書楼弔堂 待宵
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古本屋の店主と使用人の少年が、客の悩みごとを解決していく、京極夏彦の新しい分野だと思う。”破暁” “炎昼”ときて、この”待宵”が発刊されて、これで朝、昼、夕となり夜があるのかなあ。 | ||||
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富国強兵政策の富国に流された国民は強兵の真の怖さに思い至らずに自国の侵略戦争から目を背けたのだろう。「勝てば官軍負ければ賊軍」なぞと恐ろしい考え方が安易に流布するこの国の民衆に本当に侵略戦争の罪を理解することが出来るのだろうか?それを導いた政治家たちに至っては正当化と云う鉾を振り翳して威嚇するか、或いは正当化と云う盾に身を潜める有り様は、昔も今も、国をも問わず変わらないように思える。この小説は書物の創作者と日本の歴史と云う下敷きの上に組み上げられた思弁小説だと感じた。「戦争だけは美化してはいけない」竹久夢二に云わせた言葉が胸に響いた。 | ||||
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京極さんの作風が大好きで、全部購入していますが、やはり面白いです。 | ||||
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この巻では徳富蘇峰、岡本綺堂、宮武外骨、竹久夢二、寺田寅彦、齋藤一が弔堂を訪れる。 おもしろかったのは徳富蘇峰、岡本綺堂、宮武外骨、齋藤一のお話。 語り手の弥蔵さんの維新前の人生もなかな興味深い。 | ||||
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本を必要とするのは実在した著名人、彼らを導くのは一人の「謎の」人物。著名人が誰であるかということと、彼の悩みは「弔堂」にてようやく明らかとなり、そして解決の糸口を与えられる。そんな趣向で綴られるシリーズ第三弾。作者独特にして相変わらずの問答調で、場面にほとんど変化はなく、ひたすらに会話だけで物語は進んでゆく。にもかかわらず今回は――または今回も――導き役の「弥蔵」となぜか彼を慕う「利吉」の掛け合いが諧謔に満ちていて、会話そのものが心地良い。それはむしろ「話芸」と表現すべき程のものであり、地の文はひたすらその「話芸」に奉仕し、生かすように配される。「文字が聞こえる」、そんなパラドクシカルな形容すら相応しいと思えるような傑作。 | ||||
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