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(短編集)
拝み屋怪談 鬼神の岩戸
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拝み屋怪談 鬼神の岩戸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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この本は主に2015年に起きたことが書いてあって2018年出版なんですが、たまたまこの後に出た「腹切り仏」(主に2018年のエピソード、2020年出版)と「火だるま乙女」(2021年出版)を先に読んでしまっていました。角川ホラーと竹書房も入り混じっていたので内容が前後してちょっと戸惑ってしまいました。やっぱり順番に読んだ方がわかりやすいですね。 「腹切り仏」と「火だるま乙女」は郷内さんが体調も状況もかなり悪かった時のせいか文章の冴えもいまひとつでした。この「鬼の岩戸」では飲酒量は増えていますがまだそこまで悪くなっていない時期です。そのためかいつも通り迫力がある話ばかりでよかったです。 なんといってもタイトル作「鬼の岩戸」の連作が圧巻です。別の霊能者が自分の手に負えなくなった件で助けを求めてきた話で、その複雑な内容も意表を突く展開もラストも驚きで引き込まれてしまいました。 源氏物語にも出てくるいわゆる生霊のようなもの、別自己をタルパというそうですが、恨みつらみや妄想が過ぎるとこんなことも起きてくるのか・・たとえ起きたとしても観る能力ゼロの自分にはわからないと思いますが・・人の心は向かう方向によってはいかに恐ろしいものかというのがわかります。 それから、遊び半分でいわく付きの場所へ肝試しに行くような行為を、郷内さんは繰り返し批判されていますが、この本を読んでいるとそれもいかに愚かなことかがよくわかります。自分は廃墟の雰囲気は好きで写真集を見たりしていましたが、実際に行ってみるのは控えようと思いました。 最後のエピソードは「壊れた母様の家」に続くようですね。気になるので早く読みたいです。 | ||||
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惚れ直した感のある一作。 現代の怪談作家さんのパターンというと、割とサクサクとドライに怪異を語っていく(もちろんそれが効果的だからなのだけど、新聞の記事を淡々といくつも聞いているみたいで頭に入ってこない側面もある)ものか、妙にねっとりとした言い回しで回りくどくてちょっと疲れちゃう(でも好きな人には好きなんだろうな)ものか、っていうのが多い気がするのだけど、郷内氏のすごいところは、その両方を美味しいとこ取りする絶妙なバランス感覚。現代怪談ならではの鮮やかな切り口やスピード感を大事にしつつも、どこか私小説的なところを忘れないというか、読み手をいつのまにか独自の世界観へ引き込む力がある。 また、伏線の張り方と回収の仕方がいつも工夫されていて、読み手が後から考えると「…え?…あ!そうか、あれはそういうことか!」と気がつけるような要素が散りばめられていて、「読みました、終わり」にならないところがすごく良い。 実際に手に取って読むまでは、下馬評の「また例の女が出てくる」とか「飲んだくれていて言動にも品がない」とかいうコメントにいささか「うーん…」という気もしていたのだけど、いやいやどうして、それすらも作品の味付けに過ぎなかったのだと納得できる仕上がりだった。 最高傑作と誉れ高い『花嫁の家』とはまた趣が違うので、あの感じ、を期待して読むと多少肩透かしを食らうかも。でも、あそこまで壮大なスケールだと気軽には読み切れない感があるけれど、こちらは小品も織り交ぜてあるので読みやすい。読みやすいが、そこには巧妙な仕掛けがある。 いいね、どんどん次が読みたくなるね! | ||||
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郷内さんの怪談本を読むまではタルパという存在すら知りませんでした。読んでいて不思議でした。信じるとか信じないとかではなく、空想というのは意外と危険なのかもしれないと感じただけです。 | ||||
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色んな話が詰め込まれていて読み応えがすごかったです。 メインストーリーの鬼神の岩戸はミステリー仕立てで、先が気になり一晩で一気読みしてしまいました。 拝み屋兼作家というだけあって、作品の迫力が他の怪談作家さんと一線を画していると思います。 終わり方もto be continued的な感じでカッコイイです。 | ||||
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引き込む力は凄い。読んでいて引き込まれてしまった。 間を置いて読みなおした。 | ||||
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単発の経験談や継続している話を織り交ぜている。 話が完全な起承転結をなしてないので非常にリアリティを感じる。 前刊からの続きもあるようで気になるので読んでみたい。 本物の拝み屋の本物の怪談はそりゃコワイですよね。 次作も楽しみです。 | ||||
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作者の語彙力が高すぎて、難しい言い回しや表現が多いように私は感じますが、それでも現実の中に潜むゾクっと感を味わうことができて、面白いです^^ | ||||
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シリーズみたいですが初めて読みました。 短編集なのかと思っていたら1つの大きなストーリーでホラーというよりミステリーに近いかもしれない | ||||
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偶然書店で見つけました。 こないだ新しいのが出たばかりと思っていたのでビックリでした。 今回の話の中心は「タルパ」。 なんだっけそれ?と思ったんですが、いわゆる桐島加奈江さんのような自分の心が作り出す霊体のことを言うようです。 まさか加奈江さんの名前が出てくるとは思いませんでした。 あの時の話もぞっとしましたが、今回の話の中心は別の方のタルパが周囲に起こす怪異です。 今回の話は、最後の最後まで一体何がどうなっているかまるで見当もつかなかった! また以前の本の「しんどう、いち」の次についても・・・。 すごく気になっていました。 それが解決したかと思ったら、最後の最後に、これまた以前の話にかかわる身内の方登場と思ったら次回に続くようになっていて、買ったばかりなのに次回作が待ち遠しい!! それにしても他の方も書かれてるんですが、ちょっとお酒の量が・・・ あと、依頼者によって態度がかなり変わるのもうーん・・・ いくら受けたくない依頼(相手が身分偽ったにしても)だからと言ってちょっと乱暴すぎる対応にちょっと唖然としました。 正直な方なんだなぁと思うんですが、かなり荒んでいるようで無理されてるのかな。 加奈江さんの傷が癒えていないのでしょうか。 書かれているのは本が並ぶ2年位前のことなのですが、執筆されているときの心理状態も気になりました。 話はぐいぐい引き込まれていくのでとても面白かったです。 | ||||
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「花嫁」で震えた郷内ファンの皆さま、また珠玉の怪談連作が始まる予感です。 郷内氏の作品を読むと、他の実話系怪談より濃いことに驚きます。 今回は氏が荒んだ生活から立ち直る過程に起こる様々な怪異が描かれますが、その生々しい描写は読んでいるこちらが苦しいほど。 ただ、あまりぱっとしない新しい登場人物が、その魅力を垣間見せ、さらに新しい事件が始まる予兆を見せたところで今作は終わります。 つまり今作は新たな物語の序章なのです。 とはいえ、今作だけでもしっかり完結しているので、そこは安心してください。 さて、こうなると俄然次作への期待が高まります。 その来るべき作品を楽しむためにも、今作は必読です。 …でも怪談史上最高の傑作、「花嫁の家」を越えるのは難しいかなあ。 | ||||
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引越しした際に実話怪談五百冊を処分しました。今回「拝み屋屋怪談 鬼神の岩戸」を読み終えた後、過去に書籍で読んだ時の恐怖を、再び電子書籍で再び購入する自分がいます。郷内さんの本は一冊完結ではなく、何度も何度も反芻すると更に新たな恐怖が味わえる…そんな闇が深くて濃ゆい実話怪談です。スターウォーズとドラゴンクエストも同じ様に繋がってますよね。夏を涼しく過ごしたければ是非ともオススメです。 | ||||
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さすが郷内先生、今回も超ヘビーでしたね。前回発売されたご本よりずっとずっと怖かったです。終わり方も、えっあれがまた?!ってな感じで次作にとても期待が持てて良かったです。楽しみにしています。ただ、ただ、お体が心配ではありますが。郷内先生の言われるように安全な立ち位置から怪談を楽しむ事の大切さを改めて感じました。 | ||||
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個人的に拝み屋怪談シリーズの中で一番面白いと思いました。 一話一話が今までの著書の中でもかなり恐ろしく、本書のテーマとも言える「タルパ」に纏わる話もとても読みごたえがありました。 生きている人間が作り出す念は私たちが考えているよりもかなり強いものなのですね。 また、花嫁の家がホラー小説としても一級品だったことから分かる通り、どうやら郷内先生は文筆家としての才能もあるようで、物語の中にグイグイと引き込まれました。 ただ、アルコール量もかなり増えているようですし、「もう長くない」と書かれており不安に感じました。続編、楽しみにしています。 | ||||
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つい熱中して朝まで熟読してしまいました。 小話の間に挟まれる郷内心瞳さんの人間臭さが滲み出していて、ほんのり怖く楽しめました。 ビヨンドの続きが気になります。 次作が楽しみです | ||||
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拝み屋郷内シリーズ最新巻。 時系列としては長編だった『』の騒動後に荒んだ生活を送るようになってしまった郷内先生を取り巻く怪異が中心となる。 構成は『』とは異なり、本編である「鬼神の岩戸」編を中心に郷内先生と彼の顧客を襲った怪異譚がオムニバス形式で語られるというメリハリのついたものとなっている。 作者の郷内先生が前書きにて警告している通り、今巻は全編通して陰鬱な内容が多い。 殆どの顧客、あるいはその関係者が病気や事故、発狂といった末路を迎えるバッドエンド系が多く、作風としては黒木あるじ氏に酷似している。 肝心の本編については作品紹介の煽り文から想像していたほどの物ではなかった。こちらは好き嫌いが分かれるかもしれない。 総評としては郷内先生のストーリーテリングは上達しており、上手な構成と絶妙な語り口によって読み進める手を止めることができない作品となっている。 | ||||
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郷内先生のファンで今までの本は全て読んでいますが、今回の内容は全てが心の奥にズッシリと何か得体の知れないモノが住み着くような、ゾワっとする感じがたまらなくて苦しかったです。 先生の環境や体調も含め、とても心配になりましたので、くれぐれも御自愛いただきたい。 | ||||
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やはり、その辺の怪奇小説家とは一線を画してる感はあり、読みやすい。 本作には、いつもの如く、郷内氏とおぼしき人が出てくるが、 この作品を書いている作家とどの程度カブってるのかは、分からない。 今回は酒浸りの拝み屋さんになってます。 表題になっているストーリーと、相談に訪れたり聞いた話 が組み合わされているが、内容は買ってからご確認を。 珍しく、過去作との関連を匂わせつつ、クリフハンガー的な 終わり方をしているが、当然次回作が待たれる! | ||||
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