エレファントヘッド



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初公開日(参考)2023年09月
分類

長編小説

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エレファントヘッド

2023年09月26日 エレファントヘッド

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。 謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止! 前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。 多重解決ミステリの極限!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

エレファントヘッドの総合評価:7.68/10点レビュー 40件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(10pt)

エレファントヘッドの感想

倫理よりも論理が大事だと考える全てのミステリファンのための一冊。

論理テノール
MBNLWZQO
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

エレファントヘッドの感想

本書はあらすじや帯に書かれている通り、内容や展開の情報を伝える事が禁止されている作品。その為それ以外の所で感想をお伝えです。

まず本書はマニア向けの作品です。
ミステリをある程度読み慣れており、普通の謎では満足できず、新しい刺激を求めている人向け。話の整合性や多少展開がおかしくても気にせず、とにかく変なものが読みたい人に刺さります。一方、ミステリはあまり読んでいなくて普段は一般文芸をたしなみ、なんだか話題になっているからと著者の事を知らずに本書をいきなり手に取るような方には印象が悪い作品になるので要注意です。

本書を手に取った切っ掛けは『2024年度 本格ミステリベスト10』にて1位になった事からです。このランキングは一般文芸以上にミステリに重きが置かれるランキングです。著者の前作の『名探偵のいけにえ』に続いて1位な訳です。これは気になります。『名探偵のいけにえ』は白井智之作品の中では少し著者成分がマイルドで一般の方にも楽しめるような整ったミステリでした。続く本書はどういう傾向になったのかなと思いながらの読書でしたが、それは早々にいつもの白井智之作品と感じた次第(笑)。むしろ前作で抑圧されていたんじゃないかと思うぐらい、本書では大爆発しています。倫理感が欠如しており、ミステリの為なら何でも活用してしまおうという意気込みをとても感じた作品でした。※誉め言葉です。

万人には薦められないのですが、個性的なものが体験できる記憶に残る一冊でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

エレファントヘッドの感想


▼以下、ネタバレ感想

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氣學師
S90TRJAH
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.37:
(3pt)

気合いは入ってる

ネタバレ禁止など守られていて良い
この気合いの入り具合で普通の感じのミステリが読みたい
エレファントヘッドAmazon書評・レビュー:エレファントヘッドより
4041141788
No.36:
(5pt)

普通のミステリーに飽きたあなたへ

「事件が起き、探偵役と容疑者がいて、探偵が捜査し推理して謎を解決していく。」そんな定型に沿ったミステリー小説はもう飽きた。そんなあなたに呼んでほしい。私の凝り固まったミステリーの固定概念が軽くぶっ壊されました
エレファントヘッドAmazon書評・レビュー:エレファントヘッドより
4041141788
No.35:
(5pt)

グイグイ引き込まれる

読書ペースが落ちていた時期に読みましたが、グイグイと惹きつけられて、白井ワールドにのめり込みました。
主人公がどうしようもない人間だと、なかなか移入出来なくて困るのですがこの作品はそれを補って余りある魅力を持つものでした。
エレファントヘッドAmazon書評・レビュー:エレファントヘッドより
4041141788
No.34:
(1pt)

付いて行けず途中で挫折

2023年のミステリーベストテンに入っていたので、義務のように手に取った。強いて言えば、夢野久作著「ドグラマグラ」みたいな不可思議な世界観。けれど、作者の思考についていけなくて途中で挫折。

 ただ、出来が悪いという作品ではない。でも、相性は良くなかったみたい。同じ著者の「名探偵のいけにえ」は面白かったし、傑作だと思うが、本作は駄目だった。たまにはこんなこともある。
エレファントヘッドAmazon書評・レビュー:エレファントヘッドより
4041141788
No.33:
(5pt)

(2024-138冊目) 殺害場面の描写は残虐至極、犯人は非道な鬼畜、でもトリックは精妙で美しさすら感じる

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 東北地方にある神々精(かがじょう)医科大学附属病院精神科の医師・象山(きさやま)晴太(せいた)は、女優をしている妻の季々(きき)、覆面人気ボーカリストの長女・舞冬(まふゆ)、高校2年の次女・彩夏(あやか)と何の不満もない落ち着いた生活を送っている。だが、その掛け替えのない家族が突如、次々と人智を超えた形で惨殺されていく。果たして犯人は? そしてどうすればあれほどの怪々奇々な殺害トリックは可能なのか。象山は真犯人にたどりつけるのか……。
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・『2024本格ミステリ・ベスト10』(原書房刊/探偵小説研究会編著)国内第1位
・『このミステリーがすごい! 2024年版』(宝島社)国内編4位
・週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2023年12月14日号)国内部門4位
・「ミステリが読みたい! 2024年版」(ハヤカワミステリマガジン2024年1月号)国内篇 7位 
 このように昨年、大変高い評価を受けた本格ミステリ小説だと聞き、手にしました。
 ところが、これが予想だにしなかった展開を見せる小説でした。

 まず物語は、医科大附属病院の食堂でアルバイトしている〈文哉〉という人物が、若い女性を中年男性から守ろうとするショートストーリーから始まります。この〈文哉〉を義侠心あふれる好青年と思って読み進めると、読者を大きく欺く結末が待ち受けていて、言葉を失います。そしてそこから一気に、前代未聞のめくるめくミステリーワールドにわたしは放り込まれていきました。

 量子力学理論、猟奇的連続殺人、時間遡行、マルチバース―――脳みそをフル回転させながら、作者・白井智之氏の繰り出すカラクリ仕掛けに必死に食らいついていく読書でした。
 殺害の描写が常識的読者の許容範囲を超えるほど残虐すぎるうえ、犯人の行動と思考が人非人すぎます。登場人物のうち、共感することができる者がただのひとりも存在せず、なんとも救いの無い物語です。
 とはいえ、これだけの思考ゲームを精緻に構築する白井氏の手腕には脱帽します。物語のあちこちに散りばめられた素振りやセリフが重要な伏線となって、後半で次々と回収されていきます。そして奇妙な超絶世界で繰り広げられる本格ミステリに驚くとともに、苦くも鮮やかな幕切れにも不思議な陶酔感を味わうことができました。
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*6頁:「精神病棟」という記述があり、気になりました。これは「精神科病棟」とするほうが適当です。
 2006(平成18)年に、「精神病院の用語の整理等のための関係法律の一部を改正する法律」が成立し、「精神病院という用語には、精神病者を収容する施設というイメージが残っており、そのことが、精神科医療機関に対する国民の正しい理解の深化や患者の自発的な受診の妨げとなっている」ため、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律等における「精神病院」という用語を「精神科病院」という用語に改めること」になりました。(参議院法制局HPより引用) 
 したがって、現在の日本では医療機関、行政、大手日刊新聞では、「精神科病棟」という表現を使っています。
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 この本に関連して、以下の書を紹介しておきます。いずれも時間遡行SF的設定をもつミステリー、あるいはマルチバース的な世界を体験する主人公の物語です。

◆ジリアン・マカリスター『
エレファントヘッドAmazon書評・レビュー:エレファントヘッドより
4041141788



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