ぼぎわんが、来る



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初公開日(参考)2015年10月
分類

長編小説

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ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

2018年02月24日 ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や不気味な電話などの怪異。一連の事象は亡き祖父が恐れた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。愛する家族を守るため、秀樹は比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…!?全選考委員が大絶賛!第22回日本ホラー小説大賞“大賞”受賞作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.80pt

ぼぎわんが、来るの総合評価:7.90/10点レビュー 280件。Bランク


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全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

来る

 第22回ホラー小説大賞を受賞し、「来る」というタイトルで映画化もされた本作。 澤村氏のデビュー作であり比嘉姉妹シリーズの一作目だ。 「ぼぎわん」と呼ばれる怪異から逃れようとする家族と霊媒師を描く、このぼぎわんという化け物は作者の創作であるのだが非常に設定や伝承が練られている本作の肝となっている。 そしてなにより恐ろしく強い、物語はぼぎわんからの逃行というホラーの側面と同時に何故この尋常じゃない化け物が呼ばれたのかという謎に直面する。
 割合で言うとホラー色の強い作品で少なくとも本格推理小説ではない。 しかし各章で語り手が替わり、伏せられた真実が明るみなっていく様や意外な登場人物が伏線を担っていたりと随所でミステリの一面を覗かせる。 三津田信三や京極夏彦に続く新たなホラー×ミステリの旗手の誕生として今後も気になるシリーズだ。

りーり
9EDFH0HC
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ぼぎわんが、来るの感想

著者初読み。第22回日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作。各章で視点が変わり、登場人物の印象がどんどん変わって行く構成が面白かった。ホラーは普段読まないので比較出来ないが、本作はミステリー風の感じでも有るのかな?。ただ、ぼぎわんの造形が想像し辛く、ちょっと画が浮かばなかったからでしょうか、余り怖く無かったとも言えるかも。出て来る人がみんな裏表が凄いので、イヤミスっぽい感じも受けたけど(私はイヤミス超嫌い)、ギリギリ耐えられる範囲かな(笑)。いずれにしても、デビュー作でこのクオリティはヤバいねー。続編も読むよ。

なおひろ
R1UV05YV
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ぼぎわんが、来るの感想

非常に面白かったです。

科学が発達して情報がグローバルになった現代において、超常現象や妖怪を扱うホラー作品の存在意義が悩ましい中、本作はそんな思いを払拭する出来の素晴らしい作品でした。
全体像は妖怪のホラー作品なのですが、構成やミステリ的な伏線の繋がりが刺激的に配置されている為、ホラー×ミステリとも思えます。

3章構成になる本書。1章目は「ぼぎわん」という謎の存在との遭遇。まずこの「ぼぎわん」という単語の発明が巧いです。まだ未読ですがシリーズ作品のタイトル名を見ると「ずうのめ」「ししりば」「などらき」といった不気味に感じる単語が並びますが、こういう音を作るのが巧いのです。文章も読みやすく展開も早い為、不気味な存在で読者を不安にさせるホラー文芸を楽しめます。開始数ページで一気に惹き込まれました。1章目は面白いホラー作品の良いとこ取り。余計な説明なしで一気に疾走する面白さがあります。
2章目は視点を変えて物語を見つめなおします。この構造が新鮮でかつ発見的な為、違う魅力で惹き付けられました。
事件の真相を解明するミステリ小説のように、化け物の存在理由を解明したり、関わる人の内面を覗いたり、名探偵のように頼れる存在がでてきたりと、現代的なホラーは悪くないと思えた作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.2:
(6pt)

ぼぎわんが、来るの感想

私は基本的にホラーはあまり好きではないが、ミステリーもある意味ホラー要素が強いかもしれない。残虐的な殺人事件などはホラーより恐ろしい。
第22回日本ホラー大賞に選ばれた本作は、映画化されるとも聞いたので、図書館で借りてみた。ホラーはともかく、内容的にはかなりぞっとくる。タイトルの「ぼぎわん」も印象的だし、夜中に読んでいると「ぼぎわん」が扉をノックしてくるのではないか?とさえ思われた。
最後の霊媒師との戦いも面白かったが、ぼぎわんの正体がいま一つ分かりにくかった。


FSD78H58
No.1:
(6pt)

ぼぎわんが、来るの感想

第22回日本ホラー小説大賞受賞作。古典的なジャパネスクホラーで、特に第2章のラストが良かった。

水生
89I2I7TQ
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.275:
(5pt)

化け物だけでなく人間の怖さも描かれている

私の想像力が貧困なのか、文章だとイマイチ恐怖を感じないことが多いのですが、この作品は得体の知れない化け物がじわじわと迫ってくるような不気味さが見事に表現されています。
背景設定が良くできており、リアリティのある描写なのも相まって、何とも言えない恐怖を感じながら時間を忘れて没頭しました。

各章で語り手が変わる構成なのですが、視点が変わることで物事の見え方もガラリと変わり、登場人物たちの化けの皮が剥がれていくところも大変良かったです。
人物造形と心理描写にも優れ、化け物だけでなく人間の怖さも描かれているので、ただのホラー小説では終わらせない、構成と展開の良さが際立っていると思いました。

終盤は強キャラのお姉ちゃんが異能バトルを繰り広げていて一体どこのラノベなのかと思いましたが、普通であれば白けてしまうところ、そこに至るまでの描写が良かったのもあって楽しく読めました。

普段はあまりホラー小説は読まないので、この作品は気まぐれで手に取っただけだったのですが、この著者の他の作品も読んでみたくなりました。
ぼぎわんが、来るAmazon書評・レビュー:ぼぎわんが、来るより
4041035562
No.274:
(5pt)

良かった

良かった
ぼぎわんが、来るAmazon書評・レビュー:ぼぎわんが、来るより
4041035562
No.273:
(5pt)

すごく良い

よかったです。読了したためとりあえずレビューしたいだけですがよかったです。
ぼぎわんが、来るAmazon書評・レビュー:ぼぎわんが、来るより
4041035562
No.272:
(5pt)

『ぼぎわんが、来る』—語りが怪異を呼び、読者を映す鏡となる

※ネタバレを含んでいます

語りが歪んでいくとき、怪異が“来る”。
読了してまず感じたのは、物語が「怪異の襲撃」よりも、「語りの構造が読者を巻き込む」ことに重きを置いているという仕掛けだった。主人公の田原秀樹は、家族を守る父親として登場するが、進むにつれて“女性軽視”“自己正当化”“他者利用”という最悪の人間性が露呈していく。語り手の信頼性が崩れるとき、読者の視点もまた疑われる。

そして、“ぼぎわん”という怪異は、人々の語り損なった感情——憎しみ、抑圧、裏切りの記憶——を媒介にして動き出す。それはただの妖怪ではなく、「語られなかった思念の物質化」「願望の執行装置」にも見える。呪いは伝播し、共鳴し、加速していく。“誰かを憎んだ”という事実だけでなく、その感情が語られずに溜まっていくことで、物語が怪異を生成する。

終盤、琴子という圧倒的除霊師が登場して一気に解決に向かう展開には痛快さもあるが、同時に「語りが終わらせてくれない」余韻も残る。ラストの知紗の寝言や、琴子の言葉に含まれる不穏さが、それを物語っている。

最後に思ったのは——
妖怪は人の心理を写す鏡
ぼぎわんが、来るAmazon書評・レビュー:ぼぎわんが、来るより
4041035562
No.271:
(5pt)

映画版と本当に全然違う

先に映画の方を観て、評判の割に一体なんだこれは?何を見せられたんだ?と思っていましたが、SNSで原作を読んでくれと発信している方がいたので半信半疑で読んでみたら、全くの別物と言っていいほど緊張感と迫力に満ちており、緩急もあり退屈せず最後まで面白かったです。荒唐無稽と感じる部分もありますがそこはフィクションならではの味として消化できます。私のように映画でガッカリした方がきっと大勢いると思いますが、ぜひ読んで本来の物語と各々の感情に触れてみてほしいです。
ぼぎわんが、来るAmazon書評・レビュー:ぼぎわんが、来るより
4041035562



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