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ヨギ ガンジーの妖術
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ヨギ ガンジーの妖術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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ヨギガンジーシリーズははじめて読んだ。著者らしさあふれる質の高い短編集で、好みだったのはヨギガンジーの予言(予言術)。個性ゆたかなキャラクターがユーモラスで魅力的で、シリーズの他の作品も読みたくなった。 | ||||
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「先生、ほんまもんの怪異を経験されたことは?」と問われたヨギの回答。 先日この次作にあたる、『しあわせの書』を読んだ時には迂闊にも気づかなかったが、本短篇集を読んで遅まきながらわかった。 ヨギ ガンジーというドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血(自称)だという、この特徴のあるキャラクターを若い貧乳美人の奇術師に変えたのが、ドラマがヒットして、何本かの映画まで作られた『トリック』シリーズである。 Wikipediaで確認しても、ヨギ ガンジーには何の言及もなく、横溝作品を踏襲した内容だとトンチンカンなコメントが書かれていたが、横溝作品から持ってきたのは、因習深い山村といった背景の借用であって、謎の構成や似非超能力者との対決は、完全に本作をネタ元にしている筈だ。 超常現象の嘘を奇術の立場から暴くという基本構成だけでなく、やり過ぎ感が強くてひいてしまうギャグ要素までが双方に共通している。赤染シリーズはなんだアレ? おそらく本書で使われたトリックの多くは、ドラマで使われていると思う。著者の了解を得ていれば良いのだが、その可能性は低いだろう。 確認はしていないものの、少なくとも「ヨギ ガンジーの予言<予言術>」の予言トリックの手順は、そのままパクられていたんじゃないかな。 | ||||
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ガンジーシリーズの「しあわせの書」と「生者と死者」は大がかりな仕掛けがあり 大変面白かったので、こちらも読んでみました。 短編集ということもあり、当初はそれほど期待していなかったのですが、 本作品では冒頭から主人公が登場し活躍するので中だるみもなく、 サスペンスを構成するためだけの「無意味な殺人」も少なく、 手品好きにはたまらないトリックも満載なので、最後までテンポよく楽しめました。 個人的に泡坂作品で3本の指に入る作品です。 | ||||
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はるか昔に読んだ大傑作。 まさか電子書籍化されていたとは思いませんでした。 国内の短編集としては私的No.1です。 | ||||
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個人的には作者の代表作とされる「11枚のトランプ」や「乱れからくり」よりも、遊び心満載の奇想天外な大仕掛けを使った「ガンジー・シリーズ」中の長編「しあわせの書」の方が好きなのだが、本作はそんな「ガンジー・シリーズ」の連作短編ミステリ集である。「しあわせの書」程の大仕掛けこそないものの、各短編(7編、<心霊術>、<遠隔殺人術>、<念力術>、<予言術>、<枯木術>、<読心術>、<分身術>)が良く練れていて文句なく楽しめる。 作者が(本物の)マジシャンである事は夙に知られており、各短編で使われているトリックは、まあ、手品と言って良いものだが、その使い方が上手いのである。マジシャンが右手を強調したら、その間、左手で何かやっているという風な奇術の基本が心理トリックとして活きているのである。この意味において、舞台設定までが心理トリックとして使われている冒頭の<心霊術>が一番印象に残った。また、本短編に限らず、作者が人間心理の機微を把握した上で、それを自在に操っている点にも感心した。更に、二編目の<遠隔殺人術>で犯人役を演じた不動丸という男がガンジーに調伏され、その結果、ガンジーの弟子となり、以降凸凹コンビとして各編に登場するという趣向も本作の楽しさを助長している。 一般にミステリと奇術は相性が悪いが、本作にはそんな気配は微塵も感じられない。これは、怪異譚や奇跡を好むが、そんな事は実際には起こらないという行者らしくない(?)合理主義的な信念を作者がガンジーに持たせているためであろう。題名中の「妖術」という呼称は如何なものかと思ったが、マジック的雰囲気が漂う中で、巧みな心理トリックを用いて、飽くまで論理的に解決に導く姿勢を貫いている楽しい快作だと思った。 | ||||
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格好良くて間抜けで、その実超絶頭脳の持ち主の亜愛一郎。 富豪の美貌寡婦、元マジシャン曾我佳城。 二人の影に隠れていますが、インチキ霊媒師のヨギガンジーもなかなか。 ストーリーは、小ネタ集とも言える軽いトリックの作品集なのですが、それ故に、ヨギガンジー以下のキャラクターが素晴らしく、ヘビーな推理小説ファンでなくとも楽しめます。 そして他の二人とは明らかに違うのが、エッチ度と言えましょう。 氏の文章には独特の艶があって、僅か二〜三行の濡れ場が驚くほど官能的に書けちゃう人なんですが、この作品ではあくまでもコミカルなので、いやらしさが漂ってきません。どちらかというと程良いお色気程度の味付けです。 とにかく肩の力を抜いて、気楽に読んで欲しい一品。 | ||||
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◆「ヨギガンジーの予言」 勝島家の前で行き倒れになっていた老人・車契は、数日置きに、 三つの予言をし、その度ごとにそれを封筒に入れて手渡し、去っていた。 のちに開封し、内容を確認すると第一、二の予言は的中。 第三の予言の実現を恐れた勝島家の人々はこぞって家から避難したのだが……。 マジックにおける「ワン・アヘッド・システム」(ひとつずらしで後出しをし、いちばん 最後のものを頭に持ってきて順番を合わせる)が用いられているのですが、 それに加え、著者オリジナルのトリックが組み込まれているのがミソ。 | ||||
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◆「ヨギガンジーの予言」 勝島家の前で行き倒れになっていた老人・車契は、数日置きに、 三つの予言をし、その度ごとにそれを封筒に入れて手渡し、去っていた。 のちに開封し、内容を確認すると第一、二の予言は的中。 第三の予言の実現を恐れた勝島家の人々はこぞって家から避難したのだが……。 マジックにおける「ワン・アヘッド・システム」(ひとつずらしで後出しをし、いちばん 最後のものを頭に持ってきて順番を合わせる)が用いられているのですが、 それに加え、著者オリジナルのトリックが組み込まれているのがミソ。 | ||||
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