名探偵のはらわた
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者の作風を変えた一冊。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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タイトルの「名探偵のはらわた」一つとっても、多重な意味合いを本編中にちりばめ、最終的に回収して終わるという見事な技量を感じることができる作品だった。特に序章という位置づけの「神咒寺事件」は最高級の傑作。当初はバイオレンス寄りの展開になるかと思わせ、途中からは横溝正史の世界のオールドスタイルの探偵小説物になるかと誤認させた上で、最終的には伝奇小説の世界観から真打となる探偵が登場して終わるという流れ。この奇想天外なストーリーを見事なバランス感覚で読者を引き付けたままにできるのが素晴らしい。他にも、ミステリーファンなら楽しめる視点がいくつもあり、決してキャラクター頼りではないストーリー構成が最後まで飽きさせない。実在の事件をモチーフにしている分、どうしても事件概要の説明箇所が多くなる点が冗長に感じる面が少しあるかもしれないが、全体を通じて大きなマイナスになるほどではなく、総じて傑作と呼べる作品。 ただ、唯一残念なのは装丁。アニメ調の美少女が銃を構えている装丁画は世界観と全く合っておらず、本編にも一切関係が無い。この装丁を見て読んでみようと思う読者層と、実際に満足感を得られる読者層が一致しているとは到底思えないので、これでは作者も装丁師も浮かばれないのではないか。作品評価には影響させなかったが、読んでみたら傑作だっただけに、この装丁には残念感が増した。 | ||||
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設定が凄く斬新でよかったです。 こんな面白い設定なら、実際に起きた事件ではなく、オリジナルの事件を書いたほうが面白くなるのでは?と思いましたが、誰もが知る昭和の事件に新しい解釈を持ち込んだのも良かったかもしれません。 最初の章に出てくる連続放火事件は、平成に起きた山口県の「つけ火の村」をモデルにしているのか、と思いました。あと、とうじょうげんやシリーズばりの多重解決が良かったです。 | ||||
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この作者の特徴といえば ・激しいバイオレンス、えぐめのグロ描写 ・奇抜な設定の世界観 ・二転三転する多重解決 ・真相を明かす探偵役が意外な人物である といった感じだけど今作はだいぶ抑えめな印象。 マイルドな分、万人受けなのかと思う。 しかしそのせいで、作者のファンには物足りないかもしれない | ||||
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向日葵もそうだったが、予告なくファンタジー世界に時空遷移するストーリーはミステリーとして読んでいる立場からすると幻滅しかない | ||||
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作者の作品はどれもタイトルからしておどろおどろしく、正直怖くて手が伸びない対象でした。 ただ本作はミステリとして評価が高いようなので購入しました。 読んでみるとちゃんとミステリで面白かったです。 一度示された推理がひっくり返される気持ちよさもありました。 ただやはり他のミステリ作家さん方とは明らかに異なるバイオレンスの香りを感じました。 暴力や殺害描写が妙に生々しいんですね。 単に殺しました死にましたの記号的な死ではなく、生きてる者を死に至らしめるとはどういう事かを描いている感じです。 多分他の作品ではその辺を濃厚に描いているのかなと想像してしまい、申し訳ないですがやはり怖くて手が伸びないですね。 あと本作の名探偵「浦野灸」は今時珍しい程に高い知性と良識を合わせ持った立派な人物であり、本編のバイオレンス味とのギャップはかなり印象的でした。 | ||||
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