私という名の変奏曲
- 美容整形 (12)
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パズルのようでした。 | ||||
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冒頭は被害者側一人称の殺人シーンで始まります。その犯行を自分が行ったと言う人物が7人おり、それぞれが全く同じ経験をした記憶を持っています。いったい何があったのか?、この幻想的な雰囲気に論理的な決着が付くのか?終盤までかなり面白く読めました。が、このトリック、動機、そして最終章、全てが私には「腑に落ちず」でした。この作品を傑作として受け入れられる度量が自分には足りない様です。 | ||||
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1人の被害者に対して7人の犯人、という異様な設定を収束させる技巧だけでスタンディングオベーションものなのに、さらにそのトリックを1人の女性を巡る愛憎劇と書き上げられているのが素晴らしい。ハウダニットだけでお腹いっぱいなのに、こんな甘美なホワイダニットまで付いてくる作品を書き上げてしまう連城は本当に天才です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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【ネタばれ注意】最後の文章で真相について触れています。 連城先生の長編では本作品が最高傑作だと思っている。個人的には「黄昏のベルリン」も好きだし、最近だと「造花の蜜」も捨てがたい。いや、「流れ星と遊んだころ」も度肝を抜かれたぞ。しかしながら本作の魅力には到底かなわない。かっこいいタイトル、緊迫感がすごい前半、クセの強い美文、傍点の多い後半(本格ミステリ好きは傍点が多いと興奮するはずだ)などはまった理由はいくつもある。 中でももっともすごいのは、このバカミス一歩手前の設定である。7人も容疑者がいて、誰もが自分が殺したと思っているのだ。さすが連城三紀彦。途中までは、「ああ、この主人公と対峙して殺した謎の人物(男性か女性かもわからない)を推理するのだな」と思っていたが、そんな単純な物語にするわけないのだ。一体どういうことだと読み進めて、真相が明らかになると、当然度肝を抜かれる。真相もバカミス一歩手前だが、そこはこの筆力でこんな解決をきっちり成立させてしまうのだな。 しかし本当にすごいのはこの先である。 【以下、結末に触れます。この結末に触れずに本作品のすごさを語ることはできないと思うので、ご容赦下さい。】 【気になる方は読後にご覧ください】 レイ子は7人の容疑者の面前で一度ずつ自分が殺されるシーンを演じきり、7回目で毒薬を飲み自殺したわけだ。ということは7回目がどの容疑者だったかは重要でないことになる。以上より、冒頭のレイコが殺される(演技をする)シーンで誰かわからないような書き方をしている理由は、読者が最初に考えたように、作者がこの容疑者がわからないように隠して表記したためではなく、すべての容疑者がこの謎の人物にあてはまるように、あの書き方になっているのである。本当ならレイコと容疑者が対峙するこのシーンを容疑者一人ずつあてはめて、7回読み返すべきなのだ(まあそんなことする人はいないだろうが)。私はこの、連城先生の意図に気づいたとき、電車の中なのに本を落としてしまった。こんな設定と真相を思いつくだけでも天才的なのに実際に小説にして、さらに作中では成立させてしまう構成力と筆力。そして読者にしかけたミスディレクション。われわれの想像のはるか上を行く超絶技巧である。 出版社さん、恋愛作品でもいいのでもっと復刊して下さい。電子書籍ならもっと簡単ではないでしょうか。 | ||||
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一つの死体に七人の殺人者。 こんな奇妙な設定を、今まで考えた人がいたでしょうか? これらの関係者の独白の様な形で物語は進行します。 そうした被害者と犯人たちの語りの間を、警察の捜査の担当者の考えが繋ぎます。 この犯罪(?)の奇妙さと、語られる文章の進行の上手さで、どんどん物語に引き込まれてしまいます。 本格ミステリーの旗手らしい素晴らしい発想の作品です。 | ||||
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7人の加害者は、それぞれ自分がレイコを殺したと思っている。 それを仕掛けたのはレイコ。 流麗な文章によって次々に謎が解き明かされていくが、一番のミステリーは彼女自身だ。 富も美しさもすべてを手にれているかのように思えたが、誰かのせいによって、心が壊されていった。 そんな彼女が切なく悲しい。 すべてが明かされたラストには驚かされた。余韻は悪くない。 | ||||
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第一章 レイコの指は七人の男女を加害者に仕立てる変奏曲を奏でる。 私のそばに誰かがいる。 そんな言葉で始まる愛のミステリー。 誰かとは誰なのか? 一人目、二人目・・と流麗な文章で解き明かされていく。 そして七人目は?驚きの展開と結末。 レイコの心の闇とは何なのか、 一番のミステリーは彼女自身なのかもしれない。 現代技術をもってすれば、トリックなど解明されそうだが そんな事は大したことがないと思えるように、 読み出したら、止まらなくなった。 ※10月にスペシャルドラマがあるとの事。 原作とドラマは別物と思っていますが、放映されるのが楽しみです。 | ||||
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沢尻エリカさん主演の映画「ヘルタースケルター」のパクリです。 | ||||
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