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赫衣の闇



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赫衣の闇

赫衣の闇の評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

やや冗長だが臨場感たっぷり

説明調なところが随所にあり、やや冗長だが、
それでも臨場感はたっぷりで、楽しめながら読めました。
赫衣の闇Amazon書評・レビュー:赫衣の闇より
4163914765
No.6:
(4pt)

雰囲気が良く出ていた

シリーズものの第三弾ですが、本作単独で読んでも、物語自体の理解に問題はありませんでした。

終戦直後の混乱期、闇市を舞台とした社会経済の様子が大変興味深かったです。ストーリーは、妊婦殺害事件と「赫衣」の怪異がメインとなります。
密室や多重推理などは如何にもミステリーですが、それよりも、戦争により引き起こされた悲劇や問題に物語の軸足があったように思います。
赫衣の闇Amazon書評・レビュー:赫衣の闇より
4163914765
No.5:
(4pt)

昭和の赤い闇

戦後間もないころの荒廃した雰囲気に一抹の哀愁が感じられて、自分好みの作品でした。
乱歩や正史の作風にも似て好きですが、乱歩や正史の描くねっとりしっとりした当時の闇の世界にくらべれば、著者の作品は、時代のせいか個性なのか、どこか乾いて感じられます。戦後の描写や登場人物たちの人物描写にしても、どこかドライなところがあって、作品世界にはまり込むのではなく、距離をあけて眺めているような感覚でした。

以降、ややネタバレ含みます

「砂の器」を読んだときに、「え? それで殺すの? 殺さなくても、黙っといてくれるように頼めばいいのに」と思いましたが、おなじことをこの作品のラストでも思いました。
黙っていればいいで終わらないのは、いかに当時、出自や出生、血筋というものが人間の運命を左右したか、という事実のせいでしょう。社会の風潮、慣習、因習がどれほど強烈な影響を人にあたえ、偏見や先入観を強め、当事者の生き方を狭めたのか。人に知られなくとも、当人がその意識に縛られているので、逃げようがないのでしょう。
赫衣の闇Amazon書評・レビュー:赫衣の闇より
4163914765
No.4:
(4pt)

コロナ禍や 昭和は遠くなりにけり…

昭和の一時期、中村草田男が詠んだ「降る雪や 明治は遠くなりにけり」は、今では昭和に置き換えて平成と云う時代を挟んで遠くかすみゆくように想えてならない。作品で語られる悲惨な敗戦直後のヤミ市や街娼の有り様は自分たち“戦争を知らない子供たち”にとっても身近にその痕跡を感じとれたものだったが、今となってはその戦争の悲惨さを実感することは難しいに違いないだろう。戦後、国から突き放された女子供たちの窮状を乗り越えてこの国が復興したことを自分たちは忘れてはならない。
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No.3:
(3pt)

雰囲気は好きだがオチに納得が出来ない

この「物理波矢多シリーズ」は、ホラー、ミステリー、に加えて「日本の戦争被害者の苦しみ」が同等に描かれています。
単純にホラーミステリーが読みたくて手を出すとやや面食らうと思います。
二作目である前作でいきなり変化球が来たので今後どうなるのか気になっていましたが、この三作目は一作目の路線ですね。

ただ、本作で一番気になったのはミステリー部分のオチですね。
お馴染の二転三転する多重推理の、最後の真相の一歩手前、みたいな所で終わってしまうんですね。
いつもであればさらにもう一捻りあるだろうという所で終わってしまう。
「え、これが本当に真相なの?」というのが正直な感想ですね。
三津田作品でこれまでこんな事は無かったので、どう受け取ったら良いのか分からないです。

ただ闇市の妖しくも活気ある雰囲気の描写は趣があって好きです。
赫衣の闇Amazon書評・レビュー:赫衣の闇より
4163914765
No.2:
(4pt)

ミステリとしては

充分に楽しめる内容になっていると思う。

少なくとも前作の刀城言耶ものよりは…

以下軽くネタバレすると、今回の被害者は一人。

ただ衆人環視の中での密室が二つ、パチンコ屋さんでの密室殺人が発生する。

また最期の方で、意外な人物が登場する。

ただ、このシリーズには仕方がないのかもしれないが、うんちくが極めて多いのと、事件がなかなか起こらないのが難点か。

闇市のことをほとんど知らなかった自分には面白く読めたが、一通りの戦後史を知らない人には理解不能だろう。

いずれにしろ、動機や犯人の正体共にかなりやり切れさが残る作品である。

よって星四つとする。
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No.1:
(5pt)

物理波矢多(もとろいはやた)シリーズ第3弾

物理波矢多(もとろいはやた)シリーズ第3弾。

時系列としては、『黒面の狐』と『白魔の塔』の間で起きた事件。

三津田信三らしい伝承・民俗学的ホラー要素が、土台としてあるけれど、『白魔の塔』よりかはミステリ要素が強い作品である印象。
もう少しホラー要素の部分を強めに出してくれたら、なお良い味を出したと思うのだけれどなぁ。。
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