SOSの猿
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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他の伊坂幸太郎の作品と比べて特異的であるように思います。はっきりとした結末に、理解しやすい内容であるいつもの雰囲気とは少し異なる作品でした。私の話と猿の話、どっちの内容だったか途中でわからなくなってしまったことなど、丁寧に読まないとわかりにくいです。ただ、2つの話が平行して進んでいく構成は、続きを読みたい!と思わされて、一瞬で話にのめり込んでいきました。曖昧な言い回しが多く、はっきりしたことを伝えずに、捉え方は読者に任せているのかなと感じました。 | ||||
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ひきこもりと株の損失、交通事故に虐待、そして孫悟空。 | ||||
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著者らしく「私の話」と「猿の話」が交互に展開されていき、どんなふうに繋がっていくのか期待されるところだが、どうも物語の力強さというか引っ張るスト-リ-性が弱い。これが、なかなか話の起伏も無く進んで行くので単調に感じてしまい脱落者もいるかと思う。 | ||||
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たまに、伊坂作品は眠くなるが、 結構辛かった。先が読めるぐらい読んだので、ビギナーが読むと良い。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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交互に現れて同時進行的に展開する2つの話、「私の話」と「猿の話」。この2つがどこでどう繋がるのかと読み進むうちに、孫悟空の分身を介して一つの物語に収斂する。そこでのテーマは「人間の善と悪」と言う事と感じられた、いつも軽妙なトーンで楽しませてくれる著者に似合わぬ重いテーマは消化するのが困難で、結末には唐突な感が残った。 | ||||
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本書読後に五十嵐大介の『SARU』を読んでみました。 人類の存在価値にまで言及される『SARU』の世界規模のカタストロフ物語と比較すると、本書『SOSの猿』は日本の一地域というミニマムな世界におけるお話ですが、個々のミニマムなお話が地球的規模の破滅を防ぐというバタフライエフェクト的関係性を感じさせられました。 『SARU』の中で「青年の母親が家族旅行の写真をリビングに飾った」ことがSARUの脅威を封じることに貢献した、だから小さなことを侮ってはいけない、と語られる場面があります。 そして『SOSの猿』では、引きこもりの息子を持つ女性、辺見奈々が、リビングに飾られた家族写真について「これはチベットに行ったときの写真でここにいる僧侶はナムギャル君ていうの」「こっちはイタリアで出会った神父のカンディド」と語られる場面がありますが、ナムギャルとカンディドは『SARU』における重要な登場人物になります。 また、『SOSの猿』においてコンビニ前で合唱の練習をしている雁子(かりこ)が「わたしたちが歌うと空のずっとむこうの目に見えない石が、聴いている相手に落ちてくる」と歌の効力を比喩的に語る場面がありますが、『SARU』の登場人物ビエラ・カリは歌の魔法で現実に隕石を落とすことができます。 また、『SOSの猿』の中で孫悟空の分身の話が出てきますが、そこでの語りは『SARU』の話そのものですので、『SOSの猿』で十分イメージがつかめなかった人は『SARU』を読むことをお勧めします。『SOSの猿』と『SARU』はお互いを補完しあう関係にもあります。片方を読むと片方をより理解することができるでしょう。 他にも『SOSの猿』と『SARU』の共鳴しあう場面は多数ありますが、「一人の人間には善い部分と悪い部分とがあって、それはいつも綱引きをしていて戦っている。決着はつかない。大事なのはバランス」という考え方においてテーマは共通しているように思います。 もうひとつ、両作品において共通するのは、「小さな物事が世界を変える兆しかもしれない」という因果関係の物語であるという点。 というわけで、『SOSの猿』を読んだ人には『SARU』を、『SARU』を読んだ人には『SOSの猿』をお勧めしたいですね。 | ||||
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リアルな小説空間に、説明もなく、孫悟空が紛れ込む趣向。株の誤発注事件と、ひきこもりを悪魔祓いで治そうと言う、物語自体は面白く、登場人物やセリフも、この作家らしい奇妙な味を感じたが、伏線を回収して大団円とはならず。あえてそのように書いてるのだろうが、読後モヤモヤが残り、実験作を提示されただけ、と言う感は否めない。 何だこれは? と考えさせられたのは、確か。作者の狙い通りかも知れないが、エンタメ作としては微妙である。 | ||||
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これらが絡むとどうなるかと期待しました。 面白そう! 面白いかも…? 面白いんだよね…? 面白かったんだよね?? 全体的になにか足りない読後感でした。 | ||||
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孫悟空は実際に存在したのか眞人が作り出した想像なのか、予言は超能力だったのかどうか、など少し混乱して理解し辛いところがあってモヤモヤしたかな。 | ||||
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