竹林の七探偵
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目利きの読書仲間・田村幸資さんが「推理小説というには地味すぎるが楽しめる本」と評している『竹林の七探偵』(田中啓文著、光文社)を手にした。 疑・誤・蝕が鼎立した三国時代末期、疑では「司馬氏は絶大な権力を持ち、おのれに従うものは重用し、少しでも批判的なものはただちに誅した。立身出世のための根も葉もない密告が横行し、優秀なものも国家を思うものもそのために陥れられ、落命することが多かった。・・・そんな時世を生き延びるために、能ある士はその能を隠し、才ある士はその才を隠し、ときには愚昧を、ときには風狂を、ときには酒乱を、ときには吝嗇を装い、政に関わることを避けて、封建専横の風が吹きやむのを頭を低くして待った。彼らは俗世間に背を向け、『清談(せいだん)』と呼ばれる、世俗を超越した『談義のための談義』に熱中した。・・・ここ河内郡山陽県の深い竹林に、そのような七人の厭世家たちが集い、昼間から親しく酒を酌み交わしながら清談に耽っていた。普段は自己を殺していても、この竹林のなかでだけは本音でしゃべり、自己を解放することができる。後の世のひとは、彼らを『竹林の七賢』と呼んだ」。 本作品では、この竹林の七賢が「疑案(ぎあん)」と呼ばれる謎解きを楽しむという趣向が凝らされている。鬼神は実在するか、この世に怪異はあるか、老子はどこへ去ったのか――といった謎解きに挑戦するのだが、七賢はなかなか謎を解くことができない。そこで竹の精である華虞姫に頼るということになるのだが、この女性(にょしょう)が名探偵ぶりを発揮するのである。 推理を楽しみながら、名しか知らなかった竹林の七賢の歴史的背景と実態を学ぶことができる一冊だ。 | ||||
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連作短編集ですが、いまひとつ面白く読めませんでした。 その理由の一つは、物語の長さに対して登場人物が多すぎる。すべての七賢人が毎回登場するわけではありませんが、七賢人プラス彼らが語る奇譚の登場人物たち、それに探偵役が加わって、誰が誰だかの区別がつかず、また個性もごちゃごちゃとして、読みにくく筋を追うのが大変でした。 また、それでも登場人物のキャラクターを説明したかったのか、短い各短編の半ばを枝葉の挿話に割いています。このため、いざメインとなる謎が提示されると、解決までの紙面が足りなくなるのか、すぐに解決編に移ってしまいます。七賢人が七探偵に扮すると聞けば、それぞれの賢人の推理合戦を期待して読みましたが、そういった面での読みどころはほとんどありません。すぐに竹の精霊と思しき探偵役が解決してしまうので、物語が盛り上がることもなく、そのままおしまいです。 | ||||
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いい作品だと思います。 おもしろくて、でもちょっと不思議でかなしい。 おもしろうて やがてかなしい 黒後家蜘蛛 | ||||
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田中啓文版黒後家蜘蛛の会ですか?まだ読んでいませんが、いずれ必ず読むでしょう。楽しみです。 | ||||
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