ヒトでなし 金剛界の章

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種別
長編
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あらすじ

2019年02月28日 ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫)

「死にたいん―です」「なら死ねよ」。娘を亡くし、妻だった人に去られ、十五年勤めた会社を解雇された。全てを失い彷徨していた尾田慎吾は、雨の夜、自殺を図る見知らぬ女にそう告げた。同日、旧友荻野と再会する。彼は、情、欲望、執着を持たぬ慎吾を見込んで、宗教を仕事にしないかと持ちかける。謎めいた荒れ寺に集いし破綻者たち。仏も神も人間ではない。超・宗教エンタテインメント。(「BOOK」データベースより)

評判

ヒトでなし 金剛界の章の評価:

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ヒトでなし 金剛界の章の総合評価:

8.24/10点 レビュー 25件。

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25
(5pt)

「ヒトでなし」をやってるつもりがスピリチャルマスター

「俺の中心には俺以外の凡てに対する無関心ががん細胞のように巣喰っている」
主人公は他者に関心を持てない性格である。それでもそれまでは社会人・家庭人を普通に演じてきた。
しかし、幼い娘の死を境に主人公の境遇は激変していく。
それほど悲しんでいるとは見えない主人公を妻は人でなしだとなじり続ける。離婚手続きのため妻と
会った最後の夜、ホームレス必至の状況なのに主人公は「ヒトでなし」の自覚を胸に、妙に穏やかな
気持ち-生にも死にも囚われない-で夜も街をさまよい始める。
自殺未遂者と不本意にかかわり、偶然に高校時代の友人に会ったのが発端となって物語は展開していく。

「お前は立派な人でなしなのさ。~それは極めてシンプルな在り方だ。~のしがらみもなければ、粉飾
もねえ、見栄も張らなきゃ謙遜もしねえ」これは友人が主人公を評した言葉である。主人公は他者への
関心もないが、自我も希薄になっていた。

主人公の挑発的で利得勘定に乏しい言葉は、危機的状況にある者たち-自殺未遂の女、衝動殺人を犯した
未成年、死にたい願望の女など-に現実を直視させて、心を落ち着かせる。

物語の展開よりもたびたび独白されている主人公の覚者あるいは心理学の大家のような洞察的な思い(下記**
に一部を引用)が響いた。

そのような洞察の境地と主人公の言動にはギャップがある点を突っ込んだら切りがない。宗教的要素と
エンターテイメントを融合させようとしたら、この種の齟齬を回避するのは難しいと思うが、次回作が
あるなら酷な注文だがちょっと以上に改善されることを期待する。

**二つの「テ-マ」を見た
当然の反応とされる感情を否定:俺の悲しみは俺が生んでいるんだよ。感情は自分が生み出しているもの
なんだ。
自我(俺,私)の否定:俺というものがあって、俺以外のものがあって、そして社会が成り立つのだと~、
だが俺というものがなければ俺以外もない。俺などというつまらない線引きをするから、何もかもおかしな
具合になってしまうようにも思う。
ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫)より
4101353522
No.24
(4pt)

自己、他者との関わりについて考えさせられる本

3分の1位読んで止まっています。娘の死をきっかけに全てを放り投げ歩む人生は帯の説明の通り。地に堕ち底から見た景色は良いも悪いもなくありのままのただあるという仏の言う悟りの境地に達したようた主人公の心境を上手く表現している。命以外の全ての物をなくし無感動、無関心になった人間の沈着思考が人に救いと目覚めを与え希望すらも与えてしまう逆説的救世主感が面白い。主人公の淡々とした己への洞察と他者へのクレバーな語りとの組み合わせによる物語の進行がうまくクロスオーバーしていて読みやすい。分厚いがすらすら読める良本である。
ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫)より
4101353522
No.23
(5pt)

「どうでもいい」の切れ味よ

長い物語は最後の一幕の為にある。タイトルヒトでなし は「人ではない」という目から鱗の作者の仕掛け。最後まで読まないと分からない。最後から読むと理解出来ない。一人称尾田のセリフ思考は最初から最後まで「どうでもいい」一言。しかし物語が進むに従って研ぎ澄まされていく「どうでもいい」は言いようのない切れ味で全てを、最後物語そのものをぶった斬る。仏教なのか?何言ってるか分からないと思うが、ありのままを伝えたらこんな感じだ。
ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫)より
4101353522
No.22
(5pt)

「どうでもいい」の切れ味よ

長い物語は最後の一幕の為にある。タイトルヒトでなし は「人ではない」という目から鱗の作者の仕掛け。最後まで読まないと分からない。最後から読むと理解出来ない。一人称尾田のセリフ思考は最初から最後まで「どうでもいい」一言。しかし物語が進むに従って研ぎ澄まされていく「どうでもいい」は言いようのない切れ味で全てを、最後物語そのものをぶった斬る。仏教なのか?何言ってるか分からないと思うが、ありのままを伝えたらこんな感じだ。
ヒトでなし 金剛界の章 Amazon書評・レビュー: ヒトでなし 金剛界の章より
4103396113
No.21
(1pt)

京極堂シリーズと比較すると

恐ろしいほどテンポと間の悪い退屈な文体でした。
滅多にそんなことはしないのですが、
途中で読むのを止めました。
ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫)より
4101353522

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