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ししりばの家
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ししりばの家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 1~20 1/5ページ
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比嘉(ひが)姉妹の長女・琴子(ことこ)の小学生時代のエピソードが描かれています。彼女がいかにして強力な霊能者になったのか、そうなる前の彼女の様子とあわせて、そこが印象深かったです。 小学生の時に起きた出来事のせいで、脳内が砂に侵(おか)される感覚に悩まされるようになった男の決断、変わろうと自分から動く姿にも、とても共感を覚えました。途中からは、「負けるな!」と声援を送りながら頁をめくってました。 にしても、さあああああ、ざざざざざという砂の音が頭にもとわりついて離れなくなるような作品でした。 〝ししりば〟の造形もインパクトありましたね。 ますます、著者の〈比嘉姉妹〉シリーズにハマっていってる今日この頃です。ヤバいよなあ。いや、こわ面白いからいいんだけど。 | ||||
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ししりばの家、読ませてもらいましたが、作者の澤村さんの苦労がわかります。 ホントの恐怖を小説にするのは苦労の連続だと思います。 まだ、その点映像なら表現の仕方がいろいろありますが小説ではそれを文章にする事でどうしても恐怖感を出し辛くなるように思いました。文章表現の限界なのかも知れません。 したがって小説ではホラーは怖くないとなってしまいがちと思います。 残念ですが、ししりばの家も怖くはありませんでした。 残穢なども映画は不気味な怖ささは表現してましたが、小説ではあまり怖くなかったですから。 作者の技量ではなく、恐怖を文章にする事自体が至難の技なのかも知れません。 | ||||
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怖い話であるが、文章力(表現力?)がイマイチで、何を言いたいのか、どんな状況なのか、考え込んでしまう箇所が多々ある。そのたびに意識がそっちに取られるので、せっかくの恐怖感が興ざめするのが残念。前作「ぼぎわん」はそんな事なかったが。やる気あるんか?と思ってしまう作品。 | ||||
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一回目の読後感は、スケール小さい?という感じだった。 一軒の家の話でしかないじゃん、だし。 でもハイライトシーンをちまちまと読み返していたら 犬~~~、となった。 犬が「チッチッ」とアスファルトに爪をならしながらかけつけてくれるところはガッツポーズなしでは読めない(首輪はどうやって外したの?笑)。「チッチッ」って個人的にすごくいい。作者さんは犬を飼っていらっしゃるのかな。 犬というか生き物が人を護ってくれるというのはチベットの本(小説ではない)でも読んだことのあるシーン。 「ー私たちは不意に、奥まで入りすぎたのかもしれない、と思う。急いで斜面を下りることにした。途中、私は胸の中になにかはいってきたような感じがしたが、気にしないようにした。下手に意識して思わず話してしまったりすると仲間が(そして自分も)動揺すると思ったからだ。しかし、同行の一人が「胸が痛い」と言い出す。私は「きたか」と思い不安にかられたが、あわてている暇はなかった。みなを鼓舞しながら、急いて山を下りていく。 そのときである。下のほうに巨大なヤクが一頭、こちらをじっと眺めているのがみえた。ちょうど山の尾根にぽつんと立っている。あたりに群れはいない。どういうわけかまるでこちらの事態を察しているかのように、我々が尾根に無事辿りつくまでずっと見守ってくれていた。そしてそのまま、麓にある僧院まで寄り添うように一緒になって歩いてくれたのだー」 (村上大輔2016『チベットー聖地の路地裏八年のラサ滞在記ー』156-157) 最近近所の神社が狛犬を新調しているらしくて、狛犬ってどんな意味あるんかな?とかいろいろ思わされた。 家(”イエ”っぽい感じもする笑)を護る存在ってのも、住んでいる人の現実より型を重んじるという、昔の日本なんかにもある思想(今も?)。”思想”のために住んでいる人の今感じることは無視するという意味では、 あ、結構着想として面白いのかな、とかいろいろ思わされた。 とにかく犬。誰のうちのでもいいから犬の顔がみたくなる。 犬飼っている人はいいなぁと思った。 | ||||
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序盤はよくあるホラーみたいに子供たちが幽霊屋敷に行っておかしくなるという話で少し退屈に感じた。中盤では果歩が色々な理由をつけてししりばの家にいくけど旦那から再三警告されてたのに行くし、衝撃的な事実聞かされても信じようともしないしコイツバカなの?って感じでした。でもそれもししりばの力かなんかかも? でも終盤はししりばの力が圧倒的すぎて面白かった。前二作のぼぎわんやずうのめに呪われた人がこの家の住人になったらししりばと呪いどちらが強いのだろうと考えてワクワクした。あとししりばの箱はいつどう作られたのかそして果歩の普通は普通でなくなってること橋口亜沙美の最後までよくわからない事実、色々と残った後味の悪さが逆に良かったし人によってはこれは普通?と思う人もいるかもと考えるとなんか怖い気分になった。 ただ今作はししりばが人を操って他の人を攻撃するからかアクション要素が多くて自分の読解力が少ないからかもしれないけど読みづらい部分もあった。あとししりばが守ろうとするラインも微妙な気がした。爆弾は防いだけど住人が包丁で刺されたり階段から落ちて死ぬのは守らないのかな?ししりばが守ってるのはそれとも家自体?平岩がリフォームしたみたいな話もしてたけどリフォームする時に一度家を解体したりする時はししりばは大人しくしてたのかな?って感じでしたが色々含めて面白かった。 前作のずうのめが傑作すぎて今作のハードルが上がりすぎてたのかも。読んでない人はぜひ! | ||||
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ザ・フール vs イギー あれ、…脳が?? | ||||
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時間のある時に少しずつ読みました。設定が意外で面白かったです。 | ||||
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この作品のポイントは、その家の住人がおかしいのか、あるいは、自分がおかしいのか、判断がつかない、わからない・・・そういう不気味さを上手く描写している点です。 読み進めていくうちに、どんどんおかしな状況になっていきます。 読み終わって数日経過しますが、怖さよりも、そういう不気味さを追求した作品なのだと理解して、澤村氏がホラーの新しい地平を開拓しているのを実感しました。 | ||||
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Audibleの購入を考えている方は止めておいた方が良いです。Audibleで聴きましたが、一部音声ファイルが壊れていて(ノイズが入ったり、飛んだり)聴けない箇所がありました。あと、効果音のつもりか分かりませんが、しつこいほど「砂の音」のチープなノイズが何度も挿入されており、聴いてて不愉快です。何故、このような無用で意味不明な音声編集を加えたのか、理解に苦しみます…。このノイズが小説を台無しにしており、ストーリーや小説作品自体はとても良いだけに残念です。他の澤村作品(ずうのめ人形)のAudibleも同様に音声ファイルが壊れていました。Audibleの管理者&編集者は、リリース前に内容チェックとかしていないのでしょうかね。 | ||||
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※ ネタバレ含みます 結論、果歩の行動にイラつきます。 生き霊や、平岩家の夫婦関係に難があった時、平岩妻から家に誘われて断れずに家に行くっていうまでは全然おかしいと思わないし、本編を楽しく読み進めていました。 しかし、果歩自体も平井家がおかしい(平井家夫妻は砂がある生活を当たり前だと思っている、平岩家から帰るとひどい病気になるなど)と思い、夫に相談。そこで夫は果歩に「もう二度と行くな」と伝える。果歩も了承。 そして後に夫が少し調べると、平井家ストリートビューに奇妙な物(恐ろしいもの)が写っている事が発覚。再度、夫が先よりも強い口調で「もう絶対に平岩家には行くな」果歩も当然のように了承(そもそも、普通の人間なら、こんな怖いことが起きてたら何があってももう平岩家には行けない)。 そこで結婚指輪を、平井家に落としてきたかもということに気付く。焦る果歩だが、夫は上記の事もあり「悲しいけど、平岩家には絶対に行くな、気にするな。」と伝える。無くされて夫こそ悔しいはずなのに果歩の身を案じてそう伝える。 そしてその後、指輪を探しに果歩は平岩家に行きます。 え???? 逆張りというかフリというか、こんなことがあっても平岩家には行くってのはもちろん話の都合上仕方ないのですけど、何故こんなバカな行動をする人間のように映したのか、とても読んでいて不快でした。 正直、果歩の行動にムカつきます。 もっともっと、どうしても行かなければいけない、行きたくない理由を上回る理由があれば別ですけど、指輪に関しては夫も気にするなと言っているし、もう二度と行かないと約束もし、怖くて自分も行きたくないと言っていたのに、それでも行く。あまりに非現実的な行動と思考停止してそうな行動です。 その文章を主観で読ませてくるので、全くと言っていいほど感情移入も主観的に見る事もできず、ただだだ客観的にみて、なんだこのバカは、、と思いながら読んでいました。 まあこれは作品内の人間の人間性であって、それにイラついて作品自体の評価を下げるというのは、少し違うと思います。 ですが、それを踏まえた上でも、あそこの果歩のくだりを果歩目線の主観で読ませるならば、もう少し現実味があり、こちら側に「いやいやなんで行くんだよ」と思わせないような、役に入り込めるような文章で進めてほしいです。 恐怖より、イラつきが途中で勝る小説でした。 ちなみに他の澤村先生の作品も購読していますが、好みな文章構成が多かっただけに、今回の果歩の行動の文章構成には残念です。 | ||||
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前作のずうのめは名作でしたが、今回はまた文章が作文のような〜だった。〜でした。の連続で読みづらかったです。しかも女性や引きこもり君の心の声が永遠続いたりして飽きてきて緊張感がなかったです。 物語のプロットもオチもちょっと無理矢理な感じでのめり込めなかったですね。 砂の家でのクライマックスは貴志祐介の〈黒い家〉に似ている感じがしました。 | ||||
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個人的に、ししりばの見せ方が好き 物理最強モンスターのぼぎわん、ずうのめと真逆の精神攻撃は、クトゥルー神話やJOJOを彷彿とさせる 中盤までダーラダラ続く琴子の陰キャ時代の黒歴史は、琴子推しなら美味しくいただけるんだろうけど、琴子興味ない人にとってはダルいだけ 琴子ファンに媚びた分、ご新規読者を逃した感じ | ||||
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やや話のまとまりが不十分な印象。生き霊のくだりは本編の怪異を分かりにくくしている気がします。プロットが複雑なのと纏まってないのは、似て非なるもの。 幽霊屋敷を怖がる主人公の一人が、霊媒師を執拗に胡散臭いと思いこんでいるところも強い違和感を感じました。むしろそういう職業に興味を持つなり、相談したいと思うような境遇なのに。 もう一人の主人公の女性の行動の違和感も、大いに気になったところ。結婚指輪と命の天秤は言わずもがなですが、人間は刃物で襲われてる時に自分の下敷きになった夫の死体に気をつかったりしませんよ^ ^ (というか刃物から意識や目を離した瞬間に終了です) リアリティの低さはどうしても作品の魅力を損ねます。作品への没入から急に冷める感じ。 この作品の怖さのピークは序盤の、文章がザリザリと雑音に侵食されていくところでしょうか。前2作に比べると作品に引きつける力が弱く、なかなか読み終わらないなぁ、と感じてしまいました。 ぼぎわんは怖かったし、ずうのめもよく出来ていると思いましたが、この作品はそこまで達していない印象でした。やや急かされて執筆されたのかな。 それにしても、レビューの数は正直ですね。ぼぎわんとずうのめもレビュー数の分、完成度に厳然とした差がありますし。(現時点でぼぎわん760,ずうのめ460,ししりば390) | ||||
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澤村伊智先生の本はほぼ読んでいます。 味読できる作品が多いですし、ぼぎわんが、来るも何度も読んでいます。 現代の社会問題や、男尊女卑だけではない家庭の暗部などを焦点にあてつつ、妖怪退治をする比嘉姉妹シリーズです。 今回は夫婦の問題やフェミニズムというよりは、人間として成長していく幼い男女がテーマにあり、どの方も読みやすいのではないかと思います。 そして、オカルト色とエンタメ色がちょうど良い感じで配分されており、最後の男性主人公(語り手)の心の変わり方には感動を覚えました。 個人的に比嘉琴子が好きなので、琴子の過去に触れているのは嬉しかったですね。 | ||||
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比嘉姉妹が合わないのか そもそも作者の作品自体が合わないのか | ||||
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面白いです。けどなんだか軽い。ずっしり後に残っていいような話なのに特にどのシーンも印象に残らない。何でだろ。色んな作家さんをオマージュして作品に取り入れているらしいけど(私の知識が何にもないので分からないんだけど)、逆にこの方の作品が後世のホラー作家さんにオマージュされるってなるのかな?京極堂とかリングみたいに。この方の作品は、なんだか、強いアクとかクセとか過剰さがなくて、ツルッとしてる。優等生だけど特徴がないように感じる。それが現代的と言えばそうなのかもしれないし特徴と言えばそうなのかもしれないけど。どうなんだろな。ま、面白いです。 | ||||
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今回は比嘉姉妹の姉パートです。「ずうのめ人形」だと妹パートだったからですかね。 中盤まで陰鬱な薄気味悪さが続き、終盤はゾッとさせられた上での怒涛の伏線回収が気持ちいいです。読み終わってから見る表紙も素晴らしい。 評価が分かれるのは時系列が入り乱れること、怪異の正体が判明すること、ラスト付近の後味の悪さでしょうか。私はそのあたりの要素はどれも好きなので高評価にしました。 | ||||
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他の方のレビューがまちまちなので少し迷いながら購入しましたが、話の流れや予想以上の敵と言って良いか分かりませんが、敵キャラの強さに良い意味で楽しめました。 | ||||
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まぁまぁ | ||||
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比嘉姉妹シリーズ第4作目『ししりばの家』です。個人的な感想を一言で述べるなら期待外れだった、の一言です。大きく分けて二つ、その点を書いていきます。 一つ目。冗長な文章です。冗長、とは言いますがあくまでも私が抱いた印象であって、他の読者にとっては楽しめたかもしれません。私はどうも作中にでてくる”砂”の描写が多すぎて多すぎて欠伸を嚙み殺してました。加えて平岩邸で襲われる果歩の描写がとても長く、加えて「襲われた→でもなぜか助かった……」って展開が数回あったのがどうにも興ざめでした。何回繰り返すんだこの展開……って想いながら読んでました。 二つ目。ししりばの正体です。これまでのぼぎわん、ずうのめ、などらきといった怪異はとても魅力的でした。ぼぎわんなら怪異であるのに人間のような狡猾さと霊的な不気味さを併せ持ち、ずうのめは一人の狂った人間が産みだした創造主さえコントロール不可能な怪物で殺傷能力も怪異随一であり、などらきは気づかない内に騙され、情報を抜き取られ、誰かが死んでいるという意識外の一撃を加えてくる感じ……ほんと素晴らしかったです。でもこのししりばと言ったらもう……ワンちゃんがきただけで小道具の砂を引かせるという拍子抜けです。第三作目の『痛いの痛いの飛んでけ、って本当に飛ぶときあるんだよ』に似ているけど真逆の意味で呆気なかったです。たった一つの思い過ごし。最初から考え付いとけー???みたいなことを考えてしまいました。何よりも、何よりもいけないのは琴子である必然性がゼロってとこです。琴子?犬で一発KOよ、ってな感じですよ。比嘉姉妹シリーズだけど比嘉姉妹いらないじゃん!!まぁでも、家の中を絶対的な力で支配し、強制的に家族の役割を与えるっていうのはなんだか面白い設定だなって思いました。犬嫌いってのは突拍子もなくでてきた設定なので嫌いですが。まぁ狛犬=拒魔犬だから、みたいな理由ではなく、もっと深遠な理由があるのかもしれませんが私には汲み取れませんでした。 三つ目はフェミニズムの要素が中途半端だった、ってとこです。ししりばの家では家を守ってほしいと言う夫と、子供もなく孤独な家の中で一人は寂しい妻というあちがちな問題を取り上げています。妻の果歩は子供の頃の友人の敏くんの家庭羨んだり、子供の頃は両親不在の夕食を食べていた、だとか色々情報がだされるんですがまるっきりぶん投げです。ぼぎわんが来る、では育児の様子をブログに書き込みイクメンアピールをしていた夫だったが、妻と子供の身を思う気持ちだけは本物だった、と怪異との遭遇で明らかにされます。本作は特にそういったこともなく、気づかぬ内に敏くんの子供を出産し、どこかの部屋に放り込んでそのまま……みたいな不気味さアピールだけされておわります。もう少し掘り下げても良かったんじゃないかなぁ……。 という二つの点が私的には微妙でした。正直ここまでではレビューの☆は3の予定だったんですが、たった今4に上げました。それは澤村先生らしく「ま、マジか……」ってギミックに楽しませていただいた場所もいくつかあったからです。まずは琴子の弟妹についてですね。サラッと説明されていましたが、真琴以外の弟妹父母は全員怪異に殺された、ということです。加えて言うと、ししりばの家で覚醒した琴子が除霊のお仕事で金を稼ぎ始めてから、それを真似した父母弟妹が調子に乗って殺されたってことです。私は何かしら危険性のどでかい怪異のせいで一家のほとんどが殺され、琴子と真琴だけが生き残った、だとか考えていたんですが理由がかなり人間味あふれてて好きです。いくらでもエピソードをつぎ込めそうなのに大胆かつ贅沢な使い方していてすげぇなぁ、って思います。次にマ、マジか、ってなったのは平岩邸にいた祖母の正体です。最初は子供の頃遊んでいた祖母かと思いきや、全くの別の人だった、って言うのは!?!?!?って感情が大地震起こしました。そこからの果歩が梓の代わりに敏くんの奥さんになり、家族の入れ替えが明かされ、ししりばはどうやら家に住んでいる人を洗脳し、円満な家庭の操り人形をしているそうだぞ、みたいな謎がポンポン明かされま、まじかぁ、ってなりました。そう考えると、ししりばの家も要所要所で面白かったポイントもありました。 こうやってレビューを書いていると一つ、決定的な欠点に思いつきました。それは登場人物に魅力がないってことです。平岩夫婦も笹倉夫婦も琴子も五十嵐くんも何もかも。特にカッコいい活躍をしたわけでもないので話にメリハリがついていない感じがしました。琴子に関しては、本当の人生のリスタートを切るための原点だから仕方がないのかもしれません。時系列的には「ししりば→ぼぎわん→ずうのめ」、って感じでしょうからね。 次のぜんしゅの跫も買います。短編集らしいのでなどらきの脳髄談義みたいな話期待します。明日にでも買ってこようかしらね | ||||
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