(短編集)

儚い羊たちの祝宴



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初公開日(参考)2008年11月
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儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

2011年06月26日 儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.57pt

儚い羊たちの祝宴の総合評価:7.92/10点レビュー 180件。Aランク


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全28件 1~20 1/2ページ
No.28:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

異世界に迷い込んだ気分

設定が現代とはかけ離れているものでひと昔前の話なので異世界に迷い込んだ気分になった。どの物語もラストに状況が一変するので最後まで惹きつけられる。とにかく不気味な作品だった。ただし言葉遣いがわかりづらいところがあり苦労した。そこがいいところでもある。

千差万別
P823UJV3
No.27:
(7pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

短編集でどれも奥深いストーリーだと思いましたが、最終章の締めが何を意味しているのか難しかったかな…。

kmak
0RVCT7SX
No.26:
(9pt)

雰囲気最高

全体の雰囲気とか空気感が最高。短編集なのにそれぞれが面白かった。特に玉野五十鈴の誉れか大好き

MEI
GD5UZMNE
No.25:
(7pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

短編集です。
それぞれのオチが、結構ドキッとします。
著者の作品を読むのは2作目で、1冊目は「インシテミル」という本でしたが、あれよりは良かったです。
特に4つ目の短編「玉野五十鈴の誉れ」が、最後に笑うほどのブラックでした。
基本的に当方の好みの内容ではないので、評価が少し辛口なのはご容赦願いたい。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.24:
(9pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

素晴らしい。
静謐の中の狂気が垣間見える。
『北の館の罪人』と『玉野五十鈴の誉れ』が一押し。

テルテル
9638XNHX
No.23:
(8pt)

夢見る乙女たちの物語……?

時代設定は昭和30年前後くらいの日本でしょうか。
いずれも名高い資産家の令嬢と、彼女たちが集う読書サークル「バベルの会」を題材とした五つの物語で構成される短編集です。
どの話も終盤ではいろんな意味で裏切られるような衝撃的な展開が待っています。
文章そのものはライトで読みやすいですが、内容は割りとヘビーで、一気読みすると精神にクるものがあるかもしれません。
しかしどの話も面白く、長編のネタにしてもいいぐらいレベルが高い作品だと感じました。

「読書サークル」が共通の題材であるため、作中で多くの古典が引用されますが、私の場合読書傾向が偏りすぎなのもあり、元ネタは3分の1もわかりませんでした。
この辺が全てわかるような人はより楽しめるのかもしれませんね。

※以下、個別ネタバレ感想です。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.22:
(5pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

45年前、江戸川乱歩の初期短編を読んで
ちょっとゾ-としたことを思い出した。
最近はホラー系は読まないことにしていたが
これは 面白かった


jethro tull
1MWR4UH4
No.21:
(9pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

読み返してしまいます


AI159WAP
No.20:
(8pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

これは震える

DJANTI
V1E5CPIL
No.19:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (4件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

「儚い羊たちの祝宴」の感想

「奇妙な味」のミステリを集めた短編集です。
各話の時代背景も違い、それぞれ独立したミステリとなっていますが、共通の背景として、教養と品格を備えた上流階級の女性たちが集うと言う読書サークル「バベルの会」が登場します。
読後に尾を引くような内容の話ばかりなので、続けて読むのはしんどかったのですが、気がつけば一気に読み終えていました。

「身内に不幸がありまして」
上紅丹(かみくたん)地方を牛耳る大名家である、丹山家の次期当主の座に据えられた吹子に、幼い頃から付き従う女中・村里夕日の手記から話が始まります。
不審な死で家族や関係者が亡くなっても、すべて病死としてかたづけられてしまえるほどの有力者と言うことですが、これはいつの時代の話なのでしょうね。
殺人事件が起きますが、犯人捜しの話では無く、なぜ殺人を犯したのかという動機がユニークな話となっています。
ただ、読後に、この短編のタイトルがあまりにもベタだったので、ちょっと可笑しくなってしまいました。

「北の館の罪人」
紡績から製薬会社への変遷の中で財を成した、六綱家の前当主・虎一郎の愛人だった亡き母の遺言に従い、六綱家の屋敷に身を寄せた内名あまりが、使用人扱いで住み込むことになりますが、現当主の光次からは、別館“北の館”に幽閉されている光次の兄・早太郎の世話と、監視を命じられます。
早太郎から、六綱家にまつわる話を聞きく内名あまりが、その早太郎から不思議な買い物を頼まれるようになり、ちょっとホラーっぽい感じで話が進みます。
そのうち、体調を崩した早太郎が亡くなりますが、残した絵に犯人を告発して死んだと思われます。でも、なぜそういうややこしい告発をしたのか、よくわかりませんし、犯人の動機もありきたりです。
ホラーと思って読めば面白いのかも知れません。

「山荘秘聞」
山間に建てられた、貿易商・辰野家の別荘「飛鶏館」に管理人として雇われた屋島守子は、人里離れた館に独り住み込み、来客をもてなすために、日々準備をしていたが、誰も来ないまま一年たってしまいます。
ところが、ある日、山で遭難した登山者を見つけ、助け出して看病をしますが、その男を救助するためにやってきた遭難救助隊には知らせないまま、救助隊の基地として、別荘を提供すると言う話です。
この話の結末が、よく考えるといろんな解釈が出来るようで、読後しばらく考えてしまいました。
普通に考えると、殺人事件が起きなかったように読めるのですが、この話だけ殺人が起きないというのも何か変なので、私の読み違いで、実は殺人があったのかと思ったりしました。

「玉野五十鈴の誉れ」
小栗家の長女・純香は、小栗家の絶対権力者である祖母から玉野五十鈴という女中を与えられます。
女系家族で、小栗家の跡を取ることを義務づけられた純香は、家を出て大学への進学を希望し、女中の五十鈴をつれて家を出ることになります。
ところが、ご飯を炊く方法がわからない五十鈴は、純香から「始めちょろちょろ、中ぱっぱ。赤子泣いても蓋取るな」だと、米の炊き方を教わります。
最後に、この歌が効果的に使われているのはなかなか良いですが、ちょっと背筋が冷たくなるような話です。
でも、この話が一番気に入って居ます。

「儚い羊たちの晩餐」
この短編が、単行本にする時に書かれた書き下ろしだと言うことです。
荒れ果てたサンルームで見つけた、一冊の日記帳は、会費の未払いにより「バベルの会」から除名された大寺鞠絵が書いたと思われますが、この中には、「バベルの会」の資格ついて言及されているだけでは無く、この会が消滅した理由も書かれています。
でも、その消滅理由には、驚かされましたし、後味も良くありませんでした。

トラ
WFY887SY
No.18:
(7pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

ちょっと個人的に合わなかったかなぁ
でも、合わないなりに楽しめました。

呑んだくれ
P3S7II56
No.17:
(5pt)

貧しい下々の切ない物語


▼以下、ネタバレ感想

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アントンリブ
J9QWGWDO
No.16:
(9pt)

儚い羊たちの祝宴

「バベルの会」という読書サークル(?)にまつわる短篇集で、5話収載されていますが、どれも素晴らしい。
話はすべて、最後の一行のために綿密に作りこまれており、読み手の頭は作者の思い通りに誘導されてしまいます。
そして読み終えた時、心と体が震えるでしょう。
10点にしなかったのは、苦手な人もいると思うし、僕もこの作品だけで結構です。

Hidezo
GX0TU62Y
No.15:
(8pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

「奇妙な味」短編集。真相または後の展開を暗示する幕引きが不気味さを高めている。「山荘秘聞」・「玉野五十鈴の誉れ」が特に好きな話です。

水生
89I2I7TQ
No.14:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

短編5本で、読みやすい一冊です。
ミステリーホラーの導入としても良い作品だと思います。
正直大きな盛り上がりはありませんが、はずれもない一冊だと思います。
短編5本もあるので、どれか1作は好みがあるのではないでしょうか。

ただ、このオスダメミステリーの評価より、帯の煽り文句が内容にマッチしていないと感じました。
ラストの一行に驚かされる的なことが書かれていますが、決してそういうわけではないですし、そこがメインとも思いませんでした。
まったく驚きがないわけではないですが、それよりも雰囲気や登場人物の歪みが魅力の作品と思いました。
そのため、帯の煽り文句に魅かれ、どんでん返し的なものを期待した人にとっては、せっかく良作品なのに、期待外れになってしまうと思いました。

また、前述でホラーミステリーの導入云々の書きましたが、所々にミステリーを読み込んでいる人にはニヤリとさせられる知識が出てくるので、ミステリーを読み慣れた人にも面白い面がある作品だと思います。
あまり帯の煽り文句を気にせず、先入観なしで楽しんでほしい作品です。

▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB
No.13:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

どこであるとか、いつの時代であるとかハッキリとせず、昔話を語って聞かせるような文体で書かれているのがこの本の良さです。
『身内に不幸がありまして』 とてもブラックなオチが用意されている、笑いそうになるが笑えない怖いお話です。

『北の館の罪人』      イソップのような深い思惑が沈んでおり、探偵小説のスタイルを模して隠された意味が最後に強烈に胸に突き刺さる、そんな衝撃に見舞われるオチが読んでいてある意味爽快です。

『山荘秘聞』        そうだろうと、予想させておいて最後に違う手口で見せて結果は同じという離れ技が効いたシュールなお話。

『玉野五十鈴の誉れ』    個人的にはいちばん好きな物語。もの悲しく哀れさと怖さと不条理さがない交ぜになったお話で、やるせない想いが心に残るラストと心情の描写が秀逸。

『儚い羊たちの晩餐』    食は文化。その文化を逆手にとって不気味で怪しげな雰囲気の物語で最後に怖いオチを見せる作者のセンス。

              「バベルの会」がキーワードになっている連作ミステリですが、最後の一行にこだわった内容で、このような短編集はとても貴重です。作者のセンスの良さがあって初めて書かれる小説と言えるでしょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.12:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

5つのお話で構成された短編小説。
ミステリー:ホラー=1:9くらいの割合に感じましたが、それでも十分に楽しめました。
どの話も、終盤でビックリするようなオチが用意されています。
個人的には、[北の館の罪人][山荘秘聞][玉野五十鈴の誉れ]がお勧めです。


▼以下、ネタバレ感想

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Morphe
CTP9H472
No.11:
(5pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

ダークな短編小説です。
この小説は好き嫌いが大きく分かれると思います。私は著者の小説が好きでたくさん読みましたが、この小説はあまり好きではありません。あまりにも暗すぎる。。。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

連作短編集ですが全作クオリティーの高さは文句なしで素晴らしいです。
「北の館の罪人」と「玉野五十鈴の誉れ」の2作品が特に好みで、どちらも凍りつくような一撃を見舞ってくれます。
米澤穂信作品は後味の悪さが持ち味の作品が多いですが、この作品は集大成ではないでしょうか。
これほど清々しい後味の悪さは中々出会えないのでシリーズ化希望です。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

黒い笑いが漏れる、五つの短編を扱った作品。ラストの衝撃というものがイメージできず、とりあえず1話読み終えゾクリとニヤけさせられました。中でも逸材だったのが「玉野五十鈴の誉れ」、周到な伏線と序盤の和やかな展開から生み出されるラストには鳥肌

ほっと
2XKXV6EI
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