秋期限定栗きんとん事件
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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小市民シリーズ第三弾。 | ||||
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(上)相変わらず小鳩君の推理癖と小山内さんのスイーツ好き、そして中に潜む狼は健在。また、本作で初登場の新聞部部員の瓜野君の小鳩君と違った意味での熱血ぶり、そして新聞部部長の堂島健吾の男らしさと兄貴ぶりも良かった。核となる放火事件の真相がどう転がっていくのか?下巻も楽しみ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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高校2年の夏に互恵関係を解消した小鳩と小佐内が新たなパートナーと過ごす日々。何だかすっかりキャラ変してしまったように見える二人に、すごく違和感を持ちながら上巻から下巻へと読み進めていた。しかし、その理由もしっかり解明され、小佐内ゆきの最後のセリフでスッキリ解決。今回の<小市民>も読み応えバッチリ。 | ||||
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kindleアプリでスマホ閲覧で暇なときに読んでますが、面白いのでページをめくる回数が上がり直ぐ読み終わり楽しみが無くなりそうで、それだけが心配なところです。 | ||||
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表紙カバーが(アニメに合わせて)2重になっていて アニメから興味を持った者としては 嬉しい。内容は言うまでもなく最高のミステリーとなっていて どんどん続きが読みたくなりました! | ||||
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小鳩くんと小佐内さんの癖が強すぎ。 でも魅力的な2人に釘付けです。 人間模様も面白いし、ミステリーとしても面白い。 上下巻を一気に読んでしまいました。 | ||||
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ちょうど今アニメをやっていて、二期でこの部分もアニメ化されるようなのだが、この本を読んだ時の不快感が蘇ってくる。以下は当時の感想。 秋期限定栗きんとん事件を読了した。俺は心情的に真に勝手ながら、この作品には星一を付ける。物語の完成度で言うならば、この作品には星五が付いていてもおかしくない。ただ構成と根底に流れる考えが気に食わない。 俺が思うに、人間の才能は一定ではなく、一つの物差しで測れる物ではないと思うのだ。 しかし、この作品では自分で考えられる頭がある事だけが評価されているように感じられてしまう。主人公とヒロインを勝者、『当て馬』として切り捨てられた少年少女を敗者と断じるのは、俺は気分が悪い。 まず、小山内さんが放火魔でなかったのは安心した。トリックの内容とかは勿論分からなかったが、犯人がこの人ではないかな、というのは大体予想が付いており、意外性はない。 この小説の主人公達に共感は出来る人はいるのだろうか? まず、この秋期を振り返ってみると、主人公とヒロインが、それぞれ別の恋人を作り、結局、新しく作った恋人を切り捨ててよりを戻す話なのである。主人公とヒロインは、それぞれ相手方に物足りなさを感じて、結局、初めのパートナーが一番でした、という事になるのだが、彼らの考え方はまるで共感出来る物ではない。 この秋期のラストにおいて、俺はこの二人は小市民ですらないと思う。演技が外れた、ただの化物二人である。 主人公は、新しく作った恋人との関係性を糠に釘と表現する。新しく作った恋人は、主人公の推理に気付かない。真相を暴かれる事に、感謝も悲しみもしない、そもそも気付かないのだ。その事に関して、主人公はすれ違いを感じており、だから、浮気が発覚してもするりと別れた。それはまだ良い。しかし、ヒロインの小山内の人物像に関しては、俺は完全に異形だと思う。 小山内の新恋人が結局犯人当てに失敗し、小山内にこっぴどく振られるのは仕方ないかもしれない。ただ、その復讐の理由が、キスを迫られたから、だけで成立してしまうのはどうなんだろう? 一応、小山内と彼は恋愛関係にあったのではないか? もしまったく恋愛感情を抱けないのであれば、そもそも付き合わなければいい。もちろん、恋人同士でもデートレイプは成立する。しかし、小山内があまりにも人間関係を道具のように使い捨てにするために、小山内に同情する必要をまったく感じない。そもそも付き合う必要がない好意が持てない人間とわざわざ付き合い、キスを迫られて復讐しているのはすべて小山内の行動だからだ。こういうのも一種のマッチポンプというのだろうか? ある意味、作品は異形の二人にスポットを当てて閉じる。そして、『当て馬』で主人公らからすれば『能力』が足りず、『頭』も足らない二人の恋人役は、まるで用済みのようにフェードアウトしてしまう。これはどうなのか、と思う。 まず話の構造が、二人の人間を道具のように使い捨てて、自分達の関係性を再構築するという物である事が気に食わないのだが、特に感じられるのは、主人公とヒロインのある意味では蔑視である。切り捨てられた二人は『能力』も『未来』もないという風に、物語世界からは消えてしまう。これはどうなんだろうか? 俺が思うに、一般の心情から顧みて、やはり排除されるのは主人公とヒロインの側であるように思うのだ。彼らは己の『知』と『能力』に傲慢さを隠せない、性格的な異形だと思う。この性格的な異形の為だけに世界が動いているのはどうなのだろうか? 俺が良く考えるのは、主人公だけが特別ではない、という事である。物語世界には、沢山の人物が存在する為、主人公のみをオーバーパラメーターにすると、整合性が取れなくなってしまう。例えば、主人公が超能力を使えるとしたら、それは主人公だけが使える代物なのではなく、そこは超能力が当たり前に跋扈する世界観なのである。主人公はその世界の中で、たまたま視点を与えられた人間に過ぎない、と俺は考える。 だが、この作品はそうではない。主人公とヒロインに関して言えば、思考力や陰謀には長けているが、それに長けていない人間をこき下ろすような傲慢さというマイナスパラメータを持っており、ヒロインに関しては罪に問われなかっただけで犯罪者であり、恋人関係にある男子からキスを迫られた(しかも未遂)だけで相手のプライドをズタズタに切り裂いて復讐をしようと考える程の性格的奇形の精神異常者である。 正直、この物語を読み終えて、俺は主人公達は祝福する気には全くなれなかった。それどころか、この二人の(特にヒロイン小山内の)精神の捻くれ方にほとんど吐き気に近いような異常を感じただけだった。 湧き上がるのは行動力があったがそれ以外は人並みであった新聞部の少年と、確かに浮気はしたかもしれないがそれ以外は明るくて気立ての良い少女への心からの同情である。特に新聞部の少年は小山内にボロクソにやられる訳だが、俺としては、小山内のどこに彼をボロクソにやる権利があったのか、と問いたい。寧ろ、性格的には奇形の二人から離脱できたのだから、その点は良かったのでは? と思ってしまう。 この主人公とヒロインに感情移入して、二人の再会を素直に喜べる人がいたら、それはそれで凄いと思う。特に俺は小山内さんが現実に存在するとしたら、自分の半径百メートル以内に入って欲しくない位嫌いなキャラ造形だ。 俺は、どんな登場人物でもパラメータを平均化してしまえば同じである、という心情を持つ人間だ。だから主人公達のように『頭の良さ』とか『陰謀を働く力』という物差しだけで全ての人間を測る事は出来ない。 そんな傲慢な彼らよりも、切り捨てられた二人の方が人間としては当たり前に生きていけるのではないかと思う。 特別な狡猾さは、美点や魅力に感じられないし、人間的な欠点のある彼らの方が、俺は好感が持てる。主人公達に感情移入出来るのは、彼らのように頭が良い為に周りに疎外されるまでに至る経歴の持ち主だけなのではないか? と俺は疑うのだが。 そして、今巻で明らかに身近にいた人間を切り捨てたのは彼らの方だったのだが。本書は青春ミステリの皮を被った、頭の良さと陰謀遂行能力を盾に人を見下す、二人の異形の化物が主人公とヒロインをやっているお話です。星一。なんつーか結局、一言で書いちゃえば不快だったんだよな。心臓が重くなる感じっていうか。これを楽しめる人も……多分いるはいるんだろうな。でも、別に頭が良い事って、そこまで賞賛されるべき事なのかな。頭が悪いからと言って、手酷い攻撃を受ける謂れはあるんだろうか? 結局、どちらが上/下という問題ではなくて、ただ単純に違う種類の人間だった、というだけの話だと思うんだけど……。 何が一番嫌かって、主人公達が罪悪感を抱いてない所なんだよな。推理に対して興味を持ってくれなかったから、彼女は付き合っても楽しくない。能力が劣って愚かで、無理にキスをしようとまでしたのだから、彼の精神はボロボロに切り刻まれ復讐されてのた打ち回るべきだ。 主人公達は攻撃されて来た過去を持つ割には、他人を傷付ける事には何ら躊躇いを持たない。自分達が正しく、見下ろした人間よりも上位で、切り捨てても、傷付けても良いと思っているように伺える。そんな人間像は気持ちが悪いと思う。 まだ、自分が他者と違う事を、思い悩む位の事が出来るならば良い。しかし、主人公達は小市民の皮を被っているだけで、本心では周囲を馬鹿にしているのだ。それが今巻ではっきりした。俺には結局、その世界内で優れた才能を持っており、その才能を振り翳し、弱者を簡単に駆逐し、それを正当な権利として自己反省もしない。そんな人物に自分を重ね合わせる事は出来ない。そこまで傲慢には成り切れない。 | ||||
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