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スラッシャー 廃園の殺人
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スラッシャー 廃園の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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2001年にデビューの後、2007年に発表された7冊目の作品です。 自分は作家三部作と家シリーズではまってしまい、まだ最近ファンになったばかりなんですが、結論から言うとこの「スラッシャー 廃園の殺人」はだめでした。 上記のシリーズのような複雑さと深みはなく、わりとシンプルなスプラッター・ホラーです。最初に「ダリオ・アルジェントに捧ぐ」とあるようにB級ホラーのおもしろさを追求した作品なのでそれは納得です。 同じようなB級ホラー映画製作者の阿見松之介氏があとがきを書いておられて、これがなかなかおもしろいので必読です(私が読んだのは講談社文庫です)。ひょんなことから三津田氏と知り合いになったいきさつや、この作品の背景と考えられるものを考察されています。 影響を受けているであろう映画として、ロジャー・コーマン監督作品や英国ハマー・フィルムの古典ホラー、「シャイニング」や「探偵スルース」、「血塗られた墓標」や「スリーピー・ホロウ」、邦画の「地獄」に、そしてもちろんダリオ・アルジェント監督のイタリアン・ホラーを挙げておられます。自分はロジャー・コーマンもハマー・フィルムも「スリーピー・ホロウ」も「地獄」も見ているのですが、そこまでインスピレーションが働かず、もしピンときていたらそれらの映画のパロディとしてニヤリと笑いながら楽しめたかもしれません。 体を切り刻んで殺す残酷なスプラッター場面が何度も出てきますが、そこは読むに堪えないというよりは、汚いしうんざりしてしまいだいぶ読み飛ばしました。自分はこういうのを楽しいと思わないのだということがよくわかりました。この点だけでもこの作品を評価する資格はないのかもしれません。ただ単に好みではなかったというだけかも。廃園のゴシック的な雰囲気はよかったのですが。 最後のどんでん返しはうまかったと思います。あとを引く終わり方なんですが、続編を書く予定だったのでしょうか? | ||||
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講談社文庫版を加筆修正した作品とのことですが、正直読んだのが10年以上前で記憶もあやふやなので、どの程度の加筆や修正があるかはわかりません。 タイトル通りにスラッシャー映画(次々に登場人物が殺されていくのが見せ場なタイプのホラー映画)オマージュな作品なので、そういう映画が好きな私のような読者は楽しめると思います。 もちろん、ホラーミステリ路線を得意とする作者だけに、残虐趣味だけでなくミステリ要素もしっかりあります。 以下、少しネタバレあり こういう映画の常でもありますが、犯人当て部分は登場人物が限られていて、さらに減っていくので予想の範囲内でそこまで驚きはありません。 ただ途中で起きた不可解な出来事などのトリックが明かされる部分は驚きでした。登場人物のちょっと気になる行動(そこで読むのやめたら、単に小説が下手だと思われそうな部分もある)も、きっちり伏線でしたしね。 メタ的な要素を持つホラー映画のロケハン、という設定を生かした楽しいスラッシャー・ミステリ小説でした。 ラストは、ホラー映画を見ていてこれだったら、ちょっと腹が立つだろうなという小説ならではのもの。 ただ、もう一人のキャラのことも含めて、スラッシャーよりもトーチャー・ポルノ(この辺の境界は曖昧ですが)を求めていると、ちょっと不満が残るかもしれません。 | ||||
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やれやれ、というのが読後感。刺激の強いテレビゲームってこういう感じなのだろうか。ともかく血の気が多い作品である。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の二番煎じかと思わせて、実は東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」の二番煎じだった。最後のネタばらしで二重三重のメタ構造がどうたら言っているがアンフェアな叙述トリックだ。動機も伏線も酷い。これ作家が自発的に創作意欲に駆られて書いたのだったら、かなりアイデアが枯れている。編集側に迫られて書いたと思いたいが、刺激だけが強い駄作だった。 | ||||
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多分ある程度海外ミステリに慣れ親しんだ読者でなければ気づかないかもしれない(ネタばれになるから明言はしない)。 その本格ミステリ的興趣はさておき、数多の三津田信三作品中唯一のスプラッタホラーなる際物ぶりが酷い(苦笑 三津田信三はあくまで怪談作家であり、間違っても即物的なホラー作家ではないのだと本作で痛感させられた次第(ゴア描写自体も二流半だし)。 とは言えミステリとしての意図は確かに成功している(前例があるとも聞いたが未確認)。 兎に角、三津田ファンにお勧めできる作品ではないが、むしろ擦れたミステリ好きには喜ばれるかもみたいな怪作と言える・・・個人的には好き好き(^^♪ | ||||
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現実味のない設定,やけに説明口調の登場人物,露骨な死亡フラグ言動 など 「妙な記述」の意味に気づいたときにニヤリとさせられます。 刀城言耶シリーズと違って「過去の事件」に対する(一応は)現実的な解明が なされないのが残念なところですが、作品構成上やむを得ないでしょうね。 | ||||
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いつもの三津田さんの描く恐怖とは違う、もっとストレートな恐怖。 それがまた新鮮で楽しめました。 でも、ちょっと、自分にはシゲキが強すぎたみたいです。 | ||||
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最初のほうは、奇妙な庭園(乱歩のあの作品を彷彿とさせる)の描写がかなり楽しめました。 私も、奇妙な建築などに深い関心があるので、「お、これは」と期待してしまったんですよ。 でも、途中から、単なる拷問マニアの話になっちゃって(笑) 作者は、こういうのが本当は好きなのでしょうね。もう、筆走る、と言いたくなるような乗りに乗った拷問描写で、読み手を唖然とさせてくれます。 この拷問シーンだけを書きたくて、これを書いたのでしょうね。情熱が感じられます。 そういうのに関心のない私としては、ただただ「キモチワルイ」のひとこと。 事実、この程度のオチでは、ミステリの体をなしているとは言えませんし、うーん、ま、作者が、自分の大好きなものを伝えたかっただけの作品のように思います。 | ||||
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著者自らダリオアルジェントに捧げたと語る閉ざされた廃園内で映画撮影をするため入り込んだ男女が謎の殺人鬼に次々と惨殺されていくというもので、イタリアンジャーロというよりは80年代の典型的スプラッターホラーに犯人当ての要素を盛り込んだような作品。 もともと目指したアルジェントのミステリーや13金のように、本作の真犯人は最初からバレバレである。思わせぶりに振っておいて、ラストでもそのまま予想した通りの人物が犯人として登場する。が、これはストーリーが下手くそなのではなく、確信犯的にそういうことにしてあるので、犯人が予想通りということで本作の評価が下がるようなことは全くない。 本作の最大の売りは真犯人が分った後に判明する、最初から最後まで読んでの違和感の正体が判明する瞬間。犯人が○○だったというのは綾辻氏の短編なので先例はあるが、その趣向をより映画撮影というファクターを通して構造的な仕掛けにまで昇華させており、B級臭い中にも、アイデアが光る一編である。 | ||||
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私はあまり残酷な殺しとかは好まないほうなのですが、クローズドサークル系が好きなので読んでみました。 この作品、舞台の廃園がめちゃくちゃ広くて、しかもちょっとしたテーマパークなみに凝っている設定です(たった2億5千万円程度で出来るのか?これ……、というツッコミは措いておくとして)。広すぎてうんざりするので、もう少しコンパクトにしても良かったのではないかと……。 それと、これだけ舞台が大仰なのに、なぜか殺害に使われる凶器が、ほぼナイフ一択! オープニングの殺人には凝った仕掛けを使ってるのに、何で本番があんなにも地味なのか! 最大の謎です。 それに殺人シーンなんかも、非常に薄いです。比較的さらっと殺して終わります。 おそらくミステリ部分よりも、そちらが売りの作品なんでしょうに、殺人シーンのインパクトはかなり弱く感じました。綾辻さんの「殺人鬼」等のような衝撃はありません。残酷な殺人を期待して買われる方は、不満を感じそうです。 トリックなどには不満はありませんが、ミステリとしては無駄が多すぎ、残酷小説としてはパワー不足。そして双方がうまく噛み合っておらず、非常に中途半端な作品、という印象でした。 | ||||
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タイトル通りの内容です。 スプラッター映画です。 著者もお好きなんでしょうか。 その手の映画のことも書かれてます。 読んでて目をふさぎたくなる、ページもとばしたくなる 残酷シーンがお好きな方はどうぞ。 私は好きにはなれません。 | ||||
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かなり微妙な内容です。 殺人の舞台となる廃墟廃園は、あまりにも複雑奇怪で非現実すぎるので、 イメージがつかず、想像力をかきたてられません。 肝心のスプラッター描写は中途半端で、期待はずれ。 筆者のスプラッターに対する愛情は十分伝わってきますが、 その熱意に筆力が追い付いていない感じ。 悪くはないけど、もう一押しです。 ホラーミステリーとしては良作です。 オチには、見事だまされました! | ||||
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タイトルそのままに、誰がどのように死ぬかを描写したスラッシャー小説です。 三津田信三の小説でありながらも 刀城言耶シリーズのような横溝節や短篇集や家シリーズに見られる怪奇染みた要素は無きに等しく 当ジャンルが好きだという思いを存分に綴った趣味の作品といった印象です。 結論から言うと私には合いませんでした。 自身スプラッタ映画はそれなりに好み、何本かの作品を愛好しているのですが スプラッタ映画のように何がどうなって最後にこうなった。という描写は薄く スラッシャーというジャンル自体を把握し好んでいなければ余り楽しむ事が出来ないかもしれません。 ジャンル自体マイナーではありますが、それなりにメジャーな映画作品で説明すると スラッシャーはスクリームや13日の金曜日のような 発端や動機が不明瞭なまま、日常からの連続殺人の起こる過程や緊張感を楽しむものが多く スプラッタはヘルレイザーやブレインデッドのように明確な発端があり 非日常な世界観に浸り、発端に紐付けられた死に方やお約束じみたコントを楽しみ、一連の流れに締めが入るものが多い …といった感じでしょうか。あくまでにわかなので異論は多々あるかとは存じますがご勘弁を。 メタルを好む者の中にもデス・ジャーマン・ゴシック・シンフォニック等で好き好きが様々なジャンルで別れているように 同じ惨殺系ホラーでも、やはりその趣味嗜好はハッキリ出てしまいます。 幸いにも三津田さんは最初の30ページでその傾向をズバリ示して下さっているので 購入を検討している方は、まず冒頭を流し読むことをお勧めします。 | ||||
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他の三津田信三作品とは一線を引くが、かなりの傑作。 次のページをめくる手が震えてしまいます。(←冗談抜きで!) 「怖いのが読みたい!」という人にはおすすめ出来ますが、 逆に癒し系やほのぼの系等を求めている方にはお薦め出来ませんかね。 まあ、そんな人がこの題名の小説を買うとは思えませんが・・・。 B級映画ファンが思わずニヤリとしてしまう小ネタも充実してます。 先にも書きましたが、これまでの刀城言耶や死相学探偵ファンには、 少し経路の違う作品に戸惑われるかもしれません。 小説ファンより映画ファンの方が喜ぶと思います。 | ||||
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ホラー小説家、三津田信三の最新ミステリー。(2007年6月現在) 作者自身が宣言している通り、典型的かつ王道のスプラッターホラーです。 僕はこういうのを小説ではあまり見たことがないので、とても新鮮に思いました。 (強いてあげれば、バトルロワイヤルやDOOMSDAYという小説が近いと言えば近いかもしれません) あと、ちょっと知ったかぶった気持ちで読むとまんまと騙される仕組みになっています。 ここら辺、ミステリーとしても面白かったです。 | ||||
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映像作品(作中作)を利用した叙述トリックが用いられたミステリ として、××××所収の某短編や○○○の系譜に連なる本作。 著者らしい、計算された構成と丁寧な伏線には感心させられますが、 いかんせん真相にインパクトがなく、メジャー作にはなり得ないという のが残念なところ。 スプラッタ場面の描写もいたって薄味で、ホラー・ プロパーな読者は、食い足りないかもしれません。 とはいえ、そうしたB級感が個人的にはツボで、手軽に 読むペイパーバックとしては、十分娯しめた一冊でした。 | ||||
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映像作品(作中作)を利用した叙述トリックが用いられたミステリ として、××××所収の某短編や○○○の系譜に連なる本作。 著者らしい、計算された構成と丁寧な伏線には感心させられますが、 いかんせん真相にインパクトがなく、メジャー作にはなり得ないという のが残念なところ。 スプラッタ場面の描写もいたって薄味で、ホラー・ プロパーな読者は、食い足りないかもしれません。 とはいえ、そうしたB級感が個人的にはツボで、手軽に 読むペイパーバックとしては、十分娯しめた一冊でした。 | ||||
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三津田信三さんの作品はとても好きなのですが 正直読んでがっかりしてしまいました。 ミステリーとしてはある程度読む方なら分かる結末ですし ホラーとしても少々残虐な描写が含まれる程度で 「厭物」や「禍家」のような怖さ を期待していたのがそもそも間違いでした。 三津田作品なら失敗したとしても大したことはないと思ったのですが 個人的に心霊もののような心理的恐怖のほうが好みなので スプラッタの本作はもともと合わなかったのかもしれません。 作中にも出てくる「サスペリア」などが好きな方なら もう少し楽しんで読めるのではないでしょうか? | ||||
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三津田信三さんの作品はとても好きなのですが 正直読んでがっかりしてしまいました。 ミステリーとしてはある程度読む方なら分かる結末ですし ホラーとしても少々残虐な描写が含まれる程度で 「厭物」や「禍家」のような怖さ を期待していたのがそもそも間違いでした。 三津田作品なら失敗したとしても大したことはないと思ったのですが 個人的に心霊もののような心理的恐怖のほうが好みなので スプラッタの本作はもともと合わなかったのかもしれません。 作中にも出てくる「サスペリア」などが好きな方なら もう少し楽しんで読めるのではないでしょうか? | ||||
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ホラー映画といえば、アルジェントの映画を数本見ただけで、むしろホラー映画は苦手なほうです。 それでもこの本を手に取ったのは、今までの三津田作品が面白かったからで、この作品にも何かしら驚くような仕掛けがあるのだろうと期待して読みました。 結果は……自分には価値の判断ができないものを読んでしまったかしら、という反省のみが残りました。 残虐な描写は飛ばして読みましたし、ホラー映画の蘊蓄部分も理解できず興味もなかったので、犯人は誰なのかということだけを楽しみに読み進めましたが、漠然と犯人らしいと思っていた人が、まんま犯人だったということで、一番の楽しみも肩すかしとなってしまいました。 残念ながら、私にはどこが読みどころか分からない一冊です。 この道に詳しいかたが読むと、もしかしたら評価が高いのかな、と思う程度でした。 | ||||
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ホラー映画といえば、アルジェントの映画を数本見ただけで、むしろホラー映画は苦手なほうです。 それでもこの本を手に取ったのは、今までの三津田作品が面白かったからで、この作品にも何かしら驚くような仕掛けがあるのだろうと期待して読みました。 結果は……自分には価値の判断ができないものを読んでしまったかしら、という反省のみが残りました。 残虐な描写は飛ばして読みましたし、ホラー映画の蘊蓄部分も理解できず興味もなかったので、犯人は誰なのかということだけを楽しみに読み進めましたが、漠然と犯人らしいと思っていた人が、まんま犯人だったということで、一番の楽しみも肩すかしとなってしまいました。 残念ながら、私にはどこが読みどころか分からない一冊です。 この道に詳しいかたが読むと、もしかしたら評価が高いのかな、と思う程度でした。 | ||||
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