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(短編集)
百器徒然袋 雨
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百器徒然袋 雨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 1~20 1/3ページ
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一人称視点ですが、最後にやっと名前があかされます。 主人公はなんていうか関口みたいな人です。京極堂やらいろんな方が探偵の餌食に逢う。カワイソー(冗談)榎木津礼二郎おもしろすぎる。 | ||||
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百鬼夜行ー陰 の後に読んだので、暗い気持ちを晴らしてくれる、そんな気持ちのいい読み応えですね、 | ||||
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壺や茶寮など 文化的な雑学も入りつつ、榎木津の破天荒ぶりに笑ってしまいつつ、中禅寺の推理が冴え渡る。200頁超の中編3本。どれも面白かったが特に後の2本はスイスイ読んでしまった。 | ||||
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探偵、榎木津を中心としたスピンオフとも言える中篇が3つ収められています。 あの型破りな天才肌、榎木津が中心なので(京極堂も同様に活躍しますが)それはもうハチャメチャな話です。中に「仕掛け」という言葉が何度か出てきて、最初に京極堂シリーズから入った時は事件解決が「仕掛け」とは思わなかったのですが、先日、巷説百物語シリーズを読み終えたところで、ああ、京極堂シリーズもある意味「仕掛け」の話だったんだと気がつきました。こちらは推理と解決、巷説百は企てと解決という違いはありますが。 旧家にメイドの仕事に入った妹がドラ息子の御曹司とその悪友たちに輪姦され、泣き寝入り、しかも妊娠してしまったという事件が起きます。謝罪を訴えたメイドの家族側に対して、旧家側はむしろ恐喝されていると逆切れします。あまりにも理不尽でなんとかならないかと知り合いをたずねた「僕」が榎木津を紹介されて事務所へとやってきます。以後、お話はこの「僕」の視点で展開することに。そしてこの「僕」はなぜか榎木津一味に惹かれてしまい、次々とおかしな事件にかかわるはめになります。立場的に、あの関口君によく似ているのですが、関口君はこのお話の中ではわりとしゃべるし自己主張もするのに、「僕」は、かつてのうつ病の関口君に輪をかけたようにおとなしく、ぼーっとしているのがなんだかおかしいです。 2作目のテーマは壷と亀。壷で埋め尽くされた旧家の光景は想像してみると圧巻です。やくざや悪徳古物商などのたくらみを防ぐ話です。 3作目、住職とその父親が何者かと入れ替わり、寺が乗っ取られた様子。住職の戦友だったという僧から、どうも様子がおかしいので探ってくれとたのまれて・・という話です。榎木津の透視力と猪突猛進なところ、京極堂の計画性と理屈をこねまわして事件を解決するところがあわさって、なかなか壮観でした。長編の京極堂シリーズよりだいぶ軽いですが、気楽に読めていいと思います。 | ||||
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私は、著者のデビュー作「姑獲鳥の夏」(1994年)を読んで、たちまちその面白さに魅せられてしまった人間です。 以来、この百鬼夜行シリーズと呼ばれる作品群は、長編作品の新刊が出るたびに買い求め、貪るように読んだものでした。 ところが、このシリーズ「邪魅の雫」(2006年)を最後に、ふっつりと長編作品が発行されなくなってしまいます。 巻末には、次回作として、「鵼の碑」と記載されていたのに…。 あれから、もう十年が経過してしまいました。 このまま幻の作品となってしまうのかな…と寂しく思っているうち、もう一度、妖怪を主題にしたあの独特の作品世界を体験したくなり、本書を読んでみることとしました。 百鬼夜行シリーズでは、ふたりの探偵が登場します。 一人目は、古書店京極堂の主で、憑き物落としで事件を解決する、中禅寺秋彦。 もう一人は、薔薇十字探偵社の私立探偵、榎木津礼二郎。 長編では、中禅寺が主役ですが、本作品では、榎木津を主人公として、物語が構成されています。 言わば、長編版のスピンオフ的作品。 収録作は、 ・鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱 ・瓶長 薔薇十字探偵の鬱憤 ・山颪 薔薇十字探偵の憤慨 の3編ですが、いずれも250頁程度あるので、中編というよりも、短めの長編と言えるかもしれません。 作風は、長編版よりも軽妙。 それもそのはずで、榎木津は、他人の顔を見ると、その人物が過去に見たものが見えてしまうという特殊能力があるため、推理や調査を行わない。 そのうえ、言動がハチャメチャで、事件を解決しているのか、ぶち壊しているのか分からないという、奇妙な探偵だからです。 本作品での語り手は、「僕」という一人称で、最初の作品で、ある事件の依頼をしたのがきっかけで、榎木津と知り合います。 しかし、一度も名前を正確に読んでもらえず、気がつくと、榎木津の他の取り巻きと同じく、彼の下僕になっていた…というのが、本書の大きな流れです。 ただ、これだと、推理小説にならないので、最後は、中禅寺が推理をし、事件を丸く納めます。 長編と同じメンバー構成で、違った作風の妖怪小説に興味のある方は、是非ご一読ください。 榎木津のハチャメチャぶりが楽しめる3作品です。 もちろん、題名になっている、妖怪もきちんと物語に溶け込んでいますので、ご安心を。 | ||||
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とにかく面白いっす。榎木津さんの本領発揮ってとこかな。 本も面白いんですが、京極堂のうんちく、謎解き云々が完結な分、榎木津アクション満載です。 ドラマ化したら面白いんじゃないかしら。 | ||||
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榎木津礼二郎を愛する人なら必見の一冊。百鬼夜行の世界に愛された神様が全力で大暴れする短編集です。 本編を読んでいると、短編集ということもあり、一見ボリュームが少なく見えます。しかし、読み始めれば、そんな見た目の印象は確実に吹き飛んでいくはずです。 本編より、軽めの内容ではありますが、その分明るく、笑える部分がたくさんあります。お決まりの京極堂の講義はもちろん、木場さんや、関口くんの活躍?も見ることができますが、今回の一番の見どころはやはり、皆さん期待するところの名探偵の暴れっぷりでしょう。天衣無縫の名探偵はおそらく、期待以上の活躍を見せてくれると思います。本編で期待すれどもなかなか見れない、職権濫用地位濫用顔面格差濫用の優美な立ち姿や、お仕事とはいえ、まさかの雑事をこなす名探偵など、この一冊には意外な榎木津礼二郎の魅力が詰まっています。 また、薔薇十字探偵社の社員という名の下僕たちや、名探偵のお父さんにもほんのりスポットライトが当たります。語り手である「僕」は、関口君に近く、彼よりも諸所ライトな人物です。彼が主要な語り手であることで、いつものメンバーを客観的に観察できる楽しみもあります。 私自身は塗仏まで読了済みでしたが、エノさんや関口君について、塗仏本編のさらに先に起こる出来事が多少書かれていたので、本当に全くなにも知りたくない!という方は刊行済みの本編を全て読了した上でお読みになったほうがよいと思われます。 名探偵の大暴れ、ぜひその目で見届けてください。 | ||||
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百鬼夜行シリーズの榎木津探偵のファンならば、大満足の内容。 榎木津さんの登場シーンが多いです。 語り手は百鬼夜行シリーズには登場していませんが、だからこそ新鮮な気持ちで「探偵一味」を見る視点を提供してくれていて、面白い。 中禅寺さんの意外な?一面も見られます。 深刻な事件が多い百鬼夜行シリーズのその幕間、ちょっと愉快な探偵一味との休憩を。 そんなお話でした。 | ||||
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京極堂シリーズを全て読んで、文庫版を待っての購入でしたので、大満足です。 読んでいて、思わず笑いとスッキリ感がでます。 初めて読む人には、理解するまで、ちょっと疎外感があるかも… | ||||
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榎木津ファン待望の1冊といってもいいでしょう。 シリーズのサイドストーリー的な扱いではありますが 本編をあまり読んでいない人でも 十分に楽しめますので。 このサイドストーリーでは 榎木津、大いに暴れまくります。 あまりに暴れすぎて笑いしか起こらなくなるぐらいです。 3つの作品のいずれも 彼が見事に暴走してくれています。 その中で秀逸な作品は 最初に出てくる「薔薇十字探偵の憂鬱」でしょう。 この作品は榎木津の活躍ももちろんですが 最後のほうに出てくる「ある人物」の役割が とても輝いているのです。 きっと女性ならば あこがれるような性格の持ち主でしょう。 きっと惚れるかと思います。 基本的にテンションが高い作品です。 ジョーク、と言うものが通用しない人には 向かない作品、と言うことを 付け加えておきたいと思います。 | ||||
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「情報と云うものは出揃った段階で吟味するものだ。欠損した情報からは結論は導き出せない。出せるものは推論だけだ。論理的であっても証拠を欠いているうちは仮説に過ぎないし、仮説の段階で推論を披瀝したところで建設的な展開は望めないのだ」 探偵榎木津礼二郎は、判断不能な怪奇現象であれ、無理難題であれ、八方塞の状況であれ、理路整然とそれらの謎を解き明かして解決する明智小五郎のような探偵ではない。 どちらかと云うと感性で解決するのだ。しかし、それがピタリと当たる。勿論、京極堂の助けを借りるわけであるが・・・。 今回は中篇3作を所収しているが、榎木津礼二郎の魅力満載だ。 | ||||
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「情報と云うものは出揃った段階で吟味するものだ。欠損した情報からは結論は導き出せない。出せるものは推論だけだ。論理的であっても証拠を欠いているうちは仮説に過ぎないし、仮説の段階で推論を披瀝したところで建設的な展開は望めないのだ」 探偵榎木津礼二郎は、判断不能な怪奇現象であれ、無理難題であれ、八方塞の状況であれ、理路整然とそれらの謎を解き明かして解決する明智小五郎のような探偵ではない。 どちらかと云うと感性で解決するのだ。しかし、それがピタリと当たる。勿論、京極堂の助けを借りるわけであるが・・・。 今回は中篇3作を所収しているが、榎木津礼二郎の魅力満載だ。 | ||||
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妖怪シリーズ?を「邪魅の雫」まで読んでから本作品を読みました。 本作は榎木津の薔薇十字探偵社が依頼される案件を解決、いや粉砕か?してゆく設定です。 その中で本筋とは関係ないのですが、薔薇十字探偵社秘書兼給仕の安和寅吉が 依頼人や益田などにお茶をふるまうシーンが大好きです。 寅吉さんが豆を挽いてコーヒーを入れ、「僕」と今川や益田にコーヒーを出し、 自分もちゃっかりソファに座って会話に加わる。 時に益田とともに榎木津の悪口やモノマネ大会になる。すごく楽しそうだ! 寅吉さんの淹れたお茶はおいしそうです。 作品のこういう細部の表現が大好きです。 想像が膨らみ、寅吉さんの運ぶ茶器の音まで聞こえてきそうです。 妖怪シリーズで榎木津の下僕たちは悲壮な顔をして京極堂を訪ねますが、 ここでの下僕達は大将にひどく罵倒されながらも、強かにうごうごしています。 京極堂さえ自発的に下僕ごっこを楽しんでいるようでした。 「坊ちゃま」という「語彙」を中禅寺秋彦が発するのを読んで腰が抜けそうになりましたよう。 | ||||
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妖怪シリーズ?を「邪魅の雫」まで読んでから本作品を読みました。 本作は榎木津の薔薇十字探偵社が依頼される案件を解決、いや粉砕か?してゆく設定です。 その中で本筋とは関係ないのですが、薔薇十字探偵社秘書兼給仕の安和寅吉が 依頼人や益田などにお茶をふるまうシーンが大好きです。 寅吉さんが豆を挽いてコーヒーを入れ、「僕」と今川や益田にコーヒーを出し、 自分もちゃっかりソファに座って会話に加わる。 時に益田とともに榎木津の悪口やモノマネ大会になる。すごく楽しそうだ! 寅吉さんの淹れたお茶はおいしそうです。 作品のこういう細部の表現が大好きです。 想像が膨らみ、寅吉さんの運ぶ茶器の音まで聞こえてきそうです。 妖怪シリーズで榎木津の下僕たちは悲壮な顔をして京極堂を訪ねますが、 ここでの下僕達は大将にひどく罵倒されながらも、強かにうごうごしています。 京極堂さえ自発的に下僕ごっこを楽しんでいるようでした。 「坊ちゃま」という「語彙」を中禅寺秋彦が発するのを読んで腰が抜けそうになりましたよう。 | ||||
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百鬼夜行シリーズのスピンオフ小説、榎津礼次郎編その1です。とあることからかれにかかわった一般人がいつのまにか下僕として非日常的な世界に落ち込んでしまうという怖いお話。事件はジョボイものばかりですが、榎木津探偵がからむと大事件に発展します。爆笑です。痛快です。そういう本です。 | ||||
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本編百鬼夜行シリーズの同じ登場人物、同じテーマでも、こちらの中編小説集は、主人公をかの麗人榎木津礼二郎に仕立てただけで、こうもコメディータッチになってしまうのか。作者の技術には本当に脱帽。 エノさんのみならず、あの中禅寺までなかば壊れる始末。 気がついたら、私は「僕」になって、エノさんの下僕をなっていました。大変読みやすく、面白い作品です。本編の続編も期待しますが、こちらのほうも出して欲しいと思います。 | ||||
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京極堂のシリーズと同じ登場人物が出てくる話なのだが、同じ作者の手になるものとは思えないぐらい、こちらのシリーズはからっと明るい話に仕上がっている。おどろおどろしい話より僕はこちらのほうが好きである。古きよき時代の探偵小説の香りがする。短い話からなっており読みやすい。京極堂シリーズとは違う人物を狂言回しに配置することで話の雰囲気を変えるの成功している。もちろん主人公が榎木津になっていることが一番大きな理由なのが・・・。ところで、京極堂シリーズの各話も榎木津を主人公にすると、それだけで明るい話になったりして・・・。榎木津を主人公にした同じ事件の話も読んでみたい気がする。 | ||||
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榎木津のキャラが面白くて好きだったので読みました。 その場をぶち壊しているようでいて、でも調和が取れている、という 榎木津らしさがとてもよく出ていました。 勧善懲悪、といっていいのか分かりませんが、見ていて痛快でした。 | ||||
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メインのシリーズに対するサブのような作品集―中編集。 カムイ伝に対するカムイ外伝のようなものか。 こんなものを読んでいる暇があるなら、他の作家の名作に時間を割けばいいのに―、と我ながら思うのだが、そこは惚れた弱みで京極と名がつけばつい手が出てしまう、読み始めれば最後まで読んでしまう。まあそんな愚痴はともかく、サイドストーリーとはいえ一応ミステリーの体裁にはなっているし、謎解きもきちんとあって結構楽しめる。本編では京極堂の登場場面が段々遅くなっているようにも思うが、こちらは割りに早くから登場して来る。役回りも本編と同じ。三篇中、オチが見えてしまうものもあるが、それでも途中で投げ出そうというファンはいないだろう。重いシリーズの合間に息抜きとして読むのもいい。これまで辛抱強く(?)作品に付き合って来たファンに対する作者のボーナスのようにも思える。 | ||||
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京極堂シリーズの外伝的な話ですが、これはこれで一つの傑作だと思います。 ただ、主人公なのに榎木津の登場シーンが少ない気がしますけど、でも彼のキャラはインパクト強すぎなので、全然問題ないと思います。 | ||||
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