血の季節
- ドラキュラ (12)
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素晴らしい読み物でした | ||||
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ホラー? ミステリー? 日本産吸血鬼小説の名作ということで読んでみたところ、推理小説とも幻想小説ともつかない奇妙な感覚の一冊でした。 幼女惨殺事件の犯人が生い立ちを回想するという体裁で、戦前の外国公使館で体験した奇妙な出来事が語られるという構成。吸血鬼の仕業と見せかけて実は……というスタイルのミステリでは間違いなく代表作に挙げられる出来栄えなのでは。犯人の妄想なのか、それとも吸血鬼が実在したのか、合理的な解決で決着はついたものの、最後の最後で解釈の余地を残した構成がニクイのであります。 戦前の回想の描写が素晴らしい一方、現代(昭和末)との落差が何とも激しくて、過去の体験と犯人が犯した幼女惨殺があまり繋がってないような。昭和末の時点で精神科医による犯罪者の精神鑑定をミステリとしてあつかった小説は珍しかったのではないでしょうか。 ただ、警察を混乱させたマジックミラーのハプニングのくだりが分かりづらかったのですが……鏡に映らなかったということ? | ||||
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犯人の回想(昭和20年)をメインに、現在(昭和50年代)が挟まる形で物語が進行していきます。この作品自体が1982年刊行である上、その回想が戦前なので文体にクセがあります。 21世紀に読むと読み始めた段階で話のオチはわかってしまう(吸血鬼モノに目新しさがない)ので、犯人の独白である戦前の雰囲気を楽しみたい方はどうぞ。 | ||||
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状態はきれい。装幀も中身も。 好きな作家ですがもう亡くなった方なので古本でしか探せないと思っただけに復刻版が嬉しいです。 女性作家らしい繊細な表現ながら、感情的ではなくさらりとしていて、話の終着点も余韻がありながら結末をつけている所が好きです。 | ||||
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難しい言葉を多用して、いかにも小説に精通しているようにレビューを書くのは好きではありませんので、敢えてフラットにレビューを書かせていただきます。 この作品は、かなり好き嫌いが別れる作品だと思います。 まず文章の読みにくさ、癖の強さ。 わざとなのでしょうが、平仮名が多く、文体もどこか古臭い堅苦しい言い回しばかり。 純文学のような系統の文章を好まれる方なら、受け入れ易いのかもしれません。 しかしそうでない人、どちらかというとフラットな文章を好まれる方は、ダメだと思います。 難しい言葉や言い回しを多用し、いかにも秀逸な書き方・複雑な展開に見せかけることは、作家さんにとって容易いと思うのです。 しかし私は個人的に、いかに読者にスッと違和感なく読ませることが出来るか、誰もがわかる言葉ばかりでもあっと驚く展開・感動を描写出来るかこそが、作家としての技量でもあるだろうと。 そして展開も、ぶっちゃけ「・・・で?」って感じです。 ミステリーやサスペンスに、少しだけホラー要素を盛り込んだ作品は大好きなのですが、何故でしょう?吸血鬼というテーマだからか、ものすごく陳腐な展開に思えました。 かなり序盤から先の展開は読めますし、何より登場人物に全く魅力がない。 本当に「小説の登場人物」です。躍動感がない。 初めて読む作家さんでしたが、今後間違ってこの作家さんの作品を買わないよう、覚えておこうと思ってしまうほどでした。 文庫にしては珍しく裏表紙まで装飾があり、見た目に力を入れた本だなと思いますが、完璧に表紙負けですね。 | ||||
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