(短編集)

ダイヤル7をまわす時



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初公開日(参考)1985年11月
分類

短編集

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ダイヤル7をまわす時 (創元推理文庫)

2023年02月20日 ダイヤル7をまわす時 (創元推理文庫)

戸根市で対立する暴力団・北浦組と大門組は、事あるごとにいがみ合っていた。そんなある日、北浦組の組長が殺害された。しかも殺害現場で、犯人が電話を使った痕跡が見つかる。犯人はなぜすぐに立ち去らなかったのか、どこに電話を掛けたのか? 「読者への挑戦」付きの、正統派犯人当て「ダイヤル7」。船上で起きた殺人事件。犯人はなぜ死体をトランプで装飾したのか? トランプの名品〈ピーコック〉をめぐる謎を描く「芍薬に孔雀」など7編。貴方は必ず騙される! 奇術師としても名高い著者が贈る、ミステリの楽しみに満ちた傑作短編集。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

ダイヤル7をまわす時の総合評価:7.33/10点レビュー 6件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

求めるものとちょっと違った。

自分が泡坂作品に求めるものとは少し違い、中途半端な印象だった。
「ダイヤル7」は『花嫁は二度眠る』の改訂版のような結末。
その名のみ知る存在だった「芍薬に孔雀」も肩透かしを食らったような印象。
「飛んでくる声」は犯人の暗号めいた台詞は途中で解ったし、「可愛い動機」は最後の一行に拍手。
「金津の切符」は箱夫の設定は秀逸なのに結末が陳腐。
「広重好み」と「青泉さん」は純文学系ミステリで僕好み。
「書ける作家」なだけにもう少し上を期待したい。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5:
(4pt)

少々作為が…

おもにミステリ系の短編が7つ。
冒頭タイトルにもなっている『ダイヤル7をまわすとき』。
独特の語り口でストーリーは進められていく。本格ミステリの評判高い作品だけに慎重に読み進めていくが、途中でうっすらと全体像が浮かび上がってきた。ほかの作品もそうだが、いささか作為が過ぎるような。文章がしっかりしているのでそれなりに楽しめる。
ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)より
4334711286
No.4:
(1pt)

うっかり手に取る人がいないように。

読んでもなんにもならない。こじつけの推理ゲーム。
物語を成立させるために登場人物が不可解な動きをする。
細かい箇所箇所あげつらわない。ばかばかしいから。

ただ『飛んでくる声』の地の文章いったい誰視点なの?
客観視点と真島(主人公)視点が地続きで頻繁に切り替わる。

小説の決まり事さえないがしろにするならどうやって読めと言うんだ?
ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)より
4334711286
No.3:
(5pt)

泡坂妻夫

とても綺麗な商品でした。
ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)より
4334711286
No.2:
(5pt)

おもしろかった!

久しぶりの読書は復刊された泡坂妻夫の短編集。質の高い話ばかりで度肝をぬかれた。好みはダイヤル7、芍薬に孔雀、青泉さん。奇術師でもあった作者ならではの楽しさがつまっていた。とてもよかったので、「煙の殺意」と「ヨギガンジーの妖術」も読もう。
ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)より
4334711286
No.1:
(5pt)

バラエティにとんだ好短編集

好事家、趣味人、芸術家、…そうした人たちの狂気や殺意にまで高まった、偏執的なこだわりや美学が生み出したトリックやロジックが、世界を四方八方あらゆる方向にクルクルと変転させてみせる泡坂ミステリワールド。名探偵辞書のいちばん最初に掲載されることを意図して命名されたという『亜愛一郎の狼狽』や、ノンシリーズでは『煙の殺意』といった著書が、代表的短編集として人気・評価が高いが、本書もなかなか優れてステキな好作品集である。

問題編と解答編で構成された、ロジカルな犯人当てミステリの教科書のような傑作『ダイヤル7をまわす時』、口に靴にポケットにと、全身にトランプのカードを詰め込まれた奇妙な死体の謎『芍薬と孔雀』、団地内での不思議な声の反響が、殺人劇の目撃へとつながる『飛んでくる声』、ラスト一行のオチが見事な『可愛い動機』、皮肉な結末が効いている倒叙ミステリ『金津の切符』、殺人事件は起きなくとも反転劇があざやかな『広重好み』、シッカリと謎解きミステリでありながら、後に恋愛小説や職人の世界を舞台にしての人情の機微を描いた短編群へと作風を広げてゆく、その変遷の芽がかいま見える『青泉さん』。

バラエティにとんだ良作ぞろいだが、改めて俯瞰してみると、平穏な日常を危うい非日常へとひっくり返すロジック・トリック・マジックは、いかにも変人めいた蒐集家や芸術家だけではなく、どんな人間の脳ミソにも潜在しているものなのだろうと思える。だから泡坂作品は、ありきたりの日常にコミカルな白マジックの甘味をまとわせて描いていても、噛みしめると黒魔術のシビアな悪意の苦味がふと滲んでくる。『乱れからくり』に登場する、可愛い幼女の顔が一瞬に悪鬼の形相に豹変する、“魔童女”という玩具のように。その光と影がつくる陰影が、一瞬の短編作品の奥行きとなり、滑稽でもあり深刻でもある、複雑な味わい生み出すのだろう。ホントこの世は『喜劇悲喜劇』とか…。
ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫)より
4334711286



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