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SOSの猿



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【この小説が収録されている参考書籍】
SOSの猿
SOSの猿 (中公文庫)

SOSの猿の評価: 6.00/10点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

因果の話?

他の伊坂幸太郎の作品と比べて特異的であるように思います。はっきりとした結末に、理解しやすい内容であるいつもの雰囲気とは少し異なる作品でした。私の話と猿の話、どっちの内容だったか途中でわからなくなってしまったことなど、丁寧に読まないとわかりにくいです。ただ、2つの話が平行して進んでいく構成は、続きを読みたい!と思わされて、一瞬で話にのめり込んでいきました。曖昧な言い回しが多く、はっきりしたことを伝えずに、捉え方は読者に任せているのかなと感じました。

どんなことにも因果関係がある、という切り口から異なる話がどこかで繋がるという話なのかと思っていたら、中盤にはその考えは消えていました。何が良くて何が悪いのか、そんなメッセージを伝えたかったのかなとも思いますが、はっきりそうとも言えない感覚もあります。私には難しい作品でした。

主人公の1人が二郎という名前なのに、兄が出てこないのは少しモヤモヤします。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

孫行者ってなに

著者らしく「私の話」と「猿の話」が交互に展開されていき、どんなふうに繋がっていくのか期待されるところだが、どうも物語の力強さというか引っ張るスト-リ-性が弱い。これが、なかなか話の起伏も無く進んで行くので単調に感じてしまい脱落者もいるかと思う。

それにしても、題名みれば分かると思うが、西遊記の孫悟空が関与する話なのだが、いちいち孫行者とか難しい言い回しは意図はあるのだと思うがめんどくさいよ。

ただ、最後まで読み終えれば、それなりのメッセ-ジ性もあり、繋がりの持たせ方・オチの付け方は流石の領域。空想と現実の上手い取り方、重力ピエロにあったような犯罪に対する提議は考えさせられる。

タカタソン
HU0OGV5Q

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