利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。

1998年、夏休み。

「犯人は〇〇だよ」。鈴木の情報は絶対に正しい。

「このミステリーがすごい!2000年版」第10位!第16回小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を含む処女短編集。

星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。

母校の天井裏で見つかった、盗まれたはずのアルトサックスと、天才プレイヤーの白骨死体。

結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

完全に封印され「密室」状況となった館で起こった一族六人殺しの真犯人は、いったい誰だったのか。

「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。

一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

首なし死体、密室、蘇る、死者、見立て殺人……。

弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞 寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。

祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語。

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

「4月9日(金)午前0:20にお越しください。お目にかかれるときを楽しみにしております。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。

探偵小説愛好家グループの中心人物・伍黄零無が謎の言葉を残して密室から消失。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。

大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。

「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。