(アンソロジー)
七人怪談
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怪談・ホラーを得意とする七人の作家のアンソロジー。あまり怖くなく物足りないものが多かった。表紙のマンガチックなイラストも影響したのかもしれない(最近はこの手の軽いイラストが多すぎるね)。あえて印象に残ったのは菊池秀行の「旅の武士」と霜島ケイの「魔々」。「旅の武士」は、前半がどんな展開になるのか非常に興味をそそられる奇々怪々で謎めいた内容だったが、後半はしっぽりと、よくある怨霊の復讐劇に収まっている。思い付きで前半の話の筋を膨らませ過ぎて手に負えなくなったようにも見える。「魔々」は、例えて言えば小池真理子のホラー小説のように、闇の奥からひたひたと得体の知れないものが忍び寄ってくるような昭和時代的な怖さがあったが、クライマックスの描写が抽象的すぎて、意味がよく分からないまま終わってしまったのが残念だ。 | ||||
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「自分が最も怖いと思う怪談を書いてください」ってそれはかなりハードルの高い依頼ではないかと思ってしまいました。 ホラーを描く作家さん達からしたら「最高傑作を書いてください」と言われてるもほぼ同じではないでしょうか? ほぼ知らない作家さん達の作品集でしたがバラエティ豊かで面白かったです。 正直ピンとこない話もありましたが、普段読まない作家さん達に触れられて良い経験だったと思います。 最後の三津田先生の作品はとある男性の里帰りの一泊を描いたものですが、これはかなり特殊なものに感じました。 怪異的な事が何か起きてはいるんでしょうけどホラー的にはほぼ何も起こらないという淡々とした話です。 ただ、一般的なホラー作品というのは作者が恐怖を演出してくれているからこそ読者には分かりやすく怖いのであって、あえて装飾なく描くとこうなるものなのかもしれません。 そして、お題通り作者自身が心底怖いと感じる話というのは案外こういう感じなのかもしれません。 本作は最恐のホラー短編集というよりは各作家さんたちがこの特殊なお題に対してどう答えたかという様をしみじみと味わう側面の強いものに思いました。 | ||||
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編者が選んだ七人の作家に各々がお得意とされるジャンルでの怖い話を依頼したアンソロジー。澤村・創作が事実になり拡がって侵食してゆく怖さ!加門・フィクションと云う表現を借りた技巧か、実体験か?名梁・実話系の後では弱く感じられるが、迷い込んだ異界の恐怖感は良い。菊地・雰囲気は良いが説明過多な描写が残念に思える。霧島・正しく祀ることの難しさ、恐怖の遺産相続。福澤・作者の初期作で断片的に語られた実体験が時系列に語られる。三津田・事故物件と成り果てた嫌な実家への帰省…あとがきに曰く良作が集められたアンソロジーに仕上がっている。 | ||||
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三津田さんがそれぞれテーマを決め、筆者に執筆を依頼するというかたちの怪談集です。 実話系は加門さんの担当でしたが、もう一篇実話系があります。たぶん三津田さんの期待に応えようと思われたのだと思います。筆者さんに非はありません。でも七篇のうち二篇が実話系ってどうなんでしょう。 これから先ネタバレあるかもです。 一番期待していた澤村さんはいつもの安心感です。 加門さんは針小棒大…これもいつもの感じです。 名梁さんは頑張って読みました。なにが起こっているのやらふわふわして掴めない感じ。 菊池さんは時代もの。しかしこれも何がなんやら…。最後まで取り残されてしまいました。 霧島さんのお話はオーソドックス。でもこの混沌の中にあるとほどよく怖くてよかったです。 肝心の三津田さんは読んでびっくり何も起こりません。こちらが不安になるくらい何も起こらない。 この怪談集は、裏テーマで『何も起こらない』と指定されているのでしょうか。 これは…文庫化を待った方がいいかもしれません。 | ||||
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