(中編集)
キッド・ピストルズの妄想
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点10.00pt |
キッド・ピストルズの妄想の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルにある通り「妄想」、キッドの言を借りれば狂人なりの論理の解明、つまりホワイダニットに焦点をあてた中篇作品集で、それぞれ反重力、ノアの箱舟神話、西洋庭園に対する妄執に取り付かれた被害者たちの狂った論理はすこぶる興味深く面白いです。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多元世界が舞台の本格ミステリ。一読の価値あり! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多元世界が舞台の本格ミステリ。一読の価値あり! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
キッドピストルズシリーズの3作目で短編集としては冒涜に続く2作目となる。 本作は3編収録ということもあり、短編というよりは中編構成となっているが、その分中身も充実しており、この著者ならではの歪んだ世界観での狂人の論理が炸裂しており、殺人事件のトリック自体は突出したものではないのだが、その殺人に至る犯人の行動や動機がいずれも一般世界から突出したものでありながら、その犯人の世界観内でまごうことなき完全な論理が通っているということを読者に納得させる圧倒的な筆致が圧巻だ。 個人的には本作がキッドピストルズシリーズの短編集としては最高傑作ではないかと思う・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マザーグースがモチーフの連作短編集。 警察官の質的低下のために探偵士の方が地位が高くなったというパラレル英国ですが、そこからさらに捻って、探偵役を務めるのは冴えない探偵士たちにこきつかわれるパンク刑事キッド・ピストルズであります。 設定が奇抜な割に事件並びに解決は極めてシンプル、かつオーソドックスな、直球勝負といえる本格ミステリなので、地味な印象を受けるかも。収録作中のベストはSMのウンチクが楽しい「ボンデージ殺人事件」。 キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナの凸凹コンビをお楽しみください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
■「キッド・ピストルズの慢心 ―キッド最初の事件―」 キッドが、自身の生い立ちと犯罪捜査に携わるように なったきっかけを一人称で語っている番外編的な作品。 ■「靴の中の死体 ―クリスマスの密室―」 靴の製造会社の会長・シューメイカー夫人が、クリスマスの夜、 自宅の庭にある靴の形の館のなかで、何者かに殺害された。 現場で死体となって発見された放蕩息子の四男が、犯人と思われたが、 本館と犯行現場の館の間にある、雪の積もった庭には夫人の靴跡しか 残っておらず、しかも、検視解剖によると、四男のほうが母親よりも先に 死んでいたらしく……。 舞台や手がかりに靴を配した、まさに靴尽くしの作品。見立てに必然性が あるのが秀逸ですし、何といっても、犯行の破綻を暗示するラジオの伏線 が巧いです。 ■「さらわれた幽霊」 二十年前、女優アン・ピーブルズは、息子のジミーを誘拐される。 身代金を用意し、受け渡し場所で待っていたにもかかわらず、犯人 は姿を現さず、ジミーもついにアンの元に帰ってくることはなかった。 そして現在、ジミーの行方を探ろうと怪しげな霊能者にまで頼るアンの元に ジミーの霊から電話が掛かってきた。さらに、二十年前とまったく同じ文面 の脅迫状が送られてきて……。 オカルティックな装飾の内側に、陰鬱な家庭の悲劇が垣間見える本作。 手がかりとして機能させるために施された脅迫状のギミックが秀逸です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|