SOSの猿
評判
SOSの猿の評価:
3.10/5点 レビュー 112件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全225件 61〜80 4/12ページ
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SOSの猿の評価:
3.10/5点 レビュー 112件。 D ランク
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しかしこの作品は五十嵐大介のSARUとの競作なのである。
両方の作品を読んだものにしか味わえない感動がこの二つの作品にはある。
SOSの評価が凡作の評価を受けているのは、眞人君のひきこもりが消化されなかったからかもしれない。
SOSだけではそういう評価になってしまうのは仕方がないことなのだ。
SARUを読むことで、眞人君は立ち直れたのだと私は考えている。
その理由はこうだ。
SOS終盤──五十嵐が、二郎に眞人君の心象風景を、親戚の漫画家に漫画のネタを提供することを提案する。
そこで生まれた漫画が、SARUだ。
眞人君の心象風景をただ漫画にしたのではなく、二郎が原作者、というところが、この二つの物語のポイントである。
SARUは奈々という女性の存在が世界を救ったとして扱われている。
奈々はどうして、世界を救うきっかけとなりえたのか、SOSに答えは隠されている。
終盤の二郎と辺見のお姉さんが語る場面がある。
辺見のお姉さんの名前が、「奈々」であることが判明する。これは名前がただリンクしているだけではなく、SARUの奈々と密接な関係性をもっているのだ。
辺見のお姉さんは、眞人君に対しての思いを、二郎に語っている。
「あのね、母親ってのは、夢の中で息子が困ってるなら、その夢の中にも飛び込んでいきたいものなのよ」
この発言を聞いた二郎は、SARU(眞人君の夢)の中で、奈々を登場させ、世界を救うきっかけにした。
SARUは、眞人君がまだひきこもっているという「SOS」の声に向けた、二郎の救いの手なのである。
きっとSARUを読むことで、眞人君の心は、救われたはずだ。
漫画で人の心が救われることなんてあるのだろうか――ある、のだ。
雁子さん、曰く。
「それこそが作り話の効力よ。物語は、時々、人を救うんだから」