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ししりばの家



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【この小説が収録されている参考書籍】
ししりばの家
ししりばの家 (角川ホラー文庫)

ししりばの家の評価: 4.04/5点 レビュー 81件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 1~20 1/4ページ
No.61:
(4pt)

不気味で気持ち悪い「幽霊屋敷」ものでしたね。しつこい〝砂〟の音が、頭からなかなか離れてくれません。

比嘉(ひが)姉妹の長女・琴子(ことこ)の小学生時代のエピソードが描かれています。彼女がいかにして強力な霊能者になったのか、そうなる前の彼女の様子とあわせて、そこが印象深かったです。

小学生の時に起きた出来事のせいで、脳内が砂に侵(おか)される感覚に悩まされるようになった男の決断、変わろうと自分から動く姿にも、とても共感を覚えました。途中からは、「負けるな!」と声援を送りながら頁をめくってました。

にしても、さあああああ、ざざざざざという砂の音が頭にもとわりついて離れなくなるような作品でした。
〝ししりば〟の造形もインパクトありましたね。

ますます、著者の〈比嘉姉妹〉シリーズにハマっていってる今日この頃です。ヤバいよなあ。いや、こわ面白いからいいんだけど。
ししりばの家Amazon書評・レビュー:ししりばの家より
4041054826
No.60:
(4pt)

犬飼いたくなるw

一回目の読後感は、スケール小さい?という感じだった。
一軒の家の話でしかないじゃん、だし。

でもハイライトシーンをちまちまと読み返していたら
犬~~~、となった。
犬が「チッチッ」とアスファルトに爪をならしながらかけつけてくれるところはガッツポーズなしでは読めない(首輪はどうやって外したの?笑)。「チッチッ」って個人的にすごくいい。作者さんは犬を飼っていらっしゃるのかな。
犬というか生き物が人を護ってくれるというのはチベットの本(小説ではない)でも読んだことのあるシーン。
「ー私たちは不意に、奥まで入りすぎたのかもしれない、と思う。急いで斜面を下りることにした。途中、私は胸の中になにかはいってきたような感じがしたが、気にしないようにした。下手に意識して思わず話してしまったりすると仲間が(そして自分も)動揺すると思ったからだ。しかし、同行の一人が「胸が痛い」と言い出す。私は「きたか」と思い不安にかられたが、あわてている暇はなかった。みなを鼓舞しながら、急いて山を下りていく。
そのときである。下のほうに巨大なヤクが一頭、こちらをじっと眺めているのがみえた。ちょうど山の尾根にぽつんと立っている。あたりに群れはいない。どういうわけかまるでこちらの事態を察しているかのように、我々が尾根に無事辿りつくまでずっと見守ってくれていた。そしてそのまま、麓にある僧院まで寄り添うように一緒になって歩いてくれたのだー」
(村上大輔2016『チベットー聖地の路地裏八年のラサ滞在記ー』156-157)

最近近所の神社が狛犬を新調しているらしくて、狛犬ってどんな意味あるんかな?とかいろいろ思わされた。

家(”イエ”っぽい感じもする笑)を護る存在ってのも、住んでいる人の現実より型を重んじるという、昔の日本なんかにもある思想(今も?)。”思想”のために住んでいる人の今感じることは無視するという意味では、
あ、結構着想として面白いのかな、とかいろいろ思わされた。
とにかく犬。誰のうちのでもいいから犬の顔がみたくなる。
犬飼っている人はいいなぁと思った。
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4041054826
No.59:
(4pt)

最後は良かった

序盤はよくあるホラーみたいに子供たちが幽霊屋敷に行っておかしくなるという話で少し退屈に感じた。中盤では果歩が色々な理由をつけてししりばの家にいくけど旦那から再三警告されてたのに行くし、衝撃的な事実聞かされても信じようともしないしコイツバカなの?って感じでした。でもそれもししりばの力かなんかかも?
でも終盤はししりばの力が圧倒的すぎて面白かった。前二作のぼぎわんやずうのめに呪われた人がこの家の住人になったらししりばと呪いどちらが強いのだろうと考えてワクワクした。あとししりばの箱はいつどう作られたのかそして果歩の普通は普通でなくなってること橋口亜沙美の最後までよくわからない事実、色々と残った後味の悪さが逆に良かったし人によってはこれは普通?と思う人もいるかもと考えるとなんか怖い気分になった。
ただ今作はししりばが人を操って他の人を攻撃するからかアクション要素が多くて自分の読解力が少ないからかもしれないけど読みづらい部分もあった。あとししりばが守ろうとするラインも微妙な気がした。爆弾は防いだけど住人が包丁で刺されたり階段から落ちて死ぬのは守らないのかな?ししりばが守ってるのはそれとも家自体?平岩がリフォームしたみたいな話もしてたけどリフォームする時に一度家を解体したりする時はししりばは大人しくしてたのかな?って感じでしたが色々含めて面白かった。
前作のずうのめが傑作すぎて今作のハードルが上がりすぎてたのかも。読んでない人はぜひ!
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No.58:
(5pt)

面白い

ザ・フール vs イギー 

あれ、…脳が??
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No.57:
(5pt)

読みやすいです。

時間のある時に少しずつ読みました。設定が意外で面白かったです。
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No.56:
(5pt)

澤村氏がホラーの新しい地平を開拓しているのを実感

この作品のポイントは、その家の住人がおかしいのか、あるいは、自分がおかしいのか、判断がつかない、わからない・・・そういう不気味さを上手く描写している点です。
読み進めていくうちに、どんどんおかしな状況になっていきます。

読み終わって数日経過しますが、怖さよりも、そういう不気味さを追求した作品なのだと理解して、澤村氏がホラーの新しい地平を開拓しているのを実感しました。
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No.55:
(4pt)

SF仕立てのホラー

個人的に、ししりばの見せ方が好き
物理最強モンスターのぼぎわん、ずうのめと真逆の精神攻撃は、クトゥルー神話やJOJOを彷彿とさせる
中盤までダーラダラ続く琴子の陰キャ時代の黒歴史は、琴子推しなら美味しくいただけるんだろうけど、琴子興味ない人にとってはダルいだけ
琴子ファンに媚びた分、ご新規読者を逃した感じ
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4041054826
No.54:
(5pt)

ぼぎわん級!

澤村伊智先生の本はほぼ読んでいます。
味読できる作品が多いですし、ぼぎわんが、来るも何度も読んでいます。
現代の社会問題や、男尊女卑だけではない家庭の暗部などを焦点にあてつつ、妖怪退治をする比嘉姉妹シリーズです。
今回は夫婦の問題やフェミニズムというよりは、人間として成長していく幼い男女がテーマにあり、どの方も読みやすいのではないかと思います。
そして、オカルト色とエンタメ色がちょうど良い感じで配分されており、最後の男性主人公(語り手)の心の変わり方には感動を覚えました。
個人的に比嘉琴子が好きなので、琴子の過去に触れているのは嬉しかったですね。
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No.53:
(4pt)

面白かった、何にも残らない

面白いです。けどなんだか軽い。ずっしり後に残っていいような話なのに特にどのシーンも印象に残らない。何でだろ。色んな作家さんをオマージュして作品に取り入れているらしいけど(私の知識が何にもないので分からないんだけど)、逆にこの方の作品が後世のホラー作家さんにオマージュされるってなるのかな?京極堂とかリングみたいに。この方の作品は、なんだか、強いアクとかクセとか過剰さがなくて、ツルッとしてる。優等生だけど特徴がないように感じる。それが現代的と言えばそうなのかもしれないし特徴と言えばそうなのかもしれないけど。どうなんだろな。ま、面白いです。
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No.52:
(5pt)

読み終わったらもう一度表紙を

今回は比嘉姉妹の姉パートです。「ずうのめ人形」だと妹パートだったからですかね。
中盤まで陰鬱な薄気味悪さが続き、終盤はゾッとさせられた上での怒涛の伏線回収が気持ちいいです。読み終わってから見る表紙も素晴らしい。
評価が分かれるのは時系列が入り乱れること、怪異の正体が判明すること、ラスト付近の後味の悪さでしょうか。私はそのあたりの要素はどれも好きなので高評価にしました。
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4041054826
No.51:
(5pt)

正直ぼぎわんより

他の方のレビューがまちまちなので少し迷いながら購入しましたが、話の流れや予想以上の敵と言って良いか分かりませんが、敵キャラの強さに良い意味で楽しめました。
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No.50:
(4pt)

まぁまぁ

まぁまぁ
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4041054826
No.49:
(4pt)

やや期待外れだった

比嘉姉妹シリーズ第4作目『ししりばの家』です。個人的な感想を一言で述べるなら期待外れだった、の一言です。大きく分けて二つ、その点を書いていきます。
 一つ目。冗長な文章です。冗長、とは言いますがあくまでも私が抱いた印象であって、他の読者にとっては楽しめたかもしれません。私はどうも作中にでてくる”砂”の描写が多すぎて多すぎて欠伸を嚙み殺してました。加えて平岩邸で襲われる果歩の描写がとても長く、加えて「襲われた→でもなぜか助かった……」って展開が数回あったのがどうにも興ざめでした。何回繰り返すんだこの展開……って想いながら読んでました。
 二つ目。ししりばの正体です。これまでのぼぎわん、ずうのめ、などらきといった怪異はとても魅力的でした。ぼぎわんなら怪異であるのに人間のような狡猾さと霊的な不気味さを併せ持ち、ずうのめは一人の狂った人間が産みだした創造主さえコントロール不可能な怪物で殺傷能力も怪異随一であり、などらきは気づかない内に騙され、情報を抜き取られ、誰かが死んでいるという意識外の一撃を加えてくる感じ……ほんと素晴らしかったです。でもこのししりばと言ったらもう……ワンちゃんがきただけで小道具の砂を引かせるという拍子抜けです。第三作目の『痛いの痛いの飛んでけ、って本当に飛ぶときあるんだよ』に似ているけど真逆の意味で呆気なかったです。たった一つの思い過ごし。最初から考え付いとけー???みたいなことを考えてしまいました。何よりも、何よりもいけないのは琴子である必然性がゼロってとこです。琴子?犬で一発KOよ、ってな感じですよ。比嘉姉妹シリーズだけど比嘉姉妹いらないじゃん!!まぁでも、家の中を絶対的な力で支配し、強制的に家族の役割を与えるっていうのはなんだか面白い設定だなって思いました。犬嫌いってのは突拍子もなくでてきた設定なので嫌いですが。まぁ狛犬=拒魔犬だから、みたいな理由ではなく、もっと深遠な理由があるのかもしれませんが私には汲み取れませんでした。
 三つ目はフェミニズムの要素が中途半端だった、ってとこです。ししりばの家では家を守ってほしいと言う夫と、子供もなく孤独な家の中で一人は寂しい妻というあちがちな問題を取り上げています。妻の果歩は子供の頃の友人の敏くんの家庭羨んだり、子供の頃は両親不在の夕食を食べていた、だとか色々情報がだされるんですがまるっきりぶん投げです。ぼぎわんが来る、では育児の様子をブログに書き込みイクメンアピールをしていた夫だったが、妻と子供の身を思う気持ちだけは本物だった、と怪異との遭遇で明らかにされます。本作は特にそういったこともなく、気づかぬ内に敏くんの子供を出産し、どこかの部屋に放り込んでそのまま……みたいな不気味さアピールだけされておわります。もう少し掘り下げても良かったんじゃないかなぁ……。
 という二つの点が私的には微妙でした。正直ここまでではレビューの☆は3の予定だったんですが、たった今4に上げました。それは澤村先生らしく「ま、マジか……」ってギミックに楽しませていただいた場所もいくつかあったからです。まずは琴子の弟妹についてですね。サラッと説明されていましたが、真琴以外の弟妹父母は全員怪異に殺された、ということです。加えて言うと、ししりばの家で覚醒した琴子が除霊のお仕事で金を稼ぎ始めてから、それを真似した父母弟妹が調子に乗って殺されたってことです。私は何かしら危険性のどでかい怪異のせいで一家のほとんどが殺され、琴子と真琴だけが生き残った、だとか考えていたんですが理由がかなり人間味あふれてて好きです。いくらでもエピソードをつぎ込めそうなのに大胆かつ贅沢な使い方していてすげぇなぁ、って思います。次にマ、マジか、ってなったのは平岩邸にいた祖母の正体です。最初は子供の頃遊んでいた祖母かと思いきや、全くの別の人だった、って言うのは!?!?!?って感情が大地震起こしました。そこからの果歩が梓の代わりに敏くんの奥さんになり、家族の入れ替えが明かされ、ししりばはどうやら家に住んでいる人を洗脳し、円満な家庭の操り人形をしているそうだぞ、みたいな謎がポンポン明かされま、まじかぁ、ってなりました。そう考えると、ししりばの家も要所要所で面白かったポイントもありました。
 こうやってレビューを書いていると一つ、決定的な欠点に思いつきました。それは登場人物に魅力がないってことです。平岩夫婦も笹倉夫婦も琴子も五十嵐くんも何もかも。特にカッコいい活躍をしたわけでもないので話にメリハリがついていない感じがしました。琴子に関しては、本当の人生のリスタートを切るための原点だから仕方がないのかもしれません。時系列的には「ししりば→ぼぎわん→ずうのめ」、って感じでしょうからね。
 次のぜんしゅの跫も買います。短編集らしいのでなどらきの脳髄談義みたいな話期待します。明日にでも買ってこようかしらね
ししりばの家Amazon書評・レビュー:ししりばの家より
4041054826
No.48:
(4pt)

当たり前の裏に隠された狂気と恐怖。

「ぼぎわんが、来る」や「ずうのめ人形」同様、
本作「ししりばの家」でも著者である澤村伊智特有のホラーエンタメが炸裂。
まずは題名からして「ししりば」という、過去作同様のひらがな四文字で不気味さを表現する著者のネーミングセンスに脱帽だ。
もちろん題名のみならず、ストーリーもしっかりと不気味さに満ち満ちている。

本作でも著者の十八番とも言える、本来怖くないはずのものを恐怖の対象へと描く手法は健在。
本作では砂がモチーフとなっており、何ともいえない不快さ不気味さを醸し出すことに成功している。
また、ミステリー作品と呼んでも遜色のない、張り巡らされた伏線や物語の構成も過去作同様見受けられた。

本作では「比嘉姉妹シリーズ」と呼ばれる作品に登場する比嘉琴子に焦点が当てられている。
「比嘉姉妹シリーズ」を読んでいる方にとっては、是非とも知りたい比嘉琴子の本性や過去が垣間見えるのも本作の魅力。

幽霊屋敷や霊に憑りつかれた家を題材としたホラー作品は数多く存在するため、それを題材にすることは他の作品と類似してしまう恐れがあるものの、
本作ではそういった心配は無用だ。
先述したように、著者特有のネーミングや意外なモチーフ、ミステリー的な構成や伏線が独自の幽霊屋敷の物語を作り上げている。
家という本来変えるべき場所、最も安心できる場所であるがゆえに、そこで起こる恐怖は何にもまして不快で嫌悪感を抱く。
また、それぞれの家庭が持つ独自の習慣やルールといった当たり前が、他者から見ると異様なものに映る描写も見事。
次の「比嘉姉妹シリーズ」が非常に楽しみだ。
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4041054826
No.47:
(5pt)

とても気になっていた作家さん

読んだら絶対に面白いし、自分が好きな作家さんの一人になるだろうと思っていましたが、
何となく手を出さず最近やっと読み始めました。
案の定、登場人物は魅力的、文章は秀悦、ぐっと引き込まれる展開に興奮しました。
今後、登場人物がどんな怪異に巻き込まれていくのか楽しみです。
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4041054826
No.46:
(4pt)

大変面白いホラー小説

作者の澤村伊智の小説にはまっている。これはシリーズ物の1つでとても面白い。新作も読みたい。
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4041054826
No.45:
(5pt)

『家』に憑く怪異

『比嘉姉妹シリーズ』3作目
血に憑く怪異、物に憑く怪異ときて、本作は家に憑く怪異の話です。

ずうのめ人形が真琴の話だったのに対して、こちらは姉の琴子の話。
国お抱えの最強霊能力者、比嘉琴子の意外な一面が見れます。

比嘉姉妹シリーズ全体の特徴でもありますが、今作も「一体何をされたんだ?」という怪異の能力や性質、対処法を現象から推測していく異能力バトル味の強い作風が魅力です。

なぜ住人は家の中に積る砂に違和感を示さないのか?
家に立ち入った人間が不調をきたす原因は?
怪異の行動原理と目的、能力は?

推測に次ぐ推測、合わない辻褄、絶体絶命な状況下での閃き。
ホラー且つミステリー且つサスペンス且つ異能力バトルな作風で、これ一冊で多くの成分が補給できます。
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4041054826
No.44:
(4pt)

比嘉姉が今回もかっこいいです

ホラー小説を読んで久しぶりに面白かったなと思いました。比嘉さんの生い立ちみたいなものにも少し触れられていて今後の展開につながっていくのかなという期待感がありました。
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4041054826
No.43:
(4pt)

琴子さん登場まで

すっかり人気シリーズになりもうすぐ新作短編集が出るとの事で読み直し。ここまでのシリーズの中では個人的には主人公が中々出て来なくてイライラしました。その分ゲスト登場人物が深堀りされるのはいいですが、引きこもりになってしまった今回の準主人公の銀!もとい銀の飼い主君はとても良かったです。が!もう一人の孤独と闘う関西のお姉さんにはイライラの連続でした。なぜ行く!?バカなのか!?の連続。そこは物語の都合上そうなるし、そう成るべくして成っている様に理屈と辻褄合わせはしっかりやってくれているのですがどーにも彼女の思考方法や性格の描写がイライラを誘うし、主人公が登場するまでのテンポの悪さになっているようでモヤモヤしました。ですが半分過ぎればそこまでが嘘のように状況が動くので爽快感があります。
物語の中では家族を守る=呪いとなった守り神様の暴走として恐怖が描かれますが、自分的に怖かったのは生まれた土地を離れ、縁も所縁も分からない土地に移る怖さです。東京もとい首都圏にはその土地で生まれていない育ってもいない人達が何千万人も暮らしている。いわゆる根なし草のような人達がいっぱいいて、更にそれは日本人でも無い人も何百万人もいる事の怖さ。その人達が背おった業みたいなものの怖さが本当に恐ろしい。ヒットされた小野さんの残穢もそういう内容でしたが、この関西からの夫婦の様に生まれ育った土地を離れる事自体が穢れを纏うように感じてしまいます。作者さんも家族をメインに作品を描かれますが、家族の背景には夫や妻だけでなくその人達が生まれ育った背景、文化や宗教、気候や風土などがあってそれを急激に変えてしまうとこういう良くないものに付け入る隙を与えるという啓示の様に思えました。それは幽霊だけでなく悪意のある人間も同じだと思います。皆様も引っ越しは慎重に。
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4041054826
No.42:
(5pt)

映画化するとしたら

もしも映画化のキャスティングをするなら
比嘉琴子=松たか子(「来る」に続き!もはや琴子はこの人以外では考えらえない)
果歩=上野樹里(関西弁もOK)
勇大=北村一輝(同じく関西弁でいける、芝居も上手!)
平岩敏明(夫)=大泉洋(陽気と狂気の両方できる)
平岩梓(妻)=小雪(幸うすそうな感じが・・)
`おばあちゃん`=どんぐり(いやまあ、怖いかなと)
五十嵐哲也(ひきこもりの男)=塚地武雅(演技派だよこの人)
こんな感じでいかがかな?
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4041054826

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