(短編集)

終末のフール



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.25pt (10max) / 12件

6.73pt (10max) / 114件

Amazon平均点

3.59pt ( 5max) / 203件

楽天平均点

3.80pt ( 5max) / 1796件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
35pt
サイト内ランク []B総合:656位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

27.00pt

0.00pt

0.00pt

30.50pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2006年03月
分類

短編集

閲覧回数12,611回
お気に入りにされた回数11
読書済みに登録された回数229

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

終末のフール (集英社文庫)

2009年06月26日 終末のフール (集英社文庫)

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.25pt

終末のフールの総合評価:7.19/10点レビュー 215件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全12件 1~12 1/1ページ
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

殺伐とした世界観と、ほのぼのとした話のギャップに違和感

小惑星が地球に衝突し、あと三年で人類が滅亡する設定の世界観で、同じ団地に住む住人たちの生き方に焦点を当てた作品です。
八年後に人類が滅亡すると知らされ、人々はパニックに陥ります。ルールは破られ、生きていくために殺すことが日常となった世界ですが、滅亡まで三年とカウントダウンしていくと、人々は小康状態になります。滅亡までの余生の過ごしたが各々異なっていて、おもしろかったです。同じ地域の住民がそれぞれの話で主人公となった短編集の形式なので、それそれの話に少し繋がりもありました。
全体に重くはなく、喜劇のような話が多いです。なので、気軽に読むことはできますが、その軽さが世界観と一致せず、違和感が拭えません。ほのぼのした話に、突如、『〇〇さんは見知らぬ人に襲われて死んだ』と、あっさり書かれていて、殺伐とした設定とギャップがあり残念でした。
加えて、この作品のメッセージ性も漠然としていて、求めていた作品と違いました。

bamboo
NU17PFML
No.11:
(6pt)

まあまあでした

循環してました。

わたろう
0BCEGGR4
No.10:
(7pt)

終末のフールの感想

惑星が衝突して世界が滅ぶまであと3年。
もっとドタバタした話かと思いきや人情ものでした。
短編集なので1話終わるごとに間が空いちゃって、読み終わるのにちょっと時間がかかりました。

Hidezo
GX0TU62Y
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

地球滅亡まで3年、人はどう変わるのか?(非ミステリー)

2004〜5年に雑誌掲載された8本の連作短編集。8年後に小惑星が衝突し地球は滅亡すると予告されてから5年後、仙台市のとある団地に住む(逃げないで残った)人びとが織り成す、8つのドラマ。突拍子もない前提の世界だが、人間らしさとは何かをゆっくりと分からせてくれるヒューマン・ドラマである。
予告が発せられた当初は人びとは混乱し、パニックによる暴動や事件が頻発したのだが、5年も経つと多少は慣れてきて、世の中は不安をはらみながらの小康状態が続いていた。団地に住んでいるのは、それぞれの事情があって逃げなかった人たちで、常にあと3年の期限を意識しながら、それぞれの日々を過ごしている。8つの物語、それぞれの主人公は死と隣り合わせの世界で、家族について、生きる意味について、将来(!)について、地球滅亡の予告など無い世界の人びとと同じように悩み、考え、行動して行く。その、皮肉な見方をすれば無駄な努力が、とても尊いものに見えてくる。設定自体はSF的なのだが、物語はまさに現在の社会を反映したヒューマン・ドラマである。
死を目前にした終末の物語だが、内容はとても明るく、ユーモラスで、良質なエンターテイメント作品である。ミステリー・ファンに限らず、幅広い読書ファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.8:
(5pt)

終末のフールの感想

たんたんと非日常の世界を描いているが、リアリティーが感じられる作品。
短編集でありながら、それぞれのつながりがもっとあれば良かったのに

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

mick
M6JVTZ3L
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

終末のフールの感想

伊坂に作品はお気に入りで、デビュー当時より読みついでいる。

この作品も期待にたがわず楽しめるが、他の作品と少々違うのは、バックグラウンドに音楽が流れていないのと、明確な悪役が存在しないこと。

彼の作品には、いつも何らかの音楽がながれているが この作品は無音である。

それは隕石(※)が近づいてくるヒューっていう音がある為なのか。。。

あと悪役にしても同じで、隕石があまりにもその悪が大きすぎて、ヒトレベルでの悪役は不要ということなのか。

というわけで、他の作品と少々異なるものの、伊坂ワールドは健在である。



当作品は、地球に隕石が到来し人類が滅亡するまであと3年という世界で生きる人々の生き様を表わす連作短篇集。

というわけで、大した内容はない。隕石というSFチックなストーリーベースになっているものの、それに対する言及も追求もあまりなく、あくまで 隕石が襲来し人類が滅亡するという一つの事実をバックボーンにあり 短編間を繋げるキーワードにあるだけで、メインストーリーではない。

8年後に隕石襲来して人類は滅亡すると発表された5年後の世界であるが、発表当時の混乱は収まったものの、今はある程度ひと息ついた状態にある。

この間 暴動などで殺されて死んだもの、絶望して自殺したものとある程度死ぬ運命のものは淘汰され、残るべくして残っている人たちの世の中で、彼らが残りの時間をどう生きるのかをリアルにとはいえ淡々を記されている。

状況としては、最悪。

とはいえ ほんのりと明るい未来が想定されているところに、伊坂的ハッピーエンドなのではないだろうか。



あと、この作品、珠玉の言葉満載です。  了

とも
4ND5R58B
No.6:
(10pt)

終末のフールの感想

!

hiloaki
QC6TR8ZY
No.5:
(6pt)

終末のフールの感想

あと8年で隕石が地球にぶつかって世界が滅亡する。その時人はどのような行動をするのかという主題での短篇集です。
ややベースの設定に無理があるような気がして読んでいましたが、それらを除けば一つ一つのお話は色々と考えさせられるところがありました。
ラストはややあっけなかった気がします。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

終末のフールの感想

8年後に小惑星が衝突し地球は滅亡すると分かってから5年後の物語。
脆い人間達が淘汰されほぼ強い人間だけが残った世界。
パニックや混乱は余り描かれず、そんな情況下における達観した人間達が描かれます。
地球が滅亡するというスケールが大きいストーリー設定だが、仙台郊外の某マンション周辺が舞台として限られているという対比が面白く、何とも伊坂さんらしい作品。

「今日を生きることの意味を知る物語」
なる程なと思う。
この「終末」という世界観だからこそ「普通」が輝いて見えるんですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.3:
(10pt)

人間性が問われる

8年後に、隕石が地球にぶつかるとしたら、自分はどういう行動を取るだろう。きっと何も見極めることができなくなるだろう。でも、ここの主人公は、人間として、必要なことを忘れずに生活しているように感じた。自分も、周りに気を使ったり、媚を売るのではなく、どんな時も人間としての思いやりを持って、周りに接することが大切だと感じさせる本でした。

ビッケ
K1LY4PU3
No.2:
(9pt)

終末のフールの感想

もうすぐ世界が破滅する――。
「でもそんなこと言ったってしょうがないじゃないか。生きてるんだから」
そう言われた気がします。
まさかこのタイトルで「楽しい」小説を読めるとは思っていませんでした。重い雰囲気になりがちな設定なのに、終焉を迎えようとしていて、それでも生きる人間のそれぞれの生き様が、決して悲惨さを感じさせない軽妙な文章で描かれています。
一家に一冊必須の本です!

アルバトロス
CRRRDTJB
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

こういうのもいいですね

暴動をくぐり抜け、それでも生きようとしている
人たちが描かれていて、それぞれの話が面白い。
伊坂さん的な「生きる」ということに関する話が
ちりばめられています。
間違いなく傑作でしょう。

ディストリー
6971VOAP
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!



その他、Amazon書評・レビューが 203件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク