火星に住むつもりかい?



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初公開日(参考)2015年02月
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長編小説

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火星に住むつもりかい?

2018年04月12日 火星に住むつもりかい?

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.20pt

火星に住むつもりかい?の総合評価:7.25/10点レビュー 110件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(8pt)

正義なのは誰?

すごく面白いのだが、序盤は読んでいて平和警察の横暴っぷりにイライラさせられた。正義を語る平和警察であるが、実際はただの尋問と処刑を趣味にした鬼畜といった感じだ。彼らは何のために危険人物を取り締まっているのだろう?と思わされるほど、全くの無実な人々を痛めつけるために遊んでいるようにしか見えない。
だがそんな彼らも自らが正義だと盲信し、仕事をしているのだと分かってくる。多くの人が自分の仕事は正しいと思っているかもしれないが、実際には自分もしくは会社の都合を押し付けているだけということは少なくないように思う。正義とは一体何なのかといったことを問いかけているような側面も本作にはあった。とはいえ目に見えて平和警察は悪役であり、いかに平和警察をやっつけるかに主眼は置かれる。
そこで登場するのが警察内部の真壁鴻一郎だ。彼が非常に格好良く、実際的な主人公のように映った

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.4:
(8pt)

スガ(菅)ーリン独裁下の令和日本を予告した? 怖いお話

2015年に発売された書き下ろし長編。「平和警察」が安全を守るために市民に危険人物を密告させ、尋問(拷問)によって罪を自白させ、公開処刑によって市民の期待に応えるという、恐怖のパラレル日本を描いたディストピア小説の傑作である。
ジョージ・オーウェルの「1984年」の新言語ニュースピークの如き「平和警察」によって「安全地区」に指定された仙台では、住民の相互監視と密告が常態化し、告発された人物は必ず「危険人物」と認定され、ギロチンによる公開処刑が行われていた。そんな事態に反対する人々もいたのだが、平和警察の狡猾で強圧的な力の前にほとんど対抗できていなかった。ただ一人、全身黒づくめのコスチュームで現われる正義の味方を除いては。そして、黒づくめの男に業を煮やした平和警察とその指揮下の宮城県警は、彼をおびき出すために狡猾な手段をとるのだった・・・。
市民の弱さと従順さに付け入る、某国の秘密情報機関顔負けの平和警察のあり方がリアルで、背筋が寒くなるほど怖い。しかも、市民の相互監視というソフトな手段で効率よく管理するやり方は、SNSやテレビでの炎上、つるし上げを想起させ、まさに今の日本の社会を見ているような恐怖感を与える。さらに、登場人物が全員、正義を代表するような人物ではなく、ストーリーが展開するたびに善と悪の境目が曖昧になるところも不気味で、ニヒリスティックな世界観と言うしかない。それでも「ディストピアを望まないなら、社会はそこから出発するしか無い」という強いメッセージを感じさせる作品である。
ミステリーとしても面白く、誰が読んでも何かしら感じるものがあり、どなたにもオススメしたい作品である。

iisan
927253Y1
No.3:
(7pt)

火星に住むつもりかい?の感想

いつものように安定した面白さ。
きちんと結末も示してくれたし良かった良かった。
ただ、途中でどの人の話が本当なんだか分からなくなってきます。
この人は敵なのか?味方なのか?

Hidezo
GX0TU62Y
No.2:
(5pt)

火星に住むつもりかい?の感想

魔女狩りを現代に蘇らせたかの様なディストピア小説。重い展開で今まで読了した伊坂作品の中では読んでいて辛かった。伊坂さん独特の台詞回しはいつも通りで面白かった。 

水生
89I2I7TQ
No.1:
(8pt)

良くも悪くも

現代の生活を風刺していると思う。こういうところに着目して話を書けるというのは、さすが。読書を普段しない人におすすめじゃないですかねえ。

コンレチェ
2BUE1WP0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.105:
(3pt)

勧善懲悪でも良かったのでは?

監視社会の恐怖を語る、いわゆるディストピア小説。現実世界では「中国」を想起させ、風刺が効いている。

  ただ解説でも言及されてたが、先行作に比べ、妙にゆるいディストピアなのは、井坂さんらしく、逆にリアリティを感じた。だからこそ恐怖も伝わって来たが、エンタメ小説としてはイマイチ。正義のヒーローが悪を懲らしめる、単純な勧善懲悪にしなかったのは、作者の姿勢としてよくわかるけど、カタルシスに欠けるのも確か。割り切ってそういう書き方もあったと思う。
火星に住むつもりかい?Amazon書評・レビュー:火星に住むつもりかい?より
4334776280
No.104:
(5pt)

終始、ぞくぞくしながら頁をめくってました。怖かったけど、面白かったです。

不気味な話の裏側に予想外のからくりが仕掛けられていて、とても面白かったです。
話のからくりについて詳しく話すことはできませんが、例えて言えば、バッターボックスに立ってピッチャーが投げるボールを待ってると、死角からボールがぎゅいーんと曲がってストライクゾーンに入ってきたみたいな。そんな印象を持ちました。

にしても、話に出てくる〝平和警察〟は怖かったなあ。取り調べ時の拷問の苛酷(かこく)さもさることながら、ないことをさもあったかのように見せかける情報操作が怖かったっす。ありもしないことを〝噂〟みたいに装(よそお)って、自分たちに都合のいいように流す情報操作は、ネットなんかではよく問題になる事例だと思うので、余計にぞっとしました。

登場人物のなかでは、なんといっても、真壁鴻一郎(まかべ こういちろう)捜査官のキャラが印象に残りましたね。昆虫の擬態(ぎたい)とかにやたら詳しくて、しばしば蘊蓄(うんちく)を傾ける、変てこなんだけど有能な人物。髪の毛にパーマがかかった細身の体型でミュージシャンぽい外見であるとか、綾辻行人の〈館(やかた)シリーズ〉に出てくる島田潔(しまだ きよし)て人物が彷彿(ほうふつ)されて仕方ありませんでした。いや、島田潔さん、好きなんですけど。

あと、カット区切りのイラストが色々と出てくるんですが、一番の妙を感じたのは、【理容室のカメラ】ですね。監視装置として置かれたこの絵の不気味だったこと。
〝監視〟〝密告〟〝捏造(ねつぞう)〟〝冤罪(えんざい)〟etc. etc.  集団社会に潜む恐怖の象徴としての【監視カメラ】の絵に、ぞくぞくっとなりました。
火星に住むつもりかい?Amazon書評・レビュー:火星に住むつもりかい?より
4334776280
No.103:
(3pt)

好きなんだけど、、

ワクワクするような好きな物語なんだけど、登場人物が多すぎて、場面展開もあちゃこちゃ行って、読みながら混乱してました。
これ誰だっけ?と前に読んだところを読み返しながらが結構多かった。
そして、終わり方もちょっと私には理解難しかった。
火星に住むつもりかい?Amazon書評・レビュー:火星に住むつもりかい?より
4334776280
No.102:
(1pt)

ただ伏線を回収するだけの小説

複数の視点から物語が進行して場面が何度も切り替わるというのは、伊坂氏のいつもの手法なのだが、今作に関して言えば非常に鬱陶しいです。

登場人物も多く、読み方も無駄に複雑な名前ばかりで風貌もあまり掘り下げなかったりして覚えづらい。
魅力的な登場人物がいないので覚えるのに一苦労です。

伊坂幸太郎さんの以前の作品は、この本を読みたいんだという意欲が掻き立てられたが、今作は読み進めるのに時間がかかりました。年々切れ味がなくなっている気がします。

面白いと思うシーン0.01%とそこに行く99.99%の前振りという構成です。読んでいる最中も読後も満足感を得られない駄作です。
火星に住むつもりかい?Amazon書評・レビュー:火星に住むつもりかい?より
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No.101:
(4pt)

監視社会、独裁国家を疑似体験

平和警察という警察内部にできた部隊が、国民を監視する社会を描いたディストピア。

平和警察とは名ばかりで都合の悪い人物は「危険人物」と見なしてどんどん処刑する。

間違っていると思っても、処刑されるのが怖くて国民は何も言えない。歯向かうと抹殺される。

まさに現代における独裁国家や監視社会そのもの。
ラストは伊坂さんらしく爽快に終わってくれますが、正義って何なの?というテーマは読了後も考えさせられる作品です。
※ギロチンで処刑というのが現実味なかったのはちょっと残念かな…
火星に住むつもりかい?Amazon書評・レビュー:火星に住むつもりかい?より
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