赫衣の闇
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
赫衣の闇の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
説明調なところが随所にあり、やや冗長だが、 それでも臨場感はたっぷりで、楽しめながら読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズものの第三弾ですが、本作単独で読んでも、物語自体の理解に問題はありませんでした。 終戦直後の混乱期、闇市を舞台とした社会経済の様子が大変興味深かったです。ストーリーは、妊婦殺害事件と「赫衣」の怪異がメインとなります。 密室や多重推理などは如何にもミステリーですが、それよりも、戦争により引き起こされた悲劇や問題に物語の軸足があったように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦後間もないころの荒廃した雰囲気に一抹の哀愁が感じられて、自分好みの作品でした。 乱歩や正史の作風にも似て好きですが、乱歩や正史の描くねっとりしっとりした当時の闇の世界にくらべれば、著者の作品は、時代のせいか個性なのか、どこか乾いて感じられます。戦後の描写や登場人物たちの人物描写にしても、どこかドライなところがあって、作品世界にはまり込むのではなく、距離をあけて眺めているような感覚でした。 以降、ややネタバレ含みます 「砂の器」を読んだときに、「え? それで殺すの? 殺さなくても、黙っといてくれるように頼めばいいのに」と思いましたが、おなじことをこの作品のラストでも思いました。 黙っていればいいで終わらないのは、いかに当時、出自や出生、血筋というものが人間の運命を左右したか、という事実のせいでしょう。社会の風潮、慣習、因習がどれほど強烈な影響を人にあたえ、偏見や先入観を強め、当事者の生き方を狭めたのか。人に知られなくとも、当人がその意識に縛られているので、逃げようがないのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和の一時期、中村草田男が詠んだ「降る雪や 明治は遠くなりにけり」は、今では昭和に置き換えて平成と云う時代を挟んで遠くかすみゆくように想えてならない。作品で語られる悲惨な敗戦直後のヤミ市や街娼の有り様は自分たち“戦争を知らない子供たち”にとっても身近にその痕跡を感じとれたものだったが、今となってはその戦争の悲惨さを実感することは難しいに違いないだろう。戦後、国から突き放された女子供たちの窮状を乗り越えてこの国が復興したことを自分たちは忘れてはならない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この「物理波矢多シリーズ」は、ホラー、ミステリー、に加えて「日本の戦争被害者の苦しみ」が同等に描かれています。 単純にホラーミステリーが読みたくて手を出すとやや面食らうと思います。 二作目である前作でいきなり変化球が来たので今後どうなるのか気になっていましたが、この三作目は一作目の路線ですね。 ただ、本作で一番気になったのはミステリー部分のオチですね。 お馴染の二転三転する多重推理の、最後の真相の一歩手前、みたいな所で終わってしまうんですね。 いつもであればさらにもう一捻りあるだろうという所で終わってしまう。 「え、これが本当に真相なの?」というのが正直な感想ですね。 三津田作品でこれまでこんな事は無かったので、どう受け取ったら良いのか分からないです。 ただ闇市の妖しくも活気ある雰囲気の描写は趣があって好きです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|