絡新婦の理



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.00pt (10max) / 4件

7.76pt (10max) / 68件

Amazon平均点

4.49pt ( 5max) / 93件

楽天平均点

4.44pt ( 5max) / 321件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
36pt
サイト内ランク []S総合:153位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

3.33pt

61.33pt

6.67pt

20.67pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1996年11月
分類

長編小説

閲覧回数15,711回
お気に入りにされた回数26
読書済みに登録された回数131

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

2002年09月05日 文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、血塗られた鑿をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?シリーズ第五弾。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

絡新婦の理の総合評価:8.95/10点レビュー 97件。Sランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(7pt)

このシリーズは「本格」というより、もはや独自のこういうジャンルとして読むべき?

シリーズ第五弾。
最初に読んだのがノベルス版だったので読み終わった後に知ったのですが、前作の『鉄鼠の檻』よりさらにブ厚い、シリーズ最長作品とのこと。
(次作の『塗仏の宴』を二作セットで考えればそちらがさらに長いですが)
真相部分に二作目の『魍魎の匣』に関する内容が含まれているため、ネタバレとまではいかないですが、先にそちらを読むべきでしょう。

前作の『鉄鼠の檻』の舞台が山寺という男の世界を描いていたのの対となっているのかはわかりませんが、今回の舞台はミッション系の女学園や代々女系の一族の屋敷といった華のある舞台です。しかし綺麗な華には棘が……というのもお約束です。

相変わらずこのシリーズはキャラクターが抜群に魅力的です。
今作のメインゲストキャラは女性中心ですが、いずれも「強い」女たちで、対する男性ゲストキャラは全体的に矮小な印象で押されぎみです。
しかし、そんな強い女たちに対しても、レギュラーキャラの京極堂、榎木津、木場はやはり別格の存在感ですね。(この三人は各々別ベクトルで無敵感があります)
特に自分は榎木津が大好きです。もう1000ページぐらい彼がひたすら暴れるだけの話でもいいと思うぐらい。
木場は前作までは正直粗暴すぎる印象であまり好きではなかったんですが、今作で好感度が上がりました。まさに作中で三女の葵が当初は木場の粗野な態度に眉をひそめたけれど、ただ男というだけで威張りたがるような連中とは違う、彼の公平で気取らない態度を見直したのに近い感想です。(まさに正しい意味で「男らしい」んですね木場は)

今作は、ジェンダー論的なテーマとキリスト教関連の薀蓄が特徴ですが、個人的には「男性の女性らしさに憧れる気持ちと、それを否定される苦悩」に触れていた部分が印象的でした。結局人間誰しも男性的な部分と女性的な部分があるわけで、女性を蔑視、軽視することは生物学上の女性だけではなく、男性の中の女性性も否定される問題であるのではないかと考えさせられました。(「女々しい」という言葉は女性を蔑視する言葉であると同時に、実際には男性を攻撃するために使われる言葉だな、などともふと思いました)

ミステリ部分に関しては、真犯人をロジックで導くのは不可能に近いですし、犯行方法も現実的とは思えずあまり評価できないのですが、そもそも前作を読み終えた時点でも感じていたことですが、このシリーズは所謂「本格」の括りで考えて読むものではないというのを改めて思いました。(三作目の『狂骨の夢』あたりは紛れもなく本格だと思いますが)
この世界観やキャラクター、溢れる薀蓄会話などを楽しむ、もはや独立した「こういうジャンル」なのがこの『百鬼夜行シリーズ』ですね。

余談ですがこの作品をモチーフにした『桜花の理』という曲を『陰陽座』という和風へヴィメタルバンドが発表しており、楽曲のレベルも高く、この作品を知っている人ならニヤリと出来る歌詞なので興味がある方は聞いてみてください。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マリオネットK
UIU36MHZ
No.3:
(7pt)

何が女の味方で何が女の敵なのか

里村が引く手数多の看護婦に病院の掃除なんかやらせたら辞められてしまう、みたいなことを言っている場面に違和感。昭和20年代は戦中急ごしらえの看護婦をたくさん養成したせいで看護婦が余っている時代でははなかったか?

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.2:
(8pt)

絡新婦の理の感想

シリーズ第5弾にしてもっとも分厚い京極小説。冒頭の桜のシーンは映画、アニメ化したら美しいと思います。もちろん、推理小説としての質もシリーズ1、2を争う出来!

ジャム
RXFFIEA1
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

あなたが蜘蛛だったのですね

私はもう一生泣きませぬ。泣いては己が立ち行かぬ。こうなった以上はもう一度、己の居場所を探します。負けません。負けてなるものですか。貴方よりも誰よりも、強く生きてみせましょう。岩長比売の裔として、私は悲しくとも辛くとも、笑っていなければならぬのでしょう。それが――」
女は、静かに、毅然として云った。

それが――絡新婦の理ですもの

かいん
AGLSXFF0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.93:
(5pt)

とても面白かった

とても面白かったです。
絡新婦の理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:絡新婦の理 (講談社ノベルス)より
4061819321
No.92:
(5pt)

読み応えあり

1300ページと分厚い‼️
まだ、購入してから時間が取れず半までですが、グイグイ引き込まれて、流石京極氏の一冊です。
絡新婦の理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:絡新婦の理 (講談社ノベルス)より
4061819321
No.91:
(5pt)

犯人は女です。ネタバレでもなんでもなく、普通に犯人は女とわかってても絶対に予想できない意外な人物です。

シリーズでも、とにかく前半が異様に長くて、話も散り散りでほぼ新規キャラで挫折しそうになるかと思いますが是非最後まで読み切って欲しいです。
正直、助長すぎる点と最後のどんでん返しのご都合展開がすぎる点は気にかかりますが、それでも魍魎の次に面白かったです。何とか頑張って読み切ってください!

登場人物はほとんど死にまくるので気楽に読み進めて大丈夫です。一方で、本筋に大きく関わる主要人物は自然と数人に絞られるのでここの人物精査だけ抑えておくと最後に良い意味で裏切られまくるので念頭に読んで欲しいです。

犯人について
女性です。私のネタバレではなく、京極堂シリーズで極めて異例ですが、冒頭で明かされます。
そして、多分この人なんだろうなって人が大体検討ついて結局違うんかいってループが楽しいです。
最後に結局真犯人は消去法でこの人だったのかあとなるのですが、その人すら真犯人ではなかったという壮大な回収もあります。
真犯人は法的に問われることなくめちゃくちゃ殺しまくって1人だけ美味しい展開になるような仕掛けがあるのですが、ずっと気づかないままエンディングになりました。
絡新婦の理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:絡新婦の理 (講談社ノベルス)より
4061819321
No.90:
(3pt)

凄い計画らしいがその凄さが読者に伝わらない

黒幕は大勢の人物を意のままに操り、自分が直接手を下さず舞台にあがった人物がどのような行動をとろうとも望み通りの結果になるという恐ろしい計画を作りあげました。
しかし、その計画の準備やら複数の人物をどうやって操ったのか具体的な描写がない為離れ業をやってのけた事への説得力に欠けておりいます。
さらに、黒幕の想定していないことが起こりそれでも計画が問題なく進行するような描写もない為、計画の精巧さが伝わらずたまたま運が良くて全部自分の思い通りになったようにしか感じられませんでした。
そんな黒幕を京極堂が持ち上げている様は、ただ深読みしているようにしか感じられず勘違いコントのような滑稽ささえありました。
とはいえ、蘊蓄パートや関口の登場回数の少なさから読みやすかったり、目潰し魔の憑き物落としの爽快感や冒頭とラストの美しさ等魅力も多くあります。
面白い部分はあるもののシリーズ最高傑作と絶賛するレベルか?というのが率直な気持ちです。
絡新婦の理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:絡新婦の理 (講談社ノベルス)より
4061819321
No.89:
(5pt)

これでツイフェミをぶっ叩きたいです。

女性原理とはこう言うことなんだなぁと思いました。後、今のフェミニストにはこう言う教養が足りん。
絡新婦の理 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:絡新婦の理 (講談社ノベルス)より
4061819321



その他、Amazon書評・レビューが 93件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク