奇偶
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奇偶の総合評価:
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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全1件 1~1 1/1ページ
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(上)長編第2作。著者自身の経験も入った偶然がすべてを支配する異形の書! | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ものすごく、ゆっくり、確実に読んでおりました。福田和也➡生ける屍の死=山口雅也のファン、になっており、作家のねうちの世代の文学好きです。 この作品は、内容は濃いし、じっくり面白い。慌てて読もうとすると萎えるので(この手のは、ほんとに長さに怯む。京極作品については分厚くてもすぐ読んでしまうのだが、それ以外は慣れてないせいか、萎える)理解の為にも じっくりゆっくりが楽しいです。 ずっと読みながら、色んな知識の連鎖とかあれこれ、 夢野久作のドグラマグラを思い出しました。かなり近いと思います。同時にその読んでいた時の学生時代も。飲み会で読んでて先輩に叱られました。 | ||||
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なんだかamazonレビューでは不当に低評価されている気がします。 確かに「読みやすい」本ではないですが大傑作だと思います アンチミステリという但し書きで売られているので 普通のミステリファンがこれはミステリではないといって怒るのは 筋違いだと思うんですが | ||||
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「どんな内容なんだ?」 「一種の推理小説仕立てになっている。奇妙な連続死は出てくるし、犯人探しの推理も出てくる。だがこれは、通常の推理小説とは、かなり違った感触を与える作品だよ」 「どこが特異なんだ?」 「連続する人の死に絡めて、偶然事象が頻発する――というような不可解な出来事が描かれていて、登場人物たちが、事件そっちのけで、蜿蜒と抽象的な議論を交わすんだ。《偶然》を俎上に載せて、あらゆる分野からの見当がなされる。背景と前景がまったく転倒していて、犯人が誰かということよりも、もっぱら、《偶然》というテーマの追求に血道を上げているようなのだ。いかようにも読める小説と言うか――」 「――で、その大作の結末はどうなっているんだい?」 「 -----*システムがビジー状態になっています。----- 徹頭徹尾、《偶然》のタブーに挑戦したメタフィクショナルな小説。 あなたがこのレヴューを読む気になったのは、間違いなく《偶然》だろう。その《偶然》に、意味の有無を考えたことはあるだろうか。 このサイトに来たのが《偶然》なら、ブラウザを開いたのも《偶然》。コンピュータを起動させたのも《偶然》なら、今起きているのも《偶然》だ。 どの《偶然》に意味があり、どの《偶然》に意味がないのか。 暇ができた時、この小説で《偶然》の迷宮を楽しんでみてはいかがだろうか。 | ||||
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山口氏の長編大作の下巻となり、単行本から切りのいい箇所で上下巻に分けたためか、上巻が500ページあるのに対して下巻はその半分程度のボリューム。 下巻になり展開は急展開し、劇中作や密室殺人が登場するなか、最後の最後まで上巻の蘊蓄を引き継いでこれまた延々議論が展開する。 ダメな人はもう上巻で断念しているとも思われるので、ハマった人だけが下巻を手に取ることになろうが、好きな人には読む手がとまらないめくるめく衒学的趣向である。 密室殺人の普通のミステリーでは書こうとしても絶対に許されない究極の偶然による前代未聞のトリックが披露される。 この普通ならあり得ないネタを成立させるがためのここまでの大長編となっていることがよく分る趣向である。 山口雅也氏の著作としては賛否両論は間違いない作品だが、手に取って挑戦してみる価値はある意欲作である。 | ||||
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鬼才山口雅也氏による上下巻組の超大作作品で、作品の中身も従来の奇抜ながらユーモアも散りばめた作風とは異なり、重厚かつ陰鬱なシリアスな作風。 過剰なまでの偶然(ご都合主義とも思える)を重ねていくことでミステリーの構造そのものを崩壊させそうなミステリーに問題意識の強い氏ならではの異色の展開。 上下巻構成で上巻だけ500ページ超えの偏ったページ数振り分けになっており、本作は500ページにわたり、事件は起こるが所謂みっステリーらしい謎解き趣向は一切ないまま、ページ数の半分はあろうかというストーリーの進行上特に必要でもない衒学的知識、蘊蓄が延々と書きつづられる。ここで披露される問題意識に共感できれば全編興味の尽きない作品になり、共感できなければどうでもいいことが長々書きつづられているどうしょうもなく退屈な作品となる。 下巻は300ページほどとなり、ここからやっとミステリーらしい展開がくることとなる。 | ||||
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