ぼぎわんが、来る
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| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.80pt | ||||||||
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第22回ホラー小説大賞を受賞し、「来る」というタイトルで映画化もされた本作。 澤村氏のデビュー作であり比嘉姉妹シリーズの一作目だ。 「ぼぎわん」と呼ばれる怪異から逃れようとする家族と霊媒師を描く、このぼぎわんという化け物は作者の創作であるのだが非常に設定や伝承が練られている本作の肝となっている。 そしてなにより恐ろしく強い、物語はぼぎわんからの逃行というホラーの側面と同時に何故この尋常じゃない化け物が呼ばれたのかという謎に直面する。 | ||||
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著者初読み。第22回日本ホラー小説大賞<大賞>受賞作。各章で視点が変わり、登場人物の印象がどんどん変わって行く構成が面白かった。ホラーは普段読まないので比較出来ないが、本作はミステリー風の感じでも有るのかな?。ただ、ぼぎわんの造形が想像し辛く、ちょっと画が浮かばなかったからでしょうか、余り怖く無かったとも言えるかも。出て来る人がみんな裏表が凄いので、イヤミスっぽい感じも受けたけど(私はイヤミス超嫌い)、ギリギリ耐えられる範囲かな(笑)。いずれにしても、デビュー作でこのクオリティはヤバいねー。続編も読むよ。 | ||||
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非常に面白かったです。 | ||||
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私は基本的にホラーはあまり好きではないが、ミステリーもある意味ホラー要素が強いかもしれない。残虐的な殺人事件などはホラーより恐ろしい。 | ||||
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第22回日本ホラー小説大賞受賞作。古典的なジャパネスクホラーで、特に第2章のラストが良かった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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| 私の想像力が貧困なのか、文章だとイマイチ恐怖を感じないことが多いのですが、この作品は得体の知れない化け物がじわじわと迫ってくるような不気味さが見事に表現されています。 背景設定が良くできており、リアリティのある描写なのも相まって、何とも言えない恐怖を感じながら時間を忘れて没頭しました。 各章で語り手が変わる構成なのですが、視点が変わることで物事の見え方もガラリと変わり、登場人物たちの化けの皮が剥がれていくところも大変良かったです。 人物造形と心理描写にも優れ、化け物だけでなく人間の怖さも描かれているので、ただのホラー小説では終わらせない、構成と展開の良さが際立っていると思いました。 終盤は強キャラのお姉ちゃんが異能バトルを繰り広げていて一体どこのラノベなのかと思いましたが、普通であれば白けてしまうところ、そこに至るまでの描写が良かったのもあって楽しく読めました。 普段はあまりホラー小説は読まないので、この作品は気まぐれで手に取っただけだったのですが、この著者の他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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| 良かった | ||||
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| よかったです。読了したためとりあえずレビューしたいだけですがよかったです。 | ||||
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| ※ネタバレを含んでいます 語りが歪んでいくとき、怪異が“来る”。 読了してまず感じたのは、物語が「怪異の襲撃」よりも、「語りの構造が読者を巻き込む」ことに重きを置いているという仕掛けだった。主人公の田原秀樹は、家族を守る父親として登場するが、進むにつれて“女性軽視”“自己正当化”“他者利用”という最悪の人間性が露呈していく。語り手の信頼性が崩れるとき、読者の視点もまた疑われる。 そして、“ぼぎわん”という怪異は、人々の語り損なった感情——憎しみ、抑圧、裏切りの記憶——を媒介にして動き出す。それはただの妖怪ではなく、「語られなかった思念の物質化」「願望の執行装置」にも見える。呪いは伝播し、共鳴し、加速していく。“誰かを憎んだ”という事実だけでなく、その感情が語られずに溜まっていくことで、物語が怪異を生成する。 終盤、琴子という圧倒的除霊師が登場して一気に解決に向かう展開には痛快さもあるが、同時に「語りが終わらせてくれない」余韻も残る。ラストの知紗の寝言や、琴子の言葉に含まれる不穏さが、それを物語っている。 最後に思ったのは—— 妖怪は人の心理を写す鏡 | ||||
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| 先に映画の方を観て、評判の割に一体なんだこれは?何を見せられたんだ?と思っていましたが、SNSで原作を読んでくれと発信している方がいたので半信半疑で読んでみたら、全くの別物と言っていいほど緊張感と迫力に満ちており、緩急もあり退屈せず最後まで面白かったです。荒唐無稽と感じる部分もありますがそこはフィクションならではの味として消化できます。私のように映画でガッカリした方がきっと大勢いると思いますが、ぜひ読んで本来の物語と各々の感情に触れてみてほしいです。 | ||||
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