炎に絵を
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全2件 1~2 1/1ページ
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当時なら堂々たる名作。今なら、やはり隠れた名作ということになるかな。 | ||||
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普通に面白かったです。 | ||||
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小味だが堅牢なプロットの展開とスマートなアリバイトリックの妙味、さらに探偵役の陶展文を筆頭に描かれる滋味豊かな人間模様。戦争に翻弄された犯人像の陰影が永く心に刻まれる初期乱歩賞屈指の名作である『枯草の根』の詩情。 後半の展開に腰を抜かす、陳ミステリの最高傑作である『炎に絵を』の騙しの技術。 後年の歴史小説の大作の影に隠れ、不当に語られざる著者のミステリを代表する二大長編。 | ||||
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陳舜臣さんは、私の住んでいる神戸市出身で最も有名な作家の一人だが、初めて作品を読んだ。読みやすく、落ち着いた文体、重厚なストーリー展開で、引き込まれる内容であった。 「炎に絵を」は意表を突く真相が明るみになる名作、他の2作品も読み応えがあった。 「青玉獅子香炉」 自作の青玉獅子香炉に惚れ込んだ李同源が、後に博物館職員となり、戦火を逃れるために、青玉獅子香炉を含む文物とともに中国各地を移動する話で、自作品に憑かれた男の姿が描かれている。主人公は17年ぶりに青玉獅子香炉に再会できることになったが、その際に判明した意外な事実、ラストで見せる同源の意外な態度が見所。 「永臨侍郎橋」 戦時中の慰問劇団で起こった殺人事件。状況をうまく使った特殊な殺人トリック、事件回想者にとって意外な最後の出来事はなかなか。 「炎に絵を」 兄夫婦からの依頼により、転勤先の神戸で過去の祖父の汚名を晴らすための調査を始める主人公。鍵を握る人物の呉練海の足取りを調査する過程は読み応えがあり、複雑で巧緻な企みが明らかになる真相、主人公が真相を知る経緯、殺人事件の動機なども面白い。一つひとつのピースがきれいに嵌まっていくストーリー展開も絶妙。主人公がムーンシャインの原液の保管を依頼されたことも、事件をより複雑に見せる効果を発揮している。 真相を見抜くには、物語の最後の方で主人公が住職から聞いた話が必要なので、本格ミステリーではない。また、企みの内容が面倒な割には確実性に乏しいとは感じた。 | ||||
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「青玉獅子香炉」 自らが出掛けた贋作に対する職人の怖るべき執着を描いて見事な直木賞受賞作。故宮美術館成立の裏面史としても第一級。 「永臨侍郎橋」 日中戦争下の慰問劇団内での殺人事件。カーやチェスタトン顔負けの豪快な殺人トリックと繊細な人物描写が無理なく融合した傑作短編。 「炎に絵を」 ぜひ予備知識なく読んでいただきたい。終盤の展開は驚愕必至。過小評価が甚だしい陳氏のミステリ長編の中でも屈指の名作。 以上全てが珠玉というべき名作揃い。陳作品でまず一冊といわれれば本書を躊躇うことなく推薦する。 | ||||
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カー等不可能犯罪ものを好んでいましたが、所属する推理小説研究会の課題作となり、読んでみて本当に面白かった。未読の方は是非お読み下さい。 | ||||
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ミステリー、という分類にはなっているものの さほどミステリーと言う色は感じられないので 初めて読む人でも楽しむことはできるでしょう。 しかしながら、ミステリーをある程度は 読みなれている人にとっては ちょっと退屈してしまう可能性があるかもしれません… 最後のほうのたたみかけに関しては ある有名作家の作品を髣髴させるものがあり ぎょっとさせられるものがありますがね… 上記のとおり、 この作品の見所は「思わぬ事実」 これが判明すると書名の意味も おのずと理解できることでしょう。 まさか、ときっと思うはずです。 読みなれている、と言う位置に所属する 私にとっては微妙なものとなってしまいました。 面白い作品ではあるのですが。 | ||||
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