ししりばの家
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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いやぁ怖い。この作者の創造力と表現力。一つの家を巡って起こる怪異を取り上げた連作短編集かと思いきや、違いました。ひとつの章を読み終わると次の章はどうくる?あーそこに戻るかぁ、楽しみ♪と思いながら読んでいるうちに、だんだんと一つのストーリーに収斂されるというパターンの作品。時間軸が二つなのがミソ。そして解説はなんと?!三津田さん。文章の力でこれだけ目に浮かぶように表現されていて怖かったです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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比嘉(ひが)姉妹の長女・琴子(ことこ)の小学生時代のエピソードが描かれています。彼女がいかにして強力な霊能者になったのか、そうなる前の彼女の様子とあわせて、そこが印象深かったです。 小学生の時に起きた出来事のせいで、脳内が砂に侵(おか)される感覚に悩まされるようになった男の決断、変わろうと自分から動く姿にも、とても共感を覚えました。途中からは、「負けるな!」と声援を送りながら頁をめくってました。 にしても、さあああああ、ざざざざざという砂の音が頭にもとわりついて離れなくなるような作品でした。 〝ししりば〟の造形もインパクトありましたね。 ますます、著者の〈比嘉姉妹〉シリーズにハマっていってる今日この頃です。ヤバいよなあ。いや、こわ面白いからいいんだけど。 | ||||
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ししりばの家、読ませてもらいましたが、作者の澤村さんの苦労がわかります。 ホントの恐怖を小説にするのは苦労の連続だと思います。 まだ、その点映像なら表現の仕方がいろいろありますが小説ではそれを文章にする事でどうしても恐怖感を出し辛くなるように思いました。文章表現の限界なのかも知れません。 したがって小説ではホラーは怖くないとなってしまいがちと思います。 残念ですが、ししりばの家も怖くはありませんでした。 残穢なども映画は不気味な怖ささは表現してましたが、小説ではあまり怖くなかったですから。 作者の技量ではなく、恐怖を文章にする事自体が至難の技なのかも知れません。 | ||||
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怖い話であるが、文章力(表現力?)がイマイチで、何を言いたいのか、どんな状況なのか、考え込んでしまう箇所が多々ある。そのたびに意識がそっちに取られるので、せっかくの恐怖感が興ざめするのが残念。前作「ぼぎわん」はそんな事なかったが。やる気あるんか?と思ってしまう作品。 | ||||
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一回目の読後感は、スケール小さい?という感じだった。 一軒の家の話でしかないじゃん、だし。 でもハイライトシーンをちまちまと読み返していたら 犬~~~、となった。 犬が「チッチッ」とアスファルトに爪をならしながらかけつけてくれるところはガッツポーズなしでは読めない(首輪はどうやって外したの?笑)。「チッチッ」って個人的にすごくいい。作者さんは犬を飼っていらっしゃるのかな。 犬というか生き物が人を護ってくれるというのはチベットの本(小説ではない)でも読んだことのあるシーン。 「ー私たちは不意に、奥まで入りすぎたのかもしれない、と思う。急いで斜面を下りることにした。途中、私は胸の中になにかはいってきたような感じがしたが、気にしないようにした。下手に意識して思わず話してしまったりすると仲間が(そして自分も)動揺すると思ったからだ。しかし、同行の一人が「胸が痛い」と言い出す。私は「きたか」と思い不安にかられたが、あわてている暇はなかった。みなを鼓舞しながら、急いて山を下りていく。 そのときである。下のほうに巨大なヤクが一頭、こちらをじっと眺めているのがみえた。ちょうど山の尾根にぽつんと立っている。あたりに群れはいない。どういうわけかまるでこちらの事態を察しているかのように、我々が尾根に無事辿りつくまでずっと見守ってくれていた。そしてそのまま、麓にある僧院まで寄り添うように一緒になって歩いてくれたのだー」 (村上大輔2016『チベットー聖地の路地裏八年のラサ滞在記ー』156-157) 最近近所の神社が狛犬を新調しているらしくて、狛犬ってどんな意味あるんかな?とかいろいろ思わされた。 家(”イエ”っぽい感じもする笑)を護る存在ってのも、住んでいる人の現実より型を重んじるという、昔の日本なんかにもある思想(今も?)。”思想”のために住んでいる人の今感じることは無視するという意味では、 あ、結構着想として面白いのかな、とかいろいろ思わされた。 とにかく犬。誰のうちのでもいいから犬の顔がみたくなる。 犬飼っている人はいいなぁと思った。 | ||||
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序盤はよくあるホラーみたいに子供たちが幽霊屋敷に行っておかしくなるという話で少し退屈に感じた。中盤では果歩が色々な理由をつけてししりばの家にいくけど旦那から再三警告されてたのに行くし、衝撃的な事実聞かされても信じようともしないしコイツバカなの?って感じでした。でもそれもししりばの力かなんかかも? でも終盤はししりばの力が圧倒的すぎて面白かった。前二作のぼぎわんやずうのめに呪われた人がこの家の住人になったらししりばと呪いどちらが強いのだろうと考えてワクワクした。あとししりばの箱はいつどう作られたのかそして果歩の普通は普通でなくなってること橋口亜沙美の最後までよくわからない事実、色々と残った後味の悪さが逆に良かったし人によってはこれは普通?と思う人もいるかもと考えるとなんか怖い気分になった。 ただ今作はししりばが人を操って他の人を攻撃するからかアクション要素が多くて自分の読解力が少ないからかもしれないけど読みづらい部分もあった。あとししりばが守ろうとするラインも微妙な気がした。爆弾は防いだけど住人が包丁で刺されたり階段から落ちて死ぬのは守らないのかな?ししりばが守ってるのはそれとも家自体?平岩がリフォームしたみたいな話もしてたけどリフォームする時に一度家を解体したりする時はししりばは大人しくしてたのかな?って感じでしたが色々含めて面白かった。 前作のずうのめが傑作すぎて今作のハードルが上がりすぎてたのかも。読んでない人はぜひ! | ||||
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