(短編集)
百器徒然袋 雨
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百器徒然袋 雨の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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見出しにあるように本作品のメインキャラである榎木津が本編以上にハイテンションなのでついていけない。面白いことは面白いのだけど読んでいて疲れるというか…いや本当に内容は面白いのだけど。しかし「狂骨の夢」で元憲兵の一柳が朱美と結婚した理由を知った時にも思ったのだが、この時代の男性にとっては凌辱したり凌辱に加担した罪の意識から凌辱された女を嫁にする、という感覚が普通だったのだろうか。まず自分のやったことを洗いざらい話して謝れよと思ってしまうのだが。 | ||||
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一人称視点ですが、最後にやっと名前があかされます。 主人公はなんていうか関口みたいな人です。京極堂やらいろんな方が探偵の餌食に逢う。カワイソー(冗談)榎木津礼二郎おもしろすぎる。 | ||||
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百鬼夜行ー陰 の後に読んだので、暗い気持ちを晴らしてくれる、そんな気持ちのいい読み応えですね、 | ||||
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壺や茶寮など 文化的な雑学も入りつつ、榎木津の破天荒ぶりに笑ってしまいつつ、中禅寺の推理が冴え渡る。200頁超の中編3本。どれも面白かったが特に後の2本はスイスイ読んでしまった。 | ||||
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探偵、榎木津を中心としたスピンオフとも言える中篇が3つ収められています。 あの型破りな天才肌、榎木津が中心なので(京極堂も同様に活躍しますが)それはもうハチャメチャな話です。中に「仕掛け」という言葉が何度か出てきて、最初に京極堂シリーズから入った時は事件解決が「仕掛け」とは思わなかったのですが、先日、巷説百物語シリーズを読み終えたところで、ああ、京極堂シリーズもある意味「仕掛け」の話だったんだと気がつきました。こちらは推理と解決、巷説百は企てと解決という違いはありますが。 旧家にメイドの仕事に入った妹がドラ息子の御曹司とその悪友たちに輪姦され、泣き寝入り、しかも妊娠してしまったという事件が起きます。謝罪を訴えたメイドの家族側に対して、旧家側はむしろ恐喝されていると逆切れします。あまりにも理不尽でなんとかならないかと知り合いをたずねた「僕」が榎木津を紹介されて事務所へとやってきます。以後、お話はこの「僕」の視点で展開することに。そしてこの「僕」はなぜか榎木津一味に惹かれてしまい、次々とおかしな事件にかかわるはめになります。立場的に、あの関口君によく似ているのですが、関口君はこのお話の中ではわりとしゃべるし自己主張もするのに、「僕」は、かつてのうつ病の関口君に輪をかけたようにおとなしく、ぼーっとしているのがなんだかおかしいです。 2作目のテーマは壷と亀。壷で埋め尽くされた旧家の光景は想像してみると圧巻です。やくざや悪徳古物商などのたくらみを防ぐ話です。 3作目、住職とその父親が何者かと入れ替わり、寺が乗っ取られた様子。住職の戦友だったという僧から、どうも様子がおかしいので探ってくれとたのまれて・・という話です。榎木津の透視力と猪突猛進なところ、京極堂の計画性と理屈をこねまわして事件を解決するところがあわさって、なかなか壮観でした。長編の京極堂シリーズよりだいぶ軽いですが、気楽に読めていいと思います。 | ||||
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私は、著者のデビュー作「姑獲鳥の夏」(1994年)を読んで、たちまちその面白さに魅せられてしまった人間です。 以来、この百鬼夜行シリーズと呼ばれる作品群は、長編作品の新刊が出るたびに買い求め、貪るように読んだものでした。 ところが、このシリーズ「邪魅の雫」(2006年)を最後に、ふっつりと長編作品が発行されなくなってしまいます。 巻末には、次回作として、「鵼の碑」と記載されていたのに…。 あれから、もう十年が経過してしまいました。 このまま幻の作品となってしまうのかな…と寂しく思っているうち、もう一度、妖怪を主題にしたあの独特の作品世界を体験したくなり、本書を読んでみることとしました。 百鬼夜行シリーズでは、ふたりの探偵が登場します。 一人目は、古書店京極堂の主で、憑き物落としで事件を解決する、中禅寺秋彦。 もう一人は、薔薇十字探偵社の私立探偵、榎木津礼二郎。 長編では、中禅寺が主役ですが、本作品では、榎木津を主人公として、物語が構成されています。 言わば、長編版のスピンオフ的作品。 収録作は、 ・鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱 ・瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤 ・山颪 薔薇十字探偵の憤慨 の3編ですが、いずれも250頁程度あるので、中編というよりも、短めの長編と言えるかもしれません。 作風は、長編版よりも軽妙。 それもそのはずで、榎木津は、他人の顔を見ると、その人物が過去に見たものが見えてしまうという特殊能力があるため、推理や調査を行わない。 そのうえ、言動がハチャメチャで、事件を解決しているのか、ぶち壊しているのか分からないという、奇妙な探偵だからです。 本作品での語り手は、「僕」という一人称で、最初の作品で、ある事件の依頼をしたのがきっかけで、榎木津と知り合います。 しかし、一度も名前を正確に読んでもらえず、気がつくと、榎木津の他の取り巻きと同じく、彼の下僕になっていた…というのが、本書の大きな流れです。 ただ、これだと、推理小説にならないので、最後は、中禅寺が推理をし、事件を丸く納めます。 長編と同じメンバー構成で、違った作風の妖怪小説に興味のある方は、是非ご一読ください。 榎木津のハチャメチャぶりが楽しめる3作品です。 もちろん、題名になっている、妖怪もきちんと物語に溶け込んでいますので、ご安心を。 | ||||
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