(短編集)

作家の人たち



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    初公開日(参考)2019年04月
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    短編集

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    作家の人たち

    2019年04月11日 作家の人たち

    押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期…。可笑しくて、やがて切ない出版稼業―!?(「BOOK」データベースより)




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    No.8:
    (5pt)

    「本格ミステリー」ファン以外の読者にもおすすめ

    私は日本の作家の「本格ミステリー」というものをほとんど読んだことがありません。若いころからル・カレやフリーマントル、レン・デイトンの諜報小説の大ファンで、日本の作家では阿川弘之、北杜夫、志賀直哉、吉村昭などのファンです。「作家の人たち」という題名が気に入ってこの本を買いました。倉知氏の作品は初めて読みました。その立場からの感想。
     
    コメディとして読むには少々ペシミスティックに過ぎる、何か絶望感の漂う短編群に続いて最後の作品、これは強烈だった!この作者はいったいどういう意図でこの本をつくったのか。作家の意図を想像するのは野暮だが、読んでいる側がおおおと思った時点でその意図は成立している。
     
    とらえかたはいろいろと思いますが、これは物を作る人、書く人のリアリティがものすごくあふれている本です。僕も物を作る職業なので、ところどころ心が痛くなるほどのリアリティを感じました。しかしそれをただちに突き返すようなクールさも同時に感じられ、なかなか渋い作品群です。
     
    この本の最後の「座談会」は僕はごまかしだと思う。と言うか、作者の照れ隠しだと思う。座談会を読むと作者はこの本のストーリーに出てくるような、ものを作って産み出す苦しみはあんまり経験していないようにも読めるが、とんでもないことだ。本編の作品を「座談会」でごまかすことに失敗していることは、本編自体が証明しているw 
     
    たぶん、「本書くのは苦しいことだってあるんだぞ!だけど同時に楽しいんだぞ。だから僕は負けないぞ!僕はやっぱり作家業が好きなんだ」宣言の本。 
     
    自己憐憫の表現について、イギリスのブライアン・フリーマントルのチャーリーマフィンシリーズの初期のものやレン・デイトンのバーナードサムソンシリーズが秀逸だけれど、若いころそれらの作品を読んですげーと思ったことをこの本「作家の人たち」で思い出した。 
     
    僕は倉知氏に、現在の世界情勢をシビアに見据えた、新しい時代の諜報小説を書いてほしい。取材しないとだめよ。ワシントンDC、ニューヨーク、北京、モスクワ、ベルリン、ロンドン。エリートハッカーが簡単に物事を進めている中で四苦八苦しながら自己憐憫に浸りながら逆転満塁ホームランを放つヒューミントのだらしない日本人外交官を描いてほしい。あと、倉知氏の作品は英訳して海外で売ることも考えるべきだ。ところどころにでてくる目的合理性への言及、それを喪失する絶望感、この文脈は世界に通じる。
     
    編集の人たち、気合入れてがんばってくださいw
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    No.7:
    (4pt)

    大賞受賞で狂った人生設計、自虐的な笑いをふんだんに盛って綴った切ない短篇集

    奥付にも記されていないから副題ではないが、表紙の左側にある“俺の本は全く売れない。”というコピーをタイトルにした方が、インパクトがあって好かったじゃん。

     『小説幻冬』二〇一八年五月号から、同年十一月号までに掲載された七作を所収。
     令和を生き抜かなければならぬ多くの売れない作家たちと、日に日に厳しさを増す大衆小説(今はエンタメか)や出版社の状況を、様々な立場からユーモラスに描いたの短篇集。

     図らずとも筒井康隆:作『大いなる助走』の格調をもっと下げてしまい、結果的に敷居を低く設定することとなり、著者の作品中では充分に人口に膾炙する一作となっているかも。

     第一話「押し売り作家」の“冴えない容貌の中年男”、“背が低く小太りの体型”、“腹回りがだぶついているのに全体的に貧相な印象”、“頭頂部も薄く”、“ぱっとしない外観には、そこはかとなく小物感が漂っている”という部分は著者自身に間違いないはず。
     そして、その男が、あちこちの出版社へ持込みを掛けているのかと思いきや、意外と言って好いオチは、近そうなポジションに甘んじて、悩み苦しむ決して少なくはない同輩たちへ“連帯しよう”というささやかな呼び掛けだと解釈可能。
     
     第七話「遺作」の“書きたくて仕方がない”、“書きたい”、“書きたい”、“書きたい”、“書きたい”という連呼は、小説ではないものの、巻頭記事以外はさして読まれもせずに捨てられる運命の雑誌をメインに細々と生計を立てている我が身にも思い当たり、他にも一生に一冊さえ単行本を出せない使い捨てライターって、それこそ掃いて捨てるほどいる。
     著者は気付いていないだけで、幸福な作家さんだと思うよ。
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    No.6:
    (4pt)

    不覚にも泣いていました。

    半日程で読み終えました。
    本書は筆者からの遺書で、ラブレターで、最高の玩具です。
    倉地さんの今回の単発モノは当たりでした。
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    No.5:
    (3pt)

    読み飛ばしても内容がわかる本

    内容は面白いです。
    ただ、同じような言い回しや訳のわからない持論が書かれている文章が多々あり、それらは斜め読みしても問題ないです。もちろん、このような同じ言い回しや意味のない持論がストーリー上必要不可欠なのは確かです。読めばわかります。まぁそれでも文章の水増し差加減は拭えないですけどね。

    小学生の読書感想文にやたら本のあらすじや内容が書かれているあれと同じです。人に感想を伝える上で本の内容を書かないと説明できないという言い分はわかります。でもそれを長々書くのは違うと思いませんか?
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    No.4:
    (5pt)

    めちゃくちゃ笑った

    なかなかに評価が分かれそうな話ですね。
    出版に関するあれこれを多少知ってたら結構面白く読めると思います。「持ち込み歓迎」とか「らのべっ!」、こういうこと実際ありそうでなかなか……気軽に賞に応募しようとする作家志望には刺さりそうですね。作者が「冗談です!」と言ってるのでまあそういうことでいいと思いますが。
    短編の端端で出てくるタレント本批判や実在の作家の描写は笑ってしまいました。
    アマゾンではあんまり評価高くないみたいですが、個人的には好きな一冊です。
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