クロイドン発12時30分



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初公開日(参考)1959年06月
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長編小説

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クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)

2019年02月20日 クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)

チャールズは切羽詰まっていた。父から受け継いだ会社は不況のあおりで左前、恋しいユナは落ちぶれた男など相手にしてくれない。叔父アンドルーに援助を乞うも、駄目な甥の烙印を押されるばかり。チャールズは考えた。叔父の命、または自分と従業員全員の命、どちらを選ぶのか。身の安全を図りつつ遺産を受け取るべく、計画を練り殺害を実行に移すチャールズ。快哉を叫んだのも束の間、フレンチ警部という名の暗雲が漂い始める。『樽』と並ぶクロフツの代表作、新訳決定版。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.33pt

クロイドン発12時30分の総合評価:8.61/10点レビュー 41件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

リアリズム故の地味


 不況の煽りを受け経営者チャールズの工場は閉鎖寸前、頼みの綱は叔父の財産だったがあえなく断られる。 先の短い一人の老獪と将来のある従業員たちを天秤にかけたチャールズは・・・。

古典中の古典の倒叙ミステリです。 一章にて叔父が殺されます。 当然犯人はチャールズなのですが二章以降のチャールズの計画・行動・心理描写が素晴らしい。 人間の一喜一憂、警察の領分や法廷の様子を丁寧に描いている。 ミステリにありがちな過剰な装飾や目立ちたがりな探偵や警部は登場せず現実に則った警察と容疑者の攻勢が描かれる。 派手さを削いだリアル故の地味、解決に至るまで精緻を究めた一作。 ★は7つ。

りーり
9EDFH0HC
No.2:
(8pt)

安心して読めるミステリー

ミステリーの基本でした。面白かったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

クロイドン発12時30分の感想

じっくりと彼、チャールズが犯行に至る動機や方法を模索する様子を描き、死体が発見されたあとも尚彼の視点で捜査を見守る彼の心の内の恐れや、あるいは楽観的な気分になる心情などきめ細かく描写してある。
ロンドン警視庁のフレンチ警部も登場するが、最後の最後に関係者が集まった席で彼に注目した理由や第二の事件が起きた背景、そして論理的にかれの犯行のすべてを暴き出していく過程を披露するに留まっている。
とにかく1934年の作品とは思えないきっちりとした内容で、法廷のシーンなども検事側と弁護側の論理的な傍証の検証を繰り広げる様は読み応えがある。思わず無罪を勝ち取り真犯人は別に居るのか?などと思ってしまった。犯人にとって捜査圏外に居ようとする思惑、行動が捜査側から見れば逆に注目する理由になるという皮肉な現象も確かにそのとうりで、このあたりもキッチリと書き込んでいるクロフツの筆の確かさに感動すら覚える。倒叙小説の古典的名作は今読んでも本当に読み応えのある一冊であった。

ニコラス刑事
25MT9OHA
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.38:
(5pt)

綺麗な状態でした。

無事に届きました、有り難うございます!
クロイドン発12時30分 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:クロイドン発12時30分 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150736057
No.37:
(4pt)

代表作のようですが。

自分的には倒叙ミステリーより犯人当てミステリーの方が好きですね。
裁判の場面がなんか繰り返しが多くてちょいと退屈でした。
クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)より
448810634X
No.36:
(3pt)

流石に文章は古い

最近の、一人称や三人称が混在する、自由度の高い小説に慣れていると、堅苦しい形式に思える。
また、どうしてこの、あまり意味が無い描写を長々書くのかと、疑問に思う点もあり、時代の差を感じる。
クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)より
448810634X
No.35:
(4pt)

題名あんまり関係ない。

※ネタバレ
 ある富裕層の男が、事故に遭った娘を見舞うために、イギリスからフランスに向かう機内で死亡する。……遺体から、シアン化カリウムが検出され、自殺と他殺の両方の可能性が推定される。
 ……ここで、場面が一転して、この殺人を犯した犯人がどういういきさつで、どういう手口で犯行に及んだかが書かれ、次に、もうこのまま犯行が露見することはないだろうと高を括っていたところで、思わぬ"伏兵"が出現し、強請られ、その"伏兵"も"始末する"。……これで安心と胸をなでおろした矢先、急に逮捕令状を持った警部が来て、警察署に連行される。……裁判では、うまく仕組んだはずのトリックが、何もかもバレている。……裁判で有罪が確定する。……最後に、どうやって逮捕に至るまでの、証拠固めをしたかが、捜査にあたったフレンチ警部によって、明らかにされる。
……"倒叙法"の形をとった推理小説で、犯人は最初の方で明らかにされ、あとは、どうやって警察が犯行を暴くかというのを、読者に考えさせるんだと思いますが、この話なら、犯人や手口を読者に推理させたほうが、面白い小説になったんじゃないかと思う。
……犯行の動機や手口がまず明らかにされて、裁判の判決まで出たあとで、警部が仲間内の会合で、どうやって真相を突き止めたかを説明するので、読者は、犯人がやったことを思い出して、どこで"足がついた"かを確認するんだけど、やはり推理小説では誰が犯人で、犯行がどんなふうに行われたかということを、推理するほうが、面白いと思う。……倒叙法の話が少ない所以だと思う。
……犯行の手口や、それを隠すトリックは、今ではそんなに目新しいものではないけど、犯人の心理描写や、裁判で犯行が実証されていく場面の描写は、淡々と書かれているだけに、人を惹き付ける力がある。……"倒置法推理小説の三大傑作の一つ"と言われるのも首肯ける。
クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)より
448810634X
No.34:
(5pt)

感情移入する

倒叙ミステリーの傑作。
FWクロフツは過小評価されている作家だと思う。今日隆盛をとどめている社会派ミステリーやトラベルミステリーの元祖こそクロフツだと思う。人工的なトリックや超人的な名探偵が登場せず、極めて現実的な動機•犯罪方法で殺人が行われる。犯人の視点で、犯行が行われていく過程は極めてリアルで、まるで自分がその渦中に巻き込まれていくような錯覚さえ覚えた。特に予期せぬ目撃者が登場する中盤あたりからは自分自身の心臓の鼓動さえドキドキしてくる。後半の法廷での攻防まで最後まで緊張が途切れる事がない。
クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)より
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