妖女のねむり
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
妖女のねむりの総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つまらない話でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いきなり前世(作品内では「過去世」だが)で愛し合ったであろう者同士が何の疑いもなく前世探しの旅に同行するという設定に抵抗を感じたせいか、最後までのれなかった。前世と肯定して物語はぐんぐん進むのだが、それも何だか腑に落ちなかった。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「輪廻転生」を扱った小説を読みたくて手に取った本ですが、どうも「会話」の場面ばかりで人物の「動き」が見えてこないため、「これが本当に傑作と言われている作品なの?」と感じてしまい、何度も読むのを辞めようかと思いました。辞めなくてよかったです。ラストの章で見事に「あれがこう来るの!?」と衝撃を与えられました。最後は一気に読み切ってしまいました。 ただ、起伏が少ない場面が多く、ちょっと「ご都合主義」に感じてしまった箇所がいくつかあるのと、普段あまり目にしない漢字が多数あり、やや読みづらいところがあったのは残念かな。ミステリー要素もあるので「はまる人ははまる」一冊。 私は最後に衝撃を受けたものの、途中過程で「自分はミステリーに向いていないのかな」と感じてしまったので、繰り返し読むことはないかもしれません。「一度読めばいいかな」と思ってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
泡坂妻夫の長編ミステリである。泡坂は短編ばかり読んできたので、長編は先日読んだ「湖底のまつり」に続いて2作目の読了。 カバー絵、タイトル、それに裏表紙の要約を読む限りでは、なんだか怪しげな幻想小説じゃないかと思えてしまうが、驚くなかれ実は・・・という代物である。 冒頭、ちょっとした偶然により興味深い書き物が見つかるところから物語は始まる。その謎を解くために(というより、掘り出し物で儲けようという思惑で)長野県へと向かう主人公。その列車内で第二の偶然の出会いが演出され、そして物語は輪廻転生にからめたかたちで本格的に転がり出すのである。 主人公たちはすべて即断即決で行動も早い。今でいえばジェットコースター的なミステリの様相。終盤に入ると、幻想小説はそのベールを脱ぎすてる。東京と長野を行ったり来たりしながら、都合数日間の物語は一気に完結してしまうのだ。 いろいろと偶然に依拠して話が進んでいくのが気に入らない向きもいるだろうが、これはあくまでも計画的犯罪小説ではないのでOKではないかと思う。ラストで冒頭のさりげない伏線にもどってくる(しかもその元の描写がまた・・・)ところなど、さすが泡坂という感じ。 当初はどうなることやらと思いながら読み進めたが、結局のところかなり楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊文春1983年 国内10位 古紙回収で発見した樋口一葉の書の謎を追って、諏訪へ向かう真一。旅の途中で出会った麻芸から、前世からの恋人であると告げられ一夜をともにする。次第に前世の記憶がよみがえり始めた真一の前で事件がおこる ・・・ 本書の前半までは、???が正直なところ。過去世をリーディングできる黒光様が、二人の因縁を言い当てるにいたって、悪く言えばオカルト話かと思ってしまった。 が、奇術師でもある作者のこと、これだけ超常現象をあつかっていながら、すっきりと謎を解いてみせる(もっとも手品は種あかししないけどね)。驚き!でっかい風呂敷を、あれよあれよと畳まれてしまった印象。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が実に興味深い。最後の最後まで、冒頭の伏線が効いている。「都合良すぎ〜」、ていうのもあるんだが、話の面白さが、そんな感想を凌駕してしまうんだよなぁ。 ただ、関連する登場人物が、ちと多くて、話しをてんこ盛りにし過ぎたかもね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊文春1983年 国内10位 古紙回収で発見した樋口一葉の書の謎を追って、諏訪へ向かう真一。旅の途中で出会った麻芸から、前世からの恋人であると告げられ一夜をともにする。次第に前世の記憶がよみがえり始めた真一の前で事件がおこる ・・・ 本書の前半までは、???が正直なところ。過去世をリーディングできる黒光様が、二人の因縁を言い当てるにいたって、悪く言えばオカルト話かと思ってしまった。 が、奇術師でもある作者のこと、これだけ超常現象をあつかっていながら、すっきりと謎を解いてみせる(もっとも手品は種あかししないけどね)。驚き!でっかい風呂敷を、あれよあれよと畳まれてしまった印象。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が実に興味深い。最後の最後まで、冒頭の伏線が効いている。「都合良すぎ〜」、ていうのもあるんだが、話の面白さが、そんな感想を凌駕してしまうんだよなぁ。 ただ、関連する登場人物が、ちと多くて、話しをてんこ盛りにし過ぎたかもね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
樋口一葉の遺稿と思われる一枚の反故を偶然手に入れた 柱田真一は、その出所を突き止めるため、諏訪に旅立つ。 そこで真一は、長谷屋麻芸という女性に出会い、 二人は前世で恋人同士だったと告げられるのだが……。 本書は一葉の遺稿を巡る歴史ミステリ、あるいは輪廻転生という超自然的設定を 前提とした幻想恋愛物語というような当初予測しうる常道的な展開は見せません。 とある主要人物が毒殺されたことを転機に、物語は合理的な謎解きの方向に 収束していきますが、謎が解かれてもなお残る幻想の残滓に、曰く言い難い 余韻があります。 作中の事件のトリックをみてみると、男女の心中という究極の情愛と、 その裏に仕掛けられていた、きわめて即物的なトリックの対照の妙、 そして、毒殺殺人における大胆不敵な毒の混入方法が印象的です。 全編に揺曳する神秘的な雰囲気と、いかにもミステリらしい理知が 有機的に融合し、著者独特の味わいが生み出されています。 また、本書では、贋作にはどうしても見えない美術品が登場するのですが、 その制作者のひとりが、以下のような〈芸術観〉を開陳します。 〈芸術は模倣から始まるなどと言いますね。わたくしは型から入って心を得たのです。 (中略)ある意味では××はわたくしの肉体の中で、転生したと言えるでしょう〉 このように本書における「輪廻転生」は文字通りの 意味だけでなく、文化論としての含みもあるのです。 ▼付記 冒頭でさりげなく示されるあるモノが結末において 最大の謎を氷解させる構成にはしびれました。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|