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スラッシャー 廃園の殺人
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スラッシャー 廃園の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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2001年にデビューの後、2007年に発表された7冊目の作品です。 自分は作家三部作と家シリーズではまってしまい、まだ最近ファンになったばかりなんですが、結論から言うとこの「スラッシャー 廃園の殺人」はだめでした。 上記のシリーズのような複雑さと深みはなく、わりとシンプルなスプラッター・ホラーです。最初に「ダリオ・アルジェントに捧ぐ」とあるようにB級ホラーのおもしろさを追求した作品なのでそれは納得です。 同じようなB級ホラー映画製作者の阿見松之介氏があとがきを書いておられて、これがなかなかおもしろいので必読です(私が読んだのは講談社文庫です)。ひょんなことから三津田氏と知り合いになったいきさつや、この作品の背景と考えられるものを考察されています。 影響を受けているであろう映画として、ロジャー・コーマン監督作品や英国ハマー・フィルムの古典ホラー、「シャイニング」や「探偵スルース」、「血塗られた墓標」や「スリーピー・ホロウ」、邦画の「地獄」に、そしてもちろんダリオ・アルジェント監督のイタリアン・ホラーを挙げておられます。自分はロジャー・コーマンもハマー・フィルムも「スリーピー・ホロウ」も「地獄」も見ているのですが、そこまでインスピレーションが働かず、もしピンときていたらそれらの映画のパロディとしてニヤリと笑いながら楽しめたかもしれません。 体を切り刻んで殺す残酷なスプラッター場面が何度も出てきますが、そこは読むに堪えないというよりは、汚いしうんざりしてしまいだいぶ読み飛ばしました。自分はこういうのを楽しいと思わないのだということがよくわかりました。この点だけでもこの作品を評価する資格はないのかもしれません。ただ単に好みではなかったというだけかも。廃園のゴシック的な雰囲気はよかったのですが。 最後のどんでん返しはうまかったと思います。あとを引く終わり方なんですが、続編を書く予定だったのでしょうか? | ||||
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やれやれ、というのが読後感。刺激の強いテレビゲームってこういう感じなのだろうか。ともかく血の気が多い作品である。アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」の二番煎じかと思わせて、実は東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」の二番煎じだった。最後のネタばらしで二重三重のメタ構造がどうたら言っているがアンフェアな叙述トリックだ。動機も伏線も酷い。これ作家が自発的に創作意欲に駆られて書いたのだったら、かなりアイデアが枯れている。編集側に迫られて書いたと思いたいが、刺激だけが強い駄作だった。 | ||||
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最初のほうは、奇妙な庭園(乱歩のあの作品を彷彿とさせる)の描写がかなり楽しめました。 私も、奇妙な建築などに深い関心があるので、「お、これは」と期待してしまったんですよ。 でも、途中から、単なる拷問マニアの話になっちゃって(笑) 作者は、こういうのが本当は好きなのでしょうね。もう、筆走る、と言いたくなるような乗りに乗った拷問描写で、読み手を唖然とさせてくれます。 この拷問シーンだけを書きたくて、これを書いたのでしょうね。情熱が感じられます。 そういうのに関心のない私としては、ただただ「キモチワルイ」のひとこと。 事実、この程度のオチでは、ミステリの体をなしているとは言えませんし、うーん、ま、作者が、自分の大好きなものを伝えたかっただけの作品のように思います。 | ||||
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タイトル通りの内容です。 スプラッター映画です。 著者もお好きなんでしょうか。 その手の映画のことも書かれてます。 読んでて目をふさぎたくなる、ページもとばしたくなる 残酷シーンがお好きな方はどうぞ。 私は好きにはなれません。 | ||||
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かなり微妙な内容です。 殺人の舞台となる廃墟廃園は、あまりにも複雑奇怪で非現実すぎるので、 イメージがつかず、想像力をかきたてられません。 肝心のスプラッター描写は中途半端で、期待はずれ。 筆者のスプラッターに対する愛情は十分伝わってきますが、 その熱意に筆力が追い付いていない感じ。 悪くはないけど、もう一押しです。 ホラーミステリーとしては良作です。 オチには、見事だまされました! | ||||
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タイトルそのままに、誰がどのように死ぬかを描写したスラッシャー小説です。 三津田信三の小説でありながらも 刀城言耶シリーズのような横溝節や短篇集や家シリーズに見られる怪奇染みた要素は無きに等しく 当ジャンルが好きだという思いを存分に綴った趣味の作品といった印象です。 結論から言うと私には合いませんでした。 自身スプラッタ映画はそれなりに好み、何本かの作品を愛好しているのですが スプラッタ映画のように何がどうなって最後にこうなった。という描写は薄く スラッシャーというジャンル自体を把握し好んでいなければ余り楽しむ事が出来ないかもしれません。 ジャンル自体マイナーではありますが、それなりにメジャーな映画作品で説明すると スラッシャーはスクリームや13日の金曜日のような 発端や動機が不明瞭なまま、日常からの連続殺人の起こる過程や緊張感を楽しむものが多く スプラッタはヘルレイザーやブレインデッドのように明確な発端があり 非日常な世界観に浸り、発端に紐付けられた死に方やお約束じみたコントを楽しみ、一連の流れに締めが入るものが多い …といった感じでしょうか。あくまでにわかなので異論は多々あるかとは存じますがご勘弁を。 メタルを好む者の中にもデス・ジャーマン・ゴシック・シンフォニック等で好き好きが様々なジャンルで別れているように 同じ惨殺系ホラーでも、やはりその趣味嗜好はハッキリ出てしまいます。 幸いにも三津田さんは最初の30ページでその傾向をズバリ示して下さっているので 購入を検討している方は、まず冒頭を流し読むことをお勧めします。 | ||||
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ホラー映画といえば、アルジェントの映画を数本見ただけで、むしろホラー映画は苦手なほうです。 それでもこの本を手に取ったのは、今までの三津田作品が面白かったからで、この作品にも何かしら驚くような仕掛けがあるのだろうと期待して読みました。 結果は……自分には価値の判断ができないものを読んでしまったかしら、という反省のみが残りました。 残虐な描写は飛ばして読みましたし、ホラー映画の蘊蓄部分も理解できず興味もなかったので、犯人は誰なのかということだけを楽しみに読み進めましたが、漠然と犯人らしいと思っていた人が、まんま犯人だったということで、一番の楽しみも肩すかしとなってしまいました。 残念ながら、私にはどこが読みどころか分からない一冊です。 この道に詳しいかたが読むと、もしかしたら評価が高いのかな、と思う程度でした。 | ||||
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ホラー映画といえば、アルジェントの映画を数本見ただけで、むしろホラー映画は苦手なほうです。 それでもこの本を手に取ったのは、今までの三津田作品が面白かったからで、この作品にも何かしら驚くような仕掛けがあるのだろうと期待して読みました。 結果は……自分には価値の判断ができないものを読んでしまったかしら、という反省のみが残りました。 残虐な描写は飛ばして読みましたし、ホラー映画の蘊蓄部分も理解できず興味もなかったので、犯人は誰なのかということだけを楽しみに読み進めましたが、漠然と犯人らしいと思っていた人が、まんま犯人だったということで、一番の楽しみも肩すかしとなってしまいました。 残念ながら、私にはどこが読みどころか分からない一冊です。 この道に詳しいかたが読むと、もしかしたら評価が高いのかな、と思う程度でした。 | ||||
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