(短編集)
拝み屋怪談 鬼神の岩戸
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拝み屋怪談 鬼神の岩戸の総合評価:
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この本は主に2015年に起きたことが書いてあって2018年出版なんですが、たまたまこの後に出た「腹切り仏」(主に2018年のエピソード、2020年出版)と「火だるま乙女」(2021年出版)を先に読んでしまっていました。角川ホラーと竹書房も入り混じっていたので内容が前後してちょっと戸惑ってしまいました。やっぱり順番に読んだ方がわかりやすいですね。 「腹切り仏」と「火だるま乙女」は郷内さんが体調も状況もかなり悪かった時のせいか文章の冴えもいまひとつでした。この「鬼の岩戸」では飲酒量は増えていますがまだそこまで悪くなっていない時期です。そのためかいつも通り迫力がある話ばかりでよかったです。 なんといってもタイトル作「鬼の岩戸」の連作が圧巻です。別の霊能者が自分の手に負えなくなった件で助けを求めてきた話で、その複雑な内容も意表を突く展開もラストも驚きで引き込まれてしまいました。 源氏物語にも出てくるいわゆる生霊のようなもの、別自己をタルパというそうですが、恨みつらみや妄想が過ぎるとこんなことも起きてくるのか・・たとえ起きたとしても観る能力ゼロの自分にはわからないと思いますが・・人の心は向かう方向によってはいかに恐ろしいものかというのがわかります。 それから、遊び半分でいわく付きの場所へ肝試しに行くような行為を、郷内さんは繰り返し批判されていますが、この本を読んでいるとそれもいかに愚かなことかがよくわかります。自分は廃墟の雰囲気は好きで写真集を見たりしていましたが、実際に行ってみるのは控えようと思いました。 最後のエピソードは「壊れた母様の家」に続くようですね。気になるので早く読みたいです。 | ||||
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惚れ直した感のある一作。 現代の怪談作家さんのパターンというと、割とサクサクとドライに怪異を語っていく(もちろんそれが効果的だからなのだけど、新聞の記事を淡々といくつも聞いているみたいで頭に入ってこない側面もある)ものか、妙にねっとりとした言い回しで回りくどくてちょっと疲れちゃう(でも好きな人には好きなんだろうな)ものか、っていうのが多い気がするのだけど、郷内氏のすごいところは、その両方を美味しいとこ取りする絶妙なバランス感覚。現代怪談ならではの鮮やかな切り口やスピード感を大事にしつつも、どこか私小説的なところを忘れないというか、読み手をいつのまにか独自の世界観へ引き込む力がある。 また、伏線の張り方と回収の仕方がいつも工夫されていて、読み手が後から考えると「…え?…あ!そうか、あれはそういうことか!」と気がつけるような要素が散りばめられていて、「読みました、終わり」にならないところがすごく良い。 実際に手に取って読むまでは、下馬評の「また例の女が出てくる」とか「飲んだくれていて言動にも品がない」とかいうコメントにいささか「うーん…」という気もしていたのだけど、いやいやどうして、それすらも作品の味付けに過ぎなかったのだと納得できる仕上がりだった。 最高傑作と誉れ高い『花嫁の家』とはまた趣が違うので、あの感じ、を期待して読むと多少肩透かしを食らうかも。でも、あそこまで壮大なスケールだと気軽には読み切れない感があるけれど、こちらは小品も織り交ぜてあるので読みやすい。読みやすいが、そこには巧妙な仕掛けがある。 いいね、どんどん次が読みたくなるね! | ||||
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郷内さんの怪談本を読むまではタルパという存在すら知りませんでした。読んでいて不思議でした。信じるとか信じないとかではなく、空想というのは意外と危険なのかもしれないと感じただけです。 | ||||
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色んな話が詰め込まれていて読み応えがすごかったです。 メインストーリーの鬼神の岩戸はミステリー仕立てで、先が気になり一晩で一気読みしてしまいました。 拝み屋兼作家というだけあって、作品の迫力が他の怪談作家さんと一線を画していると思います。 終わり方もto be continued的な感じでカッコイイです。 | ||||
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このシリーズの「実話」って建前でしょう? 本気で実話と思って読まれている方がいらっしゃる様で驚いています。 わざわざ申し上げるのも野暮ですが…。 | ||||
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