スラッシャー 廃園の殺人
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.25pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者初読み。作品のジャンルが苦手なホラーでしかもスプラッターなので、なかなかに苦戦いたしました。しかし一番困ったのは、建物の情景が把握出来なくて、どこで何が起こっているのか分かり辛かった事。残酷な殺戮描写は、良く分からない方が読み易かったから、それはそれで(笑)。犯人の正体は色々なミスリードでマスクされていて、候補の人物は限られている割に迷わされました。ミステリーとしての仕掛けは納得かな?、不思議な作品だったけど、まずまず良かった。 | ||||
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とあるホラー作家が私費をもって作り上げた迷路のような巨大な庭園。最初からあえて荒廃的な雰囲気を持って作られたその”廃墟庭園”は製作者であるホラー作家の失踪により、正真正銘の”廃園”となるが、その後もそこに興味本位で入り込んだものが死体となって発見される事件が起こり、そこには謎の”怪人”が巣食っているなどと不穏な噂が流れるようになった…… | ||||
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これぞ、三津田版スプラッターホラー映画!綾辻さんの「殺人鬼」も殺人描写がグロかったけど、こちらも負けず劣らずのグロさでした(笑)特に中盤あたりの男の殺され方なんて、同じ男にとっては「あんな殺され方はやだな」と思うほど痛いものでした(笑)ちなみにトリックは見破れこそしませんでしたが、このホラー映画小説に相応しいネタでしたね!スピード感のある小説なので、ホラー映画を一本観る感覚で一気に読めたのも良し! | ||||
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ホラーやスプラッターのコテコテの要素を取り入れた | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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2001年にデビューの後、2007年に発表された7冊目の作品です。 自分は作家三部作と家シリーズではまってしまい、まだ最近ファンになったばかりなんですが、結論から言うとこの「スラッシャー 廃園の殺人」はだめでした。 上記のシリーズのような複雑さと深みはなく、わりとシンプルなスプラッター・ホラーです。最初に「ダリオ・アルジェントに捧ぐ」とあるようにB級ホラーのおもしろさを追求した作品なのでそれは納得です。 同じようなB級ホラー映画製作者の阿見松之介氏があとがきを書いておられて、これがなかなかおもしろいので必読です(私が読んだのは講談社文庫です)。ひょんなことから三津田氏と知り合いになったいきさつや、この作品の背景と考えられるものを考察されています。 影響を受けているであろう映画として、ロジャー・コーマン監督作品や英国ハマー・フィルムの古典ホラー、「シャイニング」や「探偵スルース」、「血塗られた墓標」や「スリーピー・ホロウ」、邦画の「地獄」に、そしてもちろんダリオ・アルジェント監督のイタリアン・ホラーを挙げておられます。自分はロジャー・コーマンもハマー・フィルムも「スリーピー・ホロウ」も「地獄」も見ているのですが、そこまでインスピレーションが働かず、もしピンときていたらそれらの映画のパロディとしてニヤリと笑いながら楽しめたかもしれません。 体を切り刻んで殺す残酷なスプラッター場面が何度も出てきますが、そこは読むに堪えないというよりは、汚いしうんざりしてしまいだいぶ読み飛ばしました。自分はこういうのを楽しいと思わないのだということがよくわかりました。この点だけでもこの作品を評価する資格はないのかもしれません。ただ単に好みではなかったというだけかも。廃園のゴシック的な雰囲気はよかったのですが。 最後のどんでん返しはうまかったと思います。あとを引く終わり方なんですが、続編を書く予定だったのでしょうか? | ||||
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講談社文庫版を加筆修正した作品とのことですが、正直読んだのが10年以上前で記憶もあやふやなので、どの程度の加筆や修正があるかはわかりません。 タイトル通りにスラッシャー映画(次々に登場人物が殺されていくのが見せ場なタイプのホラー映画)オマージュな作品なので、そういう映画が好きな私のような読者は楽しめると思います。 もちろん、ホラーミステリ路線を得意とする作者だけに、残虐趣味だけでなくミステリ要素もしっかりあります。 以下、少しネタバレあり こういう映画の常でもありますが、犯人当て部分は登場人物が限られていて、さらに減っていくので予想の範囲内でそこまで驚きはありません。 ただ途中で起きた不可解な出来事などのトリックが明かされる部分は驚きでした。登場人物のちょっと気になる行動(そこで読むのやめたら、単に小説が下手だと思われそうな部分もある)も、きっちり伏線でしたしね。 メタ的な要素を持つホラー映画のロケハン、という設定を生かした楽しいスラッシャー・ミステリ小説でした。 ラストは、ホラー映画を見ていてこれだったら、ちょっと腹が立つだろうなという小説ならではのもの。 ただ、もう一人のキャラのことも含めて、スラッシャーよりもトーチャー・ポルノ(この辺の境界は曖昧ですが)を求めていると、ちょっと不満が残るかもしれません。 | ||||
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やれやれ、というのが読後感。刺激の強いテレビゲームってこういう感じなのだろうか。ともかく血の気が多い作品である。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の二番煎じかと思わせて、実は東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」の二番煎じだった。最後のネタばらしで二重三重のメタ構造がどうたら言っているがアンフェアな叙述トリックだ。動機も伏線も酷い。これ作家が自発的に創作意欲に駆られて書いたのだったら、かなりアイデアが枯れている。編集側に迫られて書いたと思いたいが、刺激だけが強い駄作だった。 | ||||
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多分ある程度海外ミステリに慣れ親しんだ読者でなければ気づかないかもしれない(ネタばれになるから明言はしない)。 その本格ミステリ的興趣はさておき、数多の三津田信三作品中唯一のスプラッタホラーなる際物ぶりが酷い(苦笑 三津田信三はあくまで怪談作家であり、間違っても即物的なホラー作家ではないのだと本作で痛感させられた次第(ゴア描写自体も二流半だし)。 とは言えミステリとしての意図は確かに成功している(前例があるとも聞いたが未確認)。 兎に角、三津田ファンにお勧めできる作品ではないが、むしろ擦れたミステリ好きには喜ばれるかもみたいな怪作と言える・・・個人的には好き好き(^^♪ | ||||
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現実味のない設定,やけに説明口調の登場人物,露骨な死亡フラグ言動 など 「妙な記述」の意味に気づいたときにニヤリとさせられます。 刀城言耶シリーズと違って「過去の事件」に対する(一応は)現実的な解明が なされないのが残念なところですが、作品構成上やむを得ないでしょうね。 | ||||
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