(短編集)

方壺園: ミステリ短篇傑作選



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    初公開日(参考)2018年11月
    分類

    短編集

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    方壺園: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)

    2018年11月08日 方壺園: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)

    唐後期、特異な建築「方壺園」で起きた漢詩の盗作をめぐる密室殺人の他、乱歩賞・直木賞・推理作家協会賞を受賞したミステリの名手による傑作集。(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.6:
    (5pt)

    短編ミステリーを読みながら中国近代史にも触れられる貴重な一冊

    晩唐を舞台にした表題作の他に、中国の近代史(清、中華民国)を扱った6作品と、倭寇、インドのムガル帝国をそれぞれ題材にした2作品を加えたアンソロジーです。

    文字も某ミステリ文庫より大きくて読みやすいです。

    個人的な感想ですが、特に印象に残ったのは中国近代史の作品です。
    著者は別の本のあとがきで、日本の「中国小説」は古代に偏りがちだと述べています。
    ミステリーを読みながら中国近代史にも触れられるのは貴重だと思います。

    注意点ですが、この本には恐ろしいというか唖然とするようなシーンのある作品があります。
    中学生には刺激が強いかもしれません。
    しかし、推理小説全体で見れば、比べ物にならないほど残酷なものは他に沢山あると思います。

    ネタバレにならない範囲であらすじと感想を少し書きます。

    「九雷渓」
    内戦が続く1930年代前半の中華民国が舞台。
    政府の軍隊に捕縛された革命家を取材するため、日本人新聞記者が福建省に潜行するが、殺人事件に巻き込まれる。登場する革命家は架空の人物だが、革命家で詩人の瞿秋白がモデルにされている。

    他の作品に比べて、史実よりフィクションの割合が多いようですが、当時の中国の生活感と緊迫感を想像させられました。

    「スマトラに沈む」
    中国の著名な近代文学の作家で詩人の郁達夫の半生と謎に包まれた最期を、複数の登場人物(日本人と中国人)の視点から描いた作品。

    人間のすれ違いと誤解が時として生む重大さについて考えさせられました。同時に戦争で日本は中国にも負けたという事実も示されます。

    「鉛色の顔」
    舞台は、日清戦争前夜の広州と日本統治期の台湾。実在した伝説的な女形の張阿火が登場するミステリー。日本の密偵の村尾は、派遣先の広州で起きた殺人事件の犯人は張ではないかと密かに疑うが、彼にはアリバイがあった。

    「紅蓮亭の狂女」
    清朝末期の北京が舞台。
    日本の密偵の古川は、清国政府の対日政策に強い影響力を持つ宮廷の内情を探るため、満州族の王侯貴族に金銀や蒔絵を献上していた。そのとき、謁見を許した或る親王の屋敷には口外できない秘密があった。

    フィクションですが、実際に権力や金のある人間が欲望のリミットを取り外したとき、戦場や刑罰以外でもここまで残酷なことを他者に行い得るのかもしれないと想像すると恐ろしいです。
    方壺園: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:方壺園: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)より
    4480435549
    No.5:
    (5pt)

    短編も素敵な陳舜臣先生

    陳舜臣先生、短編も素敵です。私の好みのジャンル「歴史+ミステリ」である上に、繊細な心理描写や人間ドラマがあり、その読後感は辻邦生先生の小説を思わせる静謐と品の良さ。こういう小説が読みたかったので出会えてよかった。 kindle版もあったら嬉しい。
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    4480435549
    No.4:
    (4pt)

    小説巧者の職人芸を堪能した

    日本育ちの台湾人作家だ。たぶんアンソロジーなどで読んでいるが、まとめて読むのは初めてだ。
    62年初版の短編集を第一部、68年の短編集を第二部とした合本版である。

    第一部の六編はいずれもミステリだ。シンプルながら謎解きが鮮やかで、ベテランの小説巧者という感じ。
    最近は、誰が何をやったか夢か現実かわからないような、ぐちゃぐちゃの駄文を得意げに書き散らす作家が多いが、
    そういう連中よりは遥かに好みだ。
    表題作は唐代の詩人・李賀の遺稿を巡る密室殺人である。プロット・トリック・動機すべて良し。
    歴史ミステリの代表とも言うべき佳作だ。
    『九雷渓』は日中戦争の時代が舞台で、革命家が国府軍に囚われている。
    死を覚悟した男の最後の行動とは。鮮やかな切れ味だ。本書の白眉である。
    『梨の花』は現代日本が舞台の密室ミステリ。笑えるようなトリックだが、時代を考えるとけっこう凄い気もする。『アルバムより』もある種のトリック小説なのだが、それより最後に明かされる秘密に愕然とする。
    『獣心図』はムガール帝国の内紛を描いた歴史小説として、興味深く読みごたえがあった。
    いちおう謎解きもあるのだが、付け足しぽい。

    第二部は戦前の中国大陸を描いた短編を三作収録している。
    ミステリの味わいは第一部のほうが優れているが、生臭い人間ドラマがなかなか読ませる。
    『鉛色の顔』は京劇の老いた名優の妄念を描く。
    『紅蓮亭の狂女』は最も通俗的というか、エロくて下品な作品だ。
    タイトルロールの狂女さんは印象に残るキャラである。
    そういえば昔の小説には、白痴や狂人の美人がよく出てきたような。今は絶対に許されないだろう。
    それも含めて、懐かしい。

    いい企画だった。読めたことに感謝したい。
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    4480435549
    No.3:
    (5pt)

    ゆったり楽しめました

    中国に対して特に興味はなく、一般的な(場合によっては一般より劣る?)知識しか持たない者でも、引きつけられて読めました。描かれる光景は必ずしも心地よくはないのですが、気持ち悪くならずに読み進められ(それでいてニオイが伝わってくるような実感は常にある)、長くはなくても充分な読後感を残す、心地よい短篇集です。昔この作者に対して抱いた印象は、間違っていなかった――という思いを新たにしました。
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    4480435549
    No.2:
    (4pt)

    ミステリー味付けの心理描写小説と思って読んでください♪

    第一部6作品は主として推理物、第二部の3作品は主として伝奇物です。本格的な推理小説と期待して読まなければ、楽しめます。犯罪の動機を描写した作品が多いので、そちらの傾向が好きな読者は高評価になるはずです。私の一番好きなのは「梨の花」。『天工開物』や『武備志』を話題にするなんて、著者の博識に惚れ込みます。さすが陳舜臣先生ですね。日下三蔵氏の文庫編集方針には、いろいろな意見があるとは思いますが、「方壺園」と「紅蓮亭の狂女」が一冊で読めるのは、とにかくお買い得です♪
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