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SOSの猿
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SOSの猿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全111件 1~20 1/6ページ
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交互に現れて同時進行的に展開する2つの話、「私の話」と「猿の話」。この2つがどこでどう繋がるのかと読み進むうちに、孫悟空の分身を介して一つの物語に収斂する。そこでのテーマは「人間の善と悪」と言う事と感じられた、いつも軽妙なトーンで楽しませてくれる著者に似合わぬ重いテーマは消化するのが困難で、結末には唐突な感が残った。 | ||||
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本書読後に五十嵐大介の『SARU』を読んでみました。 人類の存在価値にまで言及される『SARU』の世界規模のカタストロフ物語と比較すると、本書『SOSの猿』は日本の一地域というミニマムな世界におけるお話ですが、個々のミニマムなお話が地球的規模の破滅を防ぐというバタフライエフェクト的関係性を感じさせられました。 『SARU』の中で「青年の母親が家族旅行の写真をリビングに飾った」ことがSARUの脅威を封じることに貢献した、だから小さなことを侮ってはいけない、と語られる場面があります。 そして『SOSの猿』では、引きこもりの息子を持つ女性、辺見奈々が、リビングに飾られた家族写真について「これはチベットに行ったときの写真でここにいる僧侶はナムギャル君ていうの」「こっちはイタリアで出会った神父のカンディド」と語られる場面がありますが、ナムギャルとカンディドは『SARU』における重要な登場人物になります。 また、『SOSの猿』においてコンビニ前で合唱の練習をしている雁子(かりこ)が「わたしたちが歌うと空のずっとむこうの目に見えない石が、聴いている相手に落ちてくる」と歌の効力を比喩的に語る場面がありますが、『SARU』の登場人物ビエラ・カリは歌の魔法で現実に隕石を落とすことができます。 また、『SOSの猿』の中で孫悟空の分身の話が出てきますが、そこでの語りは『SARU』の話そのものですので、『SOSの猿』で十分イメージがつかめなかった人は『SARU』を読むことをお勧めします。『SOSの猿』と『SARU』はお互いを補完しあう関係にもあります。片方を読むと片方をより理解することができるでしょう。 他にも『SOSの猿』と『SARU』の共鳴しあう場面は多数ありますが、「一人の人間には善い部分と悪い部分とがあって、それはいつも綱引きをしていて戦っている。決着はつかない。大事なのはバランス」という考え方においてテーマは共通しているように思います。 もうひとつ、両作品において共通するのは、「小さな物事が世界を変える兆しかもしれない」という因果関係の物語であるという点。 というわけで、『SOSの猿』を読んだ人には『SARU』を、『SARU』を読んだ人には『SOSの猿』をお勧めしたいですね。 | ||||
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リアルな小説空間に、説明もなく、孫悟空が紛れ込む趣向。株の誤発注事件と、ひきこもりを悪魔祓いで治そうと言う、物語自体は面白く、登場人物やセリフも、この作家らしい奇妙な味を感じたが、伏線を回収して大団円とはならず。あえてそのように書いてるのだろうが、読後モヤモヤが残り、実験作を提示されただけ、と言う感は否めない。 何だこれは? と考えさせられたのは、確か。作者の狙い通りかも知れないが、エンタメ作としては微妙である。 | ||||
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これらが絡むとどうなるかと期待しました。 面白そう! 面白いかも…? 面白いんだよね…? 面白かったんだよね?? 全体的になにか足りない読後感でした。 | ||||
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孫悟空は実際に存在したのか眞人が作り出した想像なのか、予言は超能力だったのかどうか、など少し混乱して理解し辛いところがあってモヤモヤしたかな。 | ||||
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奇想天外。その一言につきます。 | ||||
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正直内容はおもしろくなかったのですが、2方面から話が展開していて読んでいて不思議な感じがしました。 | ||||
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面白い。あるKING~SOSの猿に流れる、決して一般的では無いが作者伊坂の一種独特な"洒落"が判ればとても面白い。こういうのがダメな方にはダメな小説でしょうが、漫画SARUを置いといたとしても面白い。 フランク・ミラーのsin cityがお好きな方なら日本にもこんな小説書ける人が居たんだ、と思える良書でした。 | ||||
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エクソシストにはじまり、西遊記、心理学、株売買、ひきこもり、虐待と久しぶりの伊坂幸太郎でしたが、様々なジャンルの事象が絡み合う内容は圧巻でした。 しかし、やはり夢中で読んだ初期の伊坂幸太郎には及ばず、読む前の期待からすれば少し物足りなさを感じました。 というより、伊坂幸太郎は進化しているのに僕の嗜好が変化しているだけかも知れません。 | ||||
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普段、あまり作者を気にせず、タイトルや背表紙や帯の紹介文で読む本を選んでいました。 むしろ、読んだ本の作者など知らずに日々過ごしていました。 『SOSの猿』もその一つで、当時(2009年位)の帯には、こんな文が書かれていました。 『この物語が、誰かを救う』 『SaveOurSouls私たちの魂を助けて』『引きこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた青年と、一瞬にして300億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空___救いの物語をつくるのは、彼ら』 そりゃ気になりますよ。 他の方のレビューを読んで、伊坂氏がミステリー作家だと知りました。確かにミステリー作家と思って『SOSの猿』を読んだら違和感があるかもしれませんが、私はジャンルすら把握せずに読んだもので、伊坂氏の時系列のトリックにまんまとやられ、一人奇妙な声を上げながら一晩で(徹夜)読んでしまいました。 最初、オカルトな感じかな?と読んでいると、急に、オカルト?いや、オカルトに当てはめた単なる精神描写?現実?妄想?と混乱して読み進めていきました。 そして、とある2つの物語が交わった時、思わず「おおっ…」と声が漏れました。 それからはもう自分で「またかよ」と思うくらい奇声を上げ続け、気づけば朝…。 現実として納得いかない部分に、慰めのような『斉天大聖・孫悟空』の存在がまた心地よいです! 久々に読んで、少しでも多くの人に読んでもらいたくなったのでレビューしました。 是非是非。 | ||||
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これまで好きで伊坂幸太郎の作品を色々と読みましたが、これは初めてつまらないと思った。 | ||||
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副業で「悪魔祓い」を営む遠藤次郎の物語「私の話」。 株の誤発注問題の原因調査を進める五十嵐大介の物語「猿の話」。 2つのストーリーが交互に綴られた長編小説です。 遠藤はある日、ひきこもりとなってしまった青年・眞人の悪魔祓いを依頼される。 しぶしぶながらも、もともと他人のSOSに敏感な遠藤は、この依頼を引き受けることにする。 一方、五十嵐は、300億円もの損失を出した株誤発注問題が、自社システムに関わっているかを調査するために取引先に出向き話を聞くが、突然、西遊記に登場する妖怪の幻覚を見るようになってしまう。 一見、無関係に見える2つのストーリーが最後に上手く絡み合い、1つの事件を解決に導く。 「悪魔祓い」と「西遊記」。 難しい題材を巧みにストーリーに溶け込ませ、伊坂ワールドにはめてみせた見事な一冊だと思います。 | ||||
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初めて読む伊坂作品がこれだったら多分以降伊坂作品は敬遠していただろうと思うくらい酷い内容でした。他の伊坂作品は好きなんですがね・・・ | ||||
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伊坂幸太郎さんの作品はあまり読みません。 正直言えばあまり好きではないので もう一度読んでみれば面白いのでは?という気持ちで購入しました。 まぁ表紙と作品名に惹かれたので購入しましたが…。 読み終わったあとの爽快感に欠けますね。 私もAmazonのレビューをみて、悪評が多いなとは思いましたが 個人の好みもあるので一度古本屋で 買って読んでみてはいかがですか? 私は皆さんが言ってるほどではなかったので笑 | ||||
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伊坂幸太郎で外れることはないので購入。 期待通りだったし、伊坂幸太郎作品には納得できる好きな言葉がいつも必ず多く出てくる。 この作品も例外ではなかった。 | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 もともと『読売新聞』夕刊に2008-09年に連載されたもの。設定やアイデアが五十嵐大介『SARU』と対になっており、あわせて読むべきらしい。なお、文庫化にあたって大幅な加筆修正がなされたという。 『西遊記』とエクソシスト、ひきこもり、株の誤発注などのテーマが盛り込まれており、そのごちゃごちゃ感に戸惑っているうちに、すべてがするするとまとまっていって不思議な結末を迎える。 そのあたりのとぼけた語りぶりが楽しい。 ただし、肩すかしの伏線も多く、この時期の伊坂作品が苦手なひとは「ああ、またか!」と怒るかも。 | ||||
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伊坂作品は幾つか読んでいるが、 これは下位にランク付けされてしまうかな……。 一番面白いのはタイトル。 | ||||
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いくつかのストーリーが最後につながる。 作者の撒いた種が、次々と実になるのを楽しみに 読み進めたが、中々晩生なのか、読むのに(実になるのに) 時間がかかりました・・・。 果実も晩生の方が美味しいのと同じように、 「SOSの猿」も後半から一気に美味しくなりました。 作者の持つ、伏線がしっかり拾われる作風が やっぱり好きです。 | ||||
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西遊記にも興味なしで、伊坂氏の作品は好き嫌いがはっきり分かれます。 好みじゃない方。 体力落ちてる時は読み手を消耗させる気がします。 | ||||
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タイトルからして気にならざるをえない著作ですが。。。読んでみてください | ||||
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