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(短編集)
拝み屋怪談 鬼神の岩戸
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拝み屋怪談 鬼神の岩戸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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この本は主に2015年に起きたことが書いてあって2018年出版なんですが、たまたまこの後に出た「腹切り仏」(主に2018年のエピソード、2020年出版)と「火だるま乙女」(2021年出版)を先に読んでしまっていました。角川ホラーと竹書房も入り混じっていたので内容が前後してちょっと戸惑ってしまいました。やっぱり順番に読んだ方がわかりやすいですね。 「腹切り仏」と「火だるま乙女」は郷内さんが体調も状況もかなり悪かった時のせいか文章の冴えもいまひとつでした。この「鬼の岩戸」では飲酒量は増えていますがまだそこまで悪くなっていない時期です。そのためかいつも通り迫力がある話ばかりでよかったです。 なんといってもタイトル作「鬼の岩戸」の連作が圧巻です。別の霊能者が自分の手に負えなくなった件で助けを求めてきた話で、その複雑な内容も意表を突く展開もラストも驚きで引き込まれてしまいました。 源氏物語にも出てくるいわゆる生霊のようなもの、別自己をタルパというそうですが、恨みつらみや妄想が過ぎるとこんなことも起きてくるのか・・たとえ起きたとしても観る能力ゼロの自分にはわからないと思いますが・・人の心は向かう方向によってはいかに恐ろしいものかというのがわかります。 それから、遊び半分でいわく付きの場所へ肝試しに行くような行為を、郷内さんは繰り返し批判されていますが、この本を読んでいるとそれもいかに愚かなことかがよくわかります。自分は廃墟の雰囲気は好きで写真集を見たりしていましたが、実際に行ってみるのは控えようと思いました。 最後のエピソードは「壊れた母様の家」に続くようですね。気になるので早く読みたいです。 | ||||
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惚れ直した感のある一作。 現代の怪談作家さんのパターンというと、割とサクサクとドライに怪異を語っていく(もちろんそれが効果的だからなのだけど、新聞の記事を淡々といくつも聞いているみたいで頭に入ってこない側面もある)ものか、妙にねっとりとした言い回しで回りくどくてちょっと疲れちゃう(でも好きな人には好きなんだろうな)ものか、っていうのが多い気がするのだけど、郷内氏のすごいところは、その両方を美味しいとこ取りする絶妙なバランス感覚。現代怪談ならではの鮮やかな切り口やスピード感を大事にしつつも、どこか私小説的なところを忘れないというか、読み手をいつのまにか独自の世界観へ引き込む力がある。 また、伏線の張り方と回収の仕方がいつも工夫されていて、読み手が後から考えると「…え?…あ!そうか、あれはそういうことか!」と気がつけるような要素が散りばめられていて、「読みました、終わり」にならないところがすごく良い。 実際に手に取って読むまでは、下馬評の「また例の女が出てくる」とか「飲んだくれていて言動にも品がない」とかいうコメントにいささか「うーん…」という気もしていたのだけど、いやいやどうして、それすらも作品の味付けに過ぎなかったのだと納得できる仕上がりだった。 最高傑作と誉れ高い『花嫁の家』とはまた趣が違うので、あの感じ、を期待して読むと多少肩透かしを食らうかも。でも、あそこまで壮大なスケールだと気軽には読み切れない感があるけれど、こちらは小品も織り交ぜてあるので読みやすい。読みやすいが、そこには巧妙な仕掛けがある。 いいね、どんどん次が読みたくなるね! | ||||
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郷内さんの怪談本を読むまではタルパという存在すら知りませんでした。読んでいて不思議でした。信じるとか信じないとかではなく、空想というのは意外と危険なのかもしれないと感じただけです。 | ||||
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色んな話が詰め込まれていて読み応えがすごかったです。 メインストーリーの鬼神の岩戸はミステリー仕立てで、先が気になり一晩で一気読みしてしまいました。 拝み屋兼作家というだけあって、作品の迫力が他の怪談作家さんと一線を画していると思います。 終わり方もto be continued的な感じでカッコイイです。 | ||||
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このシリーズの「実話」って建前でしょう? 本気で実話と思って読まれている方がいらっしゃる様で驚いています。 わざわざ申し上げるのも野暮ですが…。 | ||||
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メイン・ストーリーがパッとしないので、無関係な小ネタを散りばめてなんとか膨らませた内容になっています。主人公が酒浸りで荒れているのが不快です。 | ||||
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これまでと比べて、盛り上がりに欠けます。軸となるような話もなくて、とてもがっかりしました。 | ||||
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引き込む力は凄い。読んでいて引き込まれてしまった。 間を置いて読みなおした。 | ||||
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単発の経験談や継続している話を織り交ぜている。 話が完全な起承転結をなしてないので非常にリアリティを感じる。 前刊からの続きもあるようで気になるので読んでみたい。 本物の拝み屋の本物の怪談はそりゃコワイですよね。 次作も楽しみです。 | ||||
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作者の語彙力が高すぎて、難しい言い回しや表現が多いように私は感じますが、それでも現実の中に潜むゾクっと感を味わうことができて、面白いです^^ | ||||
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全然怖い話ではない。 それよりも、タルパの話を聞いて、男ならタルパ作りをしたい!と思わずにいられない。 好みの女優タルパを作って毎晩…なんて素晴らしい能力だろうか! だが残念ながら、私の周りにはタルパを作り出せる人いないようだ。 むろん私がいくら願ってもタルパは出てこなかった。 タルパを自在に作れる、そんな人がいるなら是非学びたいものだ。 作中では心霊スポットに行って大量のタルパを目撃する郷内氏。 確かに、人が死んだとか聞かない場所に何故かステレオタイプの幽霊が出ちゃうのは タルパのせいかもしれません。タルパってすげえや。遠隔操作できれば 人生変わっちゃいそうだ。 そんなタルパ達も簡単に払ってしまえるなんて、拝み屋って便利な能力をお持ちなんですな。 そうそう、毎年のカウントダウンの結末も掲載されているので気になってる人は是非結果を確認しましょう。 そして次号予告! 例の神殺しの話に登場した人達に絡んだ話がどうやら鋭意制作中らしい。 あの話は良かったが、とんでもなく大きな声で叫ぶDQN青年がいきってなかったっけ? またそういうのと闘うのかと思うと楽しみで仕方ありません。 もうホラーというかなんというか、よくわからないジャンルになってきましたが 面白いので良しとしたいです。 | ||||
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シリーズみたいですが初めて読みました。 短編集なのかと思っていたら1つの大きなストーリーでホラーというよりミステリーに近いかもしれない | ||||
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偶然書店で見つけました。 こないだ新しいのが出たばかりと思っていたのでビックリでした。 今回の話の中心は「タルパ」。 なんだっけそれ?と思ったんですが、いわゆる桐島加奈江さんのような自分の心が作り出す霊体のことを言うようです。 まさか加奈江さんの名前が出てくるとは思いませんでした。 あの時の話もぞっとしましたが、今回の話の中心は別の方のタルパが周囲に起こす怪異です。 今回の話は、最後の最後まで一体何がどうなっているかまるで見当もつかなかった! また以前の本の「しんどう、いち」の次についても・・・。 すごく気になっていました。 それが解決したかと思ったら、最後の最後に、これまた以前の話にかかわる身内の方登場と思ったら次回に続くようになっていて、買ったばかりなのに次回作が待ち遠しい!! それにしても他の方も書かれてるんですが、ちょっとお酒の量が・・・ あと、依頼者によって態度がかなり変わるのもうーん・・・ いくら受けたくない依頼(相手が身分偽ったにしても)だからと言ってちょっと乱暴すぎる対応にちょっと唖然としました。 正直な方なんだなぁと思うんですが、かなり荒んでいるようで無理されてるのかな。 加奈江さんの傷が癒えていないのでしょうか。 書かれているのは本が並ぶ2年位前のことなのですが、執筆されているときの心理状態も気になりました。 話はぐいぐい引き込まれていくのでとても面白かったです。 | ||||
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「花嫁」で震えた郷内ファンの皆さま、また珠玉の怪談連作が始まる予感です。 郷内氏の作品を読むと、他の実話系怪談より濃いことに驚きます。 今回は氏が荒んだ生活から立ち直る過程に起こる様々な怪異が描かれますが、その生々しい描写は読んでいるこちらが苦しいほど。 ただ、あまりぱっとしない新しい登場人物が、その魅力を垣間見せ、さらに新しい事件が始まる予兆を見せたところで今作は終わります。 つまり今作は新たな物語の序章なのです。 とはいえ、今作だけでもしっかり完結しているので、そこは安心してください。 さて、こうなると俄然次作への期待が高まります。 その来るべき作品を楽しむためにも、今作は必読です。 …でも怪談史上最高の傑作、「花嫁の家」を越えるのは難しいかなあ。 | ||||
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引越しした際に実話怪談五百冊を処分しました。今回「拝み屋屋怪談 鬼神の岩戸」を読み終えた後、過去に書籍で読んだ時の恐怖を、再び電子書籍で再び購入する自分がいます。郷内さんの本は一冊完結ではなく、何度も何度も反芻すると更に新たな恐怖が味わえる…そんな闇が深くて濃ゆい実話怪談です。スターウォーズとドラゴンクエストも同じ様に繋がってますよね。夏を涼しく過ごしたければ是非ともオススメです。 | ||||
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さすが郷内先生、今回も超ヘビーでしたね。前回発売されたご本よりずっとずっと怖かったです。終わり方も、えっあれがまた?!ってな感じで次作にとても期待が持てて良かったです。楽しみにしています。ただ、ただ、お体が心配ではありますが。郷内先生の言われるように安全な立ち位置から怪談を楽しむ事の大切さを改めて感じました。 | ||||
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レビューがよかったので買いましたが、全然恐くない。 1話5頁弱の短編集で、読みごたえもない。 ふーん…で?それがなに?みたいな。 短い話の場合は、奥行きが行間に詰め込まれないとだけど、あっさりしてる。 まだこの本しか読んでないですが、この本に関しては、内藤了、誉田哲也が好きな読者には物足りないと思います。 | ||||
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罰当たりなことをした不埒ものが死んだり大きな怪我をしたりという単純な話が多かったように思います。たいしたストーリーや描写もなく示される悲惨な結末がイコール怖いかというと怖くはなかったです。本筋に関わってくる毎年お盆になるとカウントダウンしてくる怪異も怒りにまかせて特に描写もなく消滅させちゃうし、全体に雑な印象を受けました。次回作ではいつもの持ち味である雰囲気のある怖さを期待です。 | ||||
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個人的に拝み屋怪談シリーズの中で一番面白いと思いました。 一話一話が今までの著書の中でもかなり恐ろしく、本書のテーマとも言える「タルパ」に纏わる話もとても読みごたえがありました。 生きている人間が作り出す念は私たちが考えているよりもかなり強いものなのですね。 また、花嫁の家がホラー小説としても一級品だったことから分かる通り、どうやら郷内先生は文筆家としての才能もあるようで、物語の中にグイグイと引き込まれました。 ただ、アルコール量もかなり増えているようですし、「もう長くない」と書かれており不安に感じました。続編、楽しみにしています。 | ||||
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ホラー小説は好きですが、こちらはかなり変わった癖のある話ばかり。 拝み屋をされている著者もお酒に溺れていたり、 体調不良だったり、酔っぱらった状態で現場に行ったりと ある意味、ふつうではないことばかり。 「鬼神の岩戸」というタイトルから「天岩戸」をもじって、 伝奇的な怪談かと思ったのですが、関係のないサイコパス系の話でした。 坂東真砂子さん、加門七海さんのような土俗的で日本らしい、 じとっとした怪談を期待していたら読みははずれてしまい、 どちらかといえば超能力的な、ヒトの異常な心理が生み出す超常現象で 埋め尽くされていました。 桐島加奈江の二番煎じの話が中心です。 ふつうの怪談では飽き足らない、とことん陰惨でバイオレンス的な刺激、 そんなものを求める人向きかもしれません。 怪談始末や逆さ稲荷のような「田舎の山で変なモノが出た」くらいの、 身近でささやかな怪談、だからこそのリアル感といった面が薄れてしまい残念です。 なんだか著者ご自身も、気持ちが荒んでしまっているのか、 乱暴な物言いが目立っていて、もちろん相談者も俗悪な人物だったので仕方がないけど なんというか、どっちもどっちというか厭な気持ちになる話が多すぎて。 著者の苛立ち、怒りが全面に出ているエピソードが多く心配になりました。 怖いと感じるより、気持ちが悪い、いわゆる「胸糞の悪い話」が多いです。 二度と読み返したくないです。 | ||||
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