(短編集)

世界の望む静謐



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初公開日(参考)2022年10月
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世界の望む静謐 (創元推理文庫)

2025年01月30日 世界の望む静謐 (創元推理文庫)

彼らはいつ、何を間違えてしまったのか 完璧だったはずの犯罪計画を、 死神めいた警部が打ち崩す 〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ、 大人気倒叙ミステリシリーズ最新刊! あなたのことは、最初から疑っていました──漫画家を殺してしまった担当編集者、悪徳芸能プロモーターを手にかけた歌謡界の“元”スター、自分を裏切った腹心の部下に死の鉄槌を下した人気タレント文化人、過去を掘り返し脅迫してくる同僚の口を封じた美大予備校の講師。彼らは果たして、いつ、何を間違えてしまったのか。罪を犯した者たちの前に死神めいた警部が立ちはだかる。解説=千街晶之 ■収録作品 「愚者の選択」 「一等星かく輝けり」 「正義のための闘争」 「世界の望む静謐」(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

世界の望む静謐の総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
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(5pt)

殺人犯はどこでミスをしたのか

『皇帝と拳銃と』に次ぐシリーズ第二弾である本作。前作と話の繋がりはないので、本作から読みはじめても問題ないないです。
このシリーズは、刑事に追い詰められる犯人視点で物語が進む倒叙形式です。衝動的だったり計画的だったり、いずれにせよ上手くやり遂げたはずの犯行がどう見破られるのかが注目ポイントでしょう。

シリーズを通しての主人公役を務めるのは刑事二人。現実の刑事とは人物像がほど遠く、一人は死神のような容貌魁偉、もう一人はアイドル並みにルックスの良い刑事で、かなりユニークな設定かと思います。死神のような見た目の刑事が上司で、彼を表す文章は様々、死神だったりゾンビだったり、葬儀に参列する弔問客に喩えられます。そんな刑事から追及されるので、犯人の穏やかならぬ心情が伝わってきます。
ただ、本書も前作同様短編集なのですが、どの章においても刑事を死神と喩えており、幾分退屈になってきます。表現を変えども、死神のような奇妙なルックスという読者のイメージは変わらないだろうから、少しくどいと思いました。また、どの事件においてもパターンが似通っていて、退屈に感じさせる要素の一つです。
犯行→犯人への聞き込み→第三者Aへの聞き込み→犯人への聞き込み→第三者Bへの聞き込み→犯人への聞き込み、、、が続くのです。
本シリーズにおける見どころの一つが、死神刑事(名前は乙姫というこれまたイメージギャップを狙った名前)が、犯人に最初に会った瞬間から目をつけていて、どこが見破られたポイントだったのが物語の最後に明かす形式なので仕方ないにせよ、刑事二人が事件の謎に直面し苦労する描写がないので、これも退屈にさせる理由でした。

本作に収録してあるのは『愚者の選択』、『一等星かく輝けり』、『正義のための闘争』、『世界の望む静謐』で、なかでも表題作に関しては犯人を特定した論理的推理、あっと思わせる伏線回収が上手だと思いました。ただ、残念ながら総じて凡作の域は出ず、☆5という無難な点数となってしまいました。
ところで、それぞれの章ごとのタイトル、なかなかオシャレで好みでした。解説を読んで知ったのですが、前作を含めて本作も、それぞれのタイトルが、おるものを指しているのだそうです。
だとすれば、続編が出る可能性が高いとのこと。次のシリーズ作品が出たときには、かなりエッジの利いた変化球を期待したいです。

bamboo
NU17PFML
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(2pt)

とにかく退屈

まったくおもしろくない。
トリックらしいトリックもないし、意外などんでん返しもない。あからさまに最重要容疑者としか思えない人が犯人なのに、みな一様に「最初から疑われていたなんて!」と驚く展開はあほらしいの一言。どう考えたって、初動捜査で拘束され、きびしい取調を受けるのが普通でしょ、
刑事のキャラクター設定も無意味。なぜか、日本のミステリーでは、探偵役は頭はよいけど人当たりが最悪の異常性格者とか、変人でなければ主役になれないという謎ルールがあるが、この本では死神?特異なキャラ設定をすればいいわけではないでしょ。死神の風貌だからといって、それがストーリー展開に影響するわけでもない。普通の刑事の設定でも、小説は成立するわけで、なんのために死神にしたのか意味不明。それなら別に、女装刑事でも、身長2メートルの巨人刑事でも、なんでもいいわけで、とにかく変なキャラにしたかっただけ。そんなキャラ設定に苦心するくらいなら、ストーリーに注力して、少しはおもしろい話を書いてもらいたいものだ
世界の望む静謐 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:世界の望む静謐 (創元推理文庫)より
448842127X
No.1:
(5pt)

この死神はクセになる

シリーズものの倒叙ミステリは、探偵役がいかに魅力的なキャラかが鍵になる。その点、本作の乙姫警部は実に秀逸。名前とは裏腹の死神めいた風貌と雰囲気で、「地獄の底から響き渡る亡者の呻き声のごとく陰鬱な口調」といった比喩のバリエーションが手を変え品を変え、連打されるのも面白い。収録の4作、いずれも傑作です。ドラマ化されるなら、乙姫警部役は誰がいいだろう?
世界の望む静謐Amazon書評・レビュー:世界の望む静謐より
4488028772



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