白魔の塔

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種別
長編
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あらすじ

2021年10月06日 白魔の塔 (文春文庫 み 58-2)

『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。(「BOOK」データベースより)

評判

白魔の塔の評価:

4.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

白魔の塔の総合評価:

7.78/10点 レビュー 9件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(4pt)

白魔の塔の感想

 炭鉱での殺人事件から幾年、物理波矢多は灯台守になっていた。海上の安全を守る要として、気の抜けない僻地での仕事に就くことで国への貢献を果たそうとする。新たな赴任先へ向かう途中の海岸で白いもやのようなものを見るが、案内の水先人は口をつぐむ。20年前の言い伝えに込められた灯台守の真相は・・・?

物理波矢多シリーズの2作目。前作で炭鉱夫の道を諦めた物理、勉学の末に新たに就いた職は灯台守でした。海沿いという僻地かつ拘束時間の長い仕事として奥方に嫌がられるような一方で海運の安全を守る誇り高い仕事でもありました。前回が炭鉱の蘊蓄で飾られたのと同様に今作は灯台の歴史に触れていく。そして海にちらつく白い影の謎、その正体は20年前のある灯台守の伝承にまで遡っていく。ミステリーというよりかはオカルト要素の強い物語でしたね。

りーり
9EDFH0HC

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8
(5pt)

杉江松恋先生の解説が的確すぎる(文庫)。

三津田作品の愛読者なら是非読むべきだ。傑作とは言わないがベスト5には入る。少なくとも「黒面の狐」よりは余程面白い。不思議なことに内容も全く似ていない。これほど毛色の違う作品が何故シリーズなのか訝しむほどだ。ただし本作を読む前に先に杉江先生の解説を読むことをお勧めする。先に解説を読むのと読まないのとでは読後感が全く違う(はず)。
しかしこの作品は何なのだろう。少なくとも本格ミステリではない。ホラーミステリとも少し違う。ロードムービーのようでもあり怪談風ドキュメンタリーのようでもありヤンデレ(ストーカー?)系恋愛物のようでもあり喜びも悲しみも幾歳月のようでもあり一つに纏めづらい。だけど面白い。新境地であろうが苦肉の策であろうがこういう訳の分からない面白さもまた良し。
白魔の塔 (文春文庫 み 58-2) Amazon書評・レビュー: 白魔の塔 (文春文庫 み 58-2)より
4167917653
No.7
(5pt)

杉江松恋先生の解説が的確すぎる(文庫)。

三津田作品の愛読者なら是非読むべきだ。傑作とは言わないがベスト5には入る。少なくとも「黒面の狐」よりは余程面白い。不思議なことに内容も全く似ていない。これほど毛色の違う作品が何故シリーズなのか訝しむほどだ。ただし本作を読む前に先に杉江先生の解説を読むことをお勧めする。先に解説を読むのと読まないのとでは読後感が全く違う(はず)。
しかしこの作品は何なのだろう。少なくとも本格ミステリではない。ホラーミステリとも少し違う。ロードムービーのようでもあり怪談風ドキュメンタリーのようでもありヤンデレ(ストーカー?)系恋愛物のようでもあり喜びも悲しみも幾歳月のようでもあり一つに纏めづらい。だけど面白い。新境地であろうが苦肉の策であろうがこういう訳の分からない面白さもまた良し。
白魔の塔 Amazon書評・レビュー: 白魔の塔より
4163910115
No.6
(5pt)

ひょっとして『九つ岩石塔殺人事件』の前日譚なのかな?

次回作『赫衣の闇』で語られる事件(時系列的には本作の前)において、物理波矢多は「怪談好きの好青年」と出会ったらしい。
もしや、この人物は刀城言耶なのか。
本作での謎が完全に解かれていないように思えるのは、実は「九指岩」の名前が示しているように、解明されざる謎を最終的に刀城言耶が解き、刀城言耶が探偵役となる最初の事件『九つ岩石塔殺人事件』と呼ばれるようになるからだろうか。
いろいろ妄想したくなる。
本作は大阪圭吉の作品では「燈台鬼」にあたると想定していたが、どうやら別の作品らしい。
(ネタバレになる恐れがあるので書けない)
次回作『赫衣の闇』はおそらく「銀座幽霊」に該当するのではなかろうか。
そうなれば、「蒼」い第4作で物理波矢多は、炭鉱夫、灯台守に続いて、今度は国鉄の鉄道員となり、機関車の暴走を食い止めることになるのだろうか。
白魔の塔 Amazon書評・レビュー: 白魔の塔より
4163910115
No.5
(5pt)

ひょっとして『九つ岩石塔殺人事件』の前日譚なのかな?

次回作『赫衣の闇』で語られる事件(時系列的には本作の前)において、物理波矢多は「怪談好きの好青年」と出会ったらしい。
もしや、この人物は刀城言耶なのか。
本作での謎が完全に解かれていないように思えるのは、実は「九指岩」の名前が示しているように、解明されざる謎を最終的に刀城言耶が解き、刀城言耶が探偵役となる最初の事件『九つ岩石塔殺人事件』と呼ばれるようになるからだろうか。
いろいろ妄想したくなる。
本作は大阪圭吉の作品では「燈台鬼」にあたると想定していたが、どうやら別の作品らしい。
(ネタバレになる恐れがあるので書けない)
次回作『赫衣の闇』はおそらく「銀座幽霊」に該当するのではなかろうか。
そうなれば、「蒼」い第4作で物理波矢多は、炭鉱夫、灯台守に続いて、今度は国鉄の鉄道員となり、機関車の暴走を食い止めることになるのだろうか。
白魔の塔 (文春文庫 み 58-2) Amazon書評・レビュー: 白魔の塔 (文春文庫 み 58-2)より
4167917653
No.4
(4pt)

最近絶好調の三津田信三

これより少し前に{碆霊の如き祀るもの }を読みましたが、本作は完成度的にやや劣るものの面白さでは引けをとらない力作でした。
前作{黒面の狐}とは真逆の方向性の作品ですね。
マイナス点としては、シチュエーションが前半分と被る後半分が物語として些か退屈させられたことでしょうか。
しかし叙述や伏線回収の上手さは流石です。
怪談に始まり怪談に終わるあたりが、読者を選ぶ作品なのかもしれません。
個人的には刀城言耶シリーズ以上に今後期待してますが、物理波矢多シリーズ・・・惜しむらくは量産不可能っぽいですし、ましてや短編集にも向いてないのがねえ(苦笑
白魔の塔 (文春文庫 み 58-2) Amazon書評・レビュー: 白魔の塔 (文春文庫 み 58-2)より
4167917653

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