ヨギ ガンジーの妖術
- ヨギ ガンジーシリーズ (3)
- 催眠術 (15)
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ヨギ ガンジーの妖術の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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ヨギ ガンジー物の次作『しあわせの書』をして傑作たらしめたのはストーリーテリングではなく、その本の持つ特異性であった。次々作『生者と死者』もまた然り。つまりそんな遊び心を持たせていない本書は純粋に物語で勝負したわけだが、それがために決して逸品とは云い難い。何しろ主人公のヨギ ガンジーと参王 不動丸、そして最後の2編で合流する本多 美保子のキャラクターに寄っ掛かり過ぎなのだ。 | ||||
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ヨギガンジーシリーズははじめて読んだ。著者らしさあふれる質の高い短編集で、好みだったのはヨギガンジーの予言(予言術)。個性ゆたかなキャラクターがユーモラスで魅力的で、シリーズの他の作品も読みたくなった。 | ||||
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「先生、ほんまもんの怪異を経験されたことは?」と問われたヨギの回答。 先日この次作にあたる、『しあわせの書』を読んだ時には迂闊にも気づかなかったが、本短篇集を読んで遅まきながらわかった。 ヨギ ガンジーというドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血(自称)だという、この特徴のあるキャラクターを若い貧乳美人の奇術師に変えたのが、ドラマがヒットして、何本かの映画まで作られた『トリック』シリーズである。 Wikipediaで確認しても、ヨギ ガンジーには何の言及もなく、横溝作品を踏襲した内容だとトンチンカンなコメントが書かれていたが、横溝作品から持ってきたのは、因習深い山村といった背景の借用であって、謎の構成や似非超能力者との対決は、完全に本作をネタ元にしている筈だ。 超常現象の嘘を奇術の立場から暴くという基本構成だけでなく、やり過ぎ感が強くてひいてしまうギャグ要素までが双方に共通している。赤染シリーズはなんだアレ? おそらく本書で使われたトリックの多くは、ドラマで使われていると思う。著者の了解を得ていれば良いのだが、その可能性は低いだろう。 確認はしていないものの、少なくとも「ヨギ ガンジーの予言<予言術>」の予言トリックの手順は、そのままパクられていたんじゃないかな。 | ||||
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ガンジーシリーズの「しあわせの書」と「生者と死者」は大がかりな仕掛けがあり 大変面白かったので、こちらも読んでみました。 短編集ということもあり、当初はそれほど期待していなかったのですが、 本作品では冒頭から主人公が登場し活躍するので中だるみもなく、 サスペンスを構成するためだけの「無意味な殺人」も少なく、 手品好きにはたまらないトリックも満載なので、最後までテンポよく楽しめました。 個人的に泡坂作品で3本の指に入る作品です。 | ||||
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はるか昔に読んだ大傑作。 まさか電子書籍化されていたとは思いませんでした。 国内の短編集としては私的No.1です。 | ||||
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個人的には作者の代表作とされる「11枚のトランプ」や「乱れからくり」よりも、遊び心満載の奇想天外な大仕掛けを使った「ガンジー・シリーズ」中の長編「しあわせの書」の方が好きなのだが、本作はそんな「ガンジー・シリーズ」の連作短編ミステリ集である。「しあわせの書」程の大仕掛けこそないものの、各短編(7編、<心霊術>、<遠隔殺人術>、<念力術>、<予言術>、<枯木術>、<読心術>、<分身術>)が良く練れていて文句なく楽しめる。 作者が(本物の)マジシャンである事は夙に知られており、各短編で使われているトリックは、まあ、手品と言って良いものだが、その使い方が上手いのである。マジシャンが右手を強調したら、その間、左手で何かやっているという風な奇術の基本が心理トリックとして活きているのである。この意味において、舞台設定までが心理トリックとして使われている冒頭の<心霊術>が一番印象に残った。また、本短編に限らず、作者が人間心理の機微を把握した上で、それを自在に操っている点にも感心した。更に、二編目の<遠隔殺人術>で犯人役を演じた不動丸という男がガンジーに調伏され、その結果、ガンジーの弟子となり、以降凸凹コンビとして各編に登場するという趣向も本作の楽しさを助長している。 一般にミステリと奇術は相性が悪いが、本作にはそんな気配は微塵も感じられない。これは、怪異譚や奇跡を好むが、そんな事は実際には起こらないという行者らしくない(?)合理主義的な信念を作者がガンジーに持たせているためであろう。題名中の「妖術」という呼称は如何なものかと思ったが、マジック的雰囲気が漂う中で、巧みな心理トリックを用いて、飽くまで論理的に解決に導く姿勢を貫いている楽しい快作だと思った。 | ||||
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