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キッド・ピストルズの妄想



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初公開日(参考)1993年09月
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キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)

2018年11月08日 キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)

塔から飛び降りた学者の死体が屋上で発見された!?北村薫氏絶賛の「神なき塔」をはじめ、ノアの箱舟を模した船での密室殺人「ノアの最後の航海」、貴族庭園の宝探しゲームが死体発見に発展する「永劫の庭」など、妄想と奇妙な論理に彩られた三編を収録。名探偵が実在するパラレル英国を舞台に、パンク刑事キッド・ピストルズの推理が冴える中編集が改訂新版で登場!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点10.00pt

キッド・ピストルズの妄想の総合評価:9.09/10点レビュー 11件。Aランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(10pt)

キッド・ピストルズの妄想の感想

タイトルにある通り「妄想」、キッドの言を借りれば狂人なりの論理の解明、つまりホワイダニットに焦点をあてた中篇作品集で、それぞれ反重力、ノアの箱舟神話、西洋庭園に対する妄執に取り付かれた被害者たちの狂った論理はすこぶる興味深く面白いです。
またホワイダニットといえば蓋然性の問題となり論理性とは無縁になるものですが、本作はフーダニットをきわめて論理的に突き詰めてあり、本格ミステリのパズル的面白さも十分に楽しめます。
さらにさらに、被害者の「妄想」を補強する手段として各主題に対する衒学趣味が横溢しており、衒学趣味が大好物の自分にとってたまらない作品集となっているため個人的に満点の作品です。

AliceinAbyss
RG0JBP5M
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10:
(5pt)

精緻な理論を楽しめる本格ミステリ

多元世界が舞台の本格ミステリ。一読の価値あり!
キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)より
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No.9:
(5pt)

精緻な理論が魅力

多元世界が舞台の本格ミステリ。一読の価値あり!
キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:キッド・ピストルズの妄想: パンク=マザーグースの事件簿 (光文社文庫)より
4334777503
No.8:
(5pt)

キッドピストルズシリーズの最高傑作

キッドピストルズシリーズの3作目で短編集としては冒涜に続く2作目となる。 本作は3編収録ということもあり、短編というよりは中編構成となっているが、その分中身も充実しており、この著者ならではの歪んだ世界観での狂人の論理が炸裂しており、殺人事件のトリック自体は突出したものではないのだが、その殺人に至る犯人の行動や動機がいずれも一般世界から突出したものでありながら、その犯人の世界観内でまごうことなき完全な論理が通っているということを読者に納得させる圧倒的な筆致が圧巻だ。 個人的には本作がキッドピストルズシリーズの短編集としては最高傑作ではないかと思う・
キッド・ピストルズの妄想―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:キッド・ピストルズの妄想―パンク=マザーグースの事件簿 (創元推理文庫)より
4488416039
No.7:
(3pt)

設定が奇抜な割に事件並びに解決は極めてシンプル、かつオーソドックス

マザーグースがモチーフの連作短編集。
警察官の質的低下のために探偵士の方が地位が高くなったというパラレル英国ですが、そこからさらに捻って、探偵役を務めるのは冴えない探偵士たちにこきつかわれるパンク刑事キッド・ピストルズであります。
設定が奇抜な割に事件並びに解決は極めてシンプル、かつオーソドックスな、直球勝負といえる本格ミステリなので、地味な印象を受けるかも。収録作中のベストはSMのウンチクが楽しい「ボンデージ殺人事件」。
キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナの凸凹コンビをお楽しみください。
キッド・ピストルズの妄想―マザーグースの事件簿 (黄金の13)Amazon書評・レビュー:キッド・ピストルズの妄想―マザーグースの事件簿 (黄金の13)より
4488012523
No.6:
(4pt)

《キッド・ピストルズ》シリーズの第三短編集

■「キッド・ピストルズの慢心 ―キッド最初の事件―」 

  キッドが、自身の生い立ちと犯罪捜査に携わるように
  なったきっかけを一人称で語っている番外編的な作品。

■「靴の中の死体 ―クリスマスの密室―」

  靴の製造会社の会長・シューメイカー夫人が、クリスマスの夜、
  自宅の庭にある靴の形の館のなかで、何者かに殺害された。

  現場で死体となって発見された放蕩息子の四男が、犯人と思われたが、
  本館と犯行現場の館の間にある、雪の積もった庭には夫人の靴跡しか
  残っておらず、しかも、検視解剖によると、四男のほうが母親よりも先に
  死んでいたらしく……。

  舞台や手がかりに靴を配した、まさに靴尽くしの作品。見立てに必然性が
  あるのが秀逸ですし、何といっても、犯行の破綻を暗示するラジオの伏線
  が巧いです。

■「さらわれた幽霊」

  二十年前、女優アン・ピーブルズは、息子のジミーを誘拐される。

  身代金を用意し、受け渡し場所で待っていたにもかかわらず、犯人
  は姿を現さず、ジミーもついにアンの元に帰ってくることはなかった。

  そして現在、ジミーの行方を探ろうと怪しげな霊能者にまで頼るアンの元に
  ジミーの霊から電話が掛かってきた。さらに、二十年前とまったく同じ文面
  の脅迫状が送られてきて……。

  オカルティックな装飾の内側に、陰鬱な家庭の悲劇が垣間見える本作。
  手がかりとして機能させるために施された脅迫状のギミックが秀逸です。
キッド・ピストルズの妄想―マザーグースの事件簿 (黄金の13)Amazon書評・レビュー:キッド・ピストルズの妄想―マザーグースの事件簿 (黄金の13)より
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