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日本殺人事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
日本殺人事件 (角川文庫)
日本殺人事件 (創元推理文庫)

日本殺人事件の評価: 4.22/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

何が真実で何がほら話しかが絶妙

著者による翻訳の体をとり、異世界(!)の日本を舞台にした本格ミステリ。

何が真実で何がほら話か分からなくなる語り口が、本作品集の魅力だろう。外国人から見た日本をパロディにしており、ニヤっとなるくらいのずれ加減が良い。

随所で開陳される薀蓄も、これホントかしら?とついつい首を傾げてしまう。ユーモアミステリの味わいながら、キラリと光る哲学的な件もあって、単調に陥る事がなく、飽きさせない。

全三話の私立探偵 トーキョー・サムの活躍は、第三話が一番のお気に入り。何といってもタイトルが秀逸です(爆)!
日本殺人事件 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:日本殺人事件 (角川文庫)より
4043455011
No.8:
(5pt)

こんな設定があり得るとは!

外国人が「勘違い日本」を舞台に描いたミステリ…という設定で書かれた作品。ハラキリ、遊郭が現存し、人力車が街中を走り回る現代日本。こんな設定があり得るとは!と唸るほどの面白い設定です。
山口雅也氏の作品は初読なのですが、この舞台設定の妙に一気に引き込まれました。
描かれる「勘違い日本」のおかしさに吹き出しつつ、ミステリの妙味も味わえるのがこの作品。やや突拍子もないトリックもありますが、この作品世界では許せてしまうのが不思議なところ。
さらに、日本人が忘れかけている日本の心を思い出させてくれるのもこの作品。武士道や茶道、遊郭論、ホトケについてなど、大いなる示唆に富んでいます。
読み終えたあと、ふと日本というものに思いを馳せたくなること請け合いです。
日本殺人事件 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:日本殺人事件 (角川文庫)より
4043455011
No.7:
(4pt)

日本のようで、日本じゃない世界。

あとがきの宮部みゆきさんも書いてるけど、
山口さんはオリジナルの世界を作り出すのがすごく上手くて、
現実とはちょっとずれたその世界に、読んでいるうちに引き込まれてしまいます。
この作品も、外国の人の想像の中の日本みたいな、
日本であって日本でないようなパラレルワールドを舞台に、
トウキョウ・サムという、日本かぶれの外国人が私立探偵として、
“ハラキリ”“茶道”“遊郭”など、日本独自の文化に関わるいくつかの事件に遭遇します。
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4043455011
No.6:
(4pt)

日本のようで、日本じゃない世界。

あとがきの宮部みゆきさんも書いてるけど、

山口さんはオリジナルの世界を作り出すのがすごく上手くて、

現実とはちょっとずれたその世界に、読んでいるうちに引き込まれてしまいます。

この作品も、外国の人の想像の中の日本みたいな、

日本であって日本でないようなパラレルワールドを舞台に、

トウキョウ・サムという、日本かぶれの外国人が私立探偵として、

“ハラキリ”“茶道”“遊郭”など、日本独自の文化に関わるいくつかの事件に遭遇します。
日本殺人事件 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:日本殺人事件 (角川文庫)より
4043455011
No.5:
(4pt)

絶好のフィールド

超現実的な設定を作り上げた上で、その中で論理的な本格ミステリを展開する作風が持ち味の山口雅也。
今回の舞台は「外国人がイメージする間違った日本像」そのままの日本だ。
設定としては、「日本に行ったことのない、無名のアメリカ人推理作家が書いた小説を、山口雅也が邦訳した」ということになっている。
もともと、彼は海外作品の翻訳文を意識した文章を書くので、設定とぴったりマッチしている。
3つの短編が収められた連作短編集である。「密室でハラキリしたビジネスマン」など、起こる事件も「勘違いニッポン」にふさわしいものばかり。
事件に挑むは、日本人の継母に育てられて日本に憧れを持つようになったアメリカ人、その名も「トーキョー・サム」!彼が念願の来日を果たし、事件に巻き込まれるという形になっている。
彼は初めての来日であるから、当然間違った日本観を持っている。実際に日本に来てその誤りを正されるわけだが、正すほうもやはり(現実の日本と比べると)間違っている、という二重のおかしみがある。かなりメタな知的遊戯、とでも言えるだろうか。
謎解きはといえば、かなり突飛なものも含まれている。しかしそれも、この突き抜けた舞台設定においては、しっくりくるような気がしてしまうから不思議である。
とにもかくにも、ミステリ好きなら読んで損はないし、ミステリにそれほど興味の無い人にも、なかなか楽しめる作品になっているのではないか、と思う。
日本殺人事件 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:日本殺人事件 (角川文庫)より
4043455011
No.4:
(4pt)

絶好のフィールド

超現実的な設定を作り上げた上で、その中で論理的な本格ミステリを展開する作風が持ち味の山口雅也。
今回の舞台は「外国人がイメージする間違った日本像」そのままの日本だ。

設定としては、「日本に行ったことのない、無名のアメリカ人推理作家が書いた小説を、山口雅也が邦訳した」ということになっている。
もともと、彼は海外作品の翻訳文を意識した文章を書くので、設定とぴったりマッチしている。

3つの短編が収められた連作短編集である。「密室でハラキリしたビジネスマン」など、起こる事件も「勘違いニッポン」にふさわしいものばかり。
事件に挑むは、日本人の継母に育てられて日本に憧れを持つようになったアメリカ人、その名も「トーキョー・サム」!彼が念願の来日を果たし、事件に巻き込まれるという形になっている。
彼は初めての来日であるから、当然間違った日本観を持っている。実際に日本に来てその誤りを正されるわけだが、正すほうもやはり(現実の日本と比べると)間違っている、という二重のおかしみがある。かなりメタな知的遊戯、とでも言えるだろうか。

謎解きはといえば、かなり突飛なものも含まれている。しかしそれも、この突き抜けた舞台設定においては、しっくりくるような気がしてしまうから不思議である。

とにもかくにも、ミステリ好きなら読んで損はないし、ミステリにそれほど興味の無い人にも、なかなか楽しめる作品になっているのではないか、と思う。
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4043455011
No.3:
(4pt)

ニッポン

 1994年に出た単行本の文庫化。
 3本の短編+αが収められている。
いつもながら、山口氏の「つくりこみ」には感心させられる。本書では、アメリカ人の想像するニッポンが舞台となるのだが、切腹が出てきたり、ティー・セレモニーが行われたり、いかにもという場面がつづく。ディテールも凝っていて、著者の遊び心が伝わってくる。また、犯行の動機や結末にも「ニッポン的」なものが使われており、素晴らしい。
 ただし、ミステリとしては弱い。トリックもいい加減だし、納得の行かないものもある。
 まあ、そういうことをいっても仕方ないか。
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4043455011
No.2:
(4pt)

ニッポン

1994年に出た単行本の文庫化。
 3本の短編+αが収められている。
いつもながら、山口氏の「つくりこみ」には感心させられる。本書では、アメリカ人の想像するニッポンが舞台となるのだが、切腹が出てきたり、ティー・セレモニーが行われたり、いかにもという場面がつづく。ディテールも凝っていて、著者の遊び心が伝わってくる。また、犯行の動機や結末にも「ニッポン的」なものが使われており、素晴らしい。
 ただし、ミステリとしては弱い。トリックもいい加減だし、納得の行かないものもある。
 まあ、そういうことをいっても仕方ないか。
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4043455011
No.1:
(5pt)

第48回日本推理作家協会賞受賞作

 です。 山口é›...也氏が、とある古本屋で偶然見つã'たè-„汚れたペイãƒ'ーバックã‚'、アメリカ人(アメリカ在住)の原è'-è€...の了承の下、翻訳ã-てä¸-に出ã-た、らã-い。 所謂「å¤-国人がイメージするジャãƒ'ン」の妄想ä¸-界が展é-‹ã•れます。今でもショーグンが実際にæ-¥æœ¬ã«å±...ると考えているå¤-国人もå°'なくないとか(本å½"か)。それはå...Žã‚‚è§'、そうã-たいわばãƒ'ァーチャルなジャポネスクの中で、殺人事件は起ã"ります。まあ、「悪ノリã-過ぎだろう」「わかる訳ないだろうã"ã‚"なの」という声が聞ã"えてきそうなトリックとãƒ-ロット。確かに“現実的”ではないのですね、現代のæ-¥æœ¬ãŒèˆžå°ãªã‚"ですが一応。 然ã-です、そもそも筆è€...のイマジネーションが成立するä¸-界の枠から創る、のがミステリ小説の流儀であっã!¦ã¿ã‚Œã°ã€ã"れはæ-­ã˜ã¦æ­£ã-いのです。実に華éº-な説å¾-力が僕には感じられまã-たã-。 また、山口氏が「キッド・ãƒ"ストルズ」シリーズそのä»-で実践ã-ている、(現代)思想とミステリ的小説作法との交合(と僕が勝手にå'¼ã‚"でいる)、若ã-くは山口氏本人言う所の「ロã‚'スとãƒ'トスのせめぎ合い」の系譜に数えられる作å"ã§ã‚‚あるでã-ょう。と言うか基本的に山口氏の主だった作å"ã«ã¯ãã†ã-た色彩が強い。 
日本殺人事件 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:日本殺人事件 (角川文庫)より
4043455011

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