日本殺人事件
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
- 本格ミステリ (563)
- 見立て殺人 (53)
- 遊廓 (11)
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著者による翻訳の体をとり、異世界(!)の日本を舞台にした本格ミステリ。 何が真実で何がほら話か分からなくなる語り口が、本作品集の魅力だろう。外国人から見た日本をパロディにしており、ニヤっとなるくらいのずれ加減が良い。 随所で開陳される薀蓄も、これホントかしら?とついつい首を傾げてしまう。ユーモアミステリの味わいながら、キラリと光る哲学的な件もあって、単調に陥る事がなく、飽きさせない。 全三話の私立探偵 トーキョー・サムの活躍は、第三話が一番のお気に入り。何といってもタイトルが秀逸です(爆)! | ||||
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外国人が「勘違い日本」を舞台に描いたミステリ…という設定で書かれた作品。ハラキリ、遊郭が現存し、人力車が街中を走り回る現代日本。こんな設定があり得るとは!と唸るほどの面白い設定です。 山口雅也氏の作品は初読なのですが、この舞台設定の妙に一気に引き込まれました。 描かれる「勘違い日本」のおかしさに吹き出しつつ、ミステリの妙味も味わえるのがこの作品。やや突拍子もないトリックもありますが、この作品世界では許せてしまうのが不思議なところ。 さらに、日本人が忘れかけている日本の心を思い出させてくれるのもこの作品。武士道や茶道、遊郭論、ホトケについてなど、大いなる示唆に富んでいます。 読み終えたあと、ふと日本というものに思いを馳せたくなること請け合いです。 | ||||
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あとがきの宮部みゆきさんも書いてるけど、 山口さんはオリジナルの世界を作り出すのがすごく上手くて、 現実とはちょっとずれたその世界に、読んでいるうちに引き込まれてしまいます。 この作品も、外国の人の想像の中の日本みたいな、 日本であって日本でないようなパラレルワールドを舞台に、 トウキョウ・サムという、日本かぶれの外国人が私立探偵として、 “ハラキリ”“茶道”“遊郭”など、日本独自の文化に関わるいくつかの事件に遭遇します。 | ||||
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あとがきの宮部みゆきさんも書いてるけど、 山口さんはオリジナルの世界を作り出すのがすごく上手くて、 現実とはちょっとずれたその世界に、読んでいるうちに引き込まれてしまいます。 この作品も、外国の人の想像の中の日本みたいな、 日本であって日本でないようなパラレルワールドを舞台に、 トウキョウ・サムという、日本かぶれの外国人が私立探偵として、 “ハラキリ”“茶道”“遊郭”など、日本独自の文化に関わるいくつかの事件に遭遇します。 | ||||
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超現実的な設定を作り上げた上で、その中で論理的な本格ミステリを展開する作風が持ち味の山口雅也。 今回の舞台は「外国人がイメージする間違った日本像」そのままの日本だ。 設定としては、「日本に行ったことのない、無名のアメリカ人推理作家が書いた小説を、山口雅也が邦訳した」ということになっている。 もともと、彼は海外作品の翻訳文を意識した文章を書くので、設定とぴったりマッチしている。 3つの短編が収められた連作短編集である。「密室でハラキリしたビジネスマン」など、起こる事件も「勘違いニッポン」にふさわしいものばかり。 事件に挑むは、日本人の継母に育てられて日本に憧れを持つようになったアメリカ人、その名も「トーキョー・サム」!彼が念願の来日を果たし、事件に巻き込まれるという形になっている。 彼は初めての来日であるから、当然間違った日本観を持っている。実際に日本に来てその誤りを正されるわけだが、正すほうもやはり(現実の日本と比べると)間違っている、という二重のおかしみがある。かなりメタな知的遊戯、とでも言えるだろうか。 謎解きはといえば、かなり突飛なものも含まれている。しかしそれも、この突き抜けた舞台設定においては、しっくりくるような気がしてしまうから不思議である。 とにもかくにも、ミステリ好きなら読んで損はないし、ミステリにそれほど興味の無い人にも、なかなか楽しめる作品になっているのではないか、と思う。 | ||||
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