(短編集)
シャーロック・ホームズたちの新冒険
- シャーロック・ホームズ (70)
- 松尾芭蕉 (7)
- 衆人環視 (67)
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シャーロック・ホームズたちの新冒険の総合評価:
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トキワ荘 藤本も安孫子も石森も赤塚も そこにいるかのように | ||||
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第二弾だけど、前作を上回る下らなさと面白さだった。ただ元ネタを知らないと面白さ半減なので、読書家向けと思う。 駄洒落小説の大家らしい、小味も利いており、田中啓文ファンは必読。こんな面白いけど下らない小説を書くために、どれだけ下調べした事かと思うと、作家も大変な仕事だなと痛感。いかにもこの作者らしい、エンタメ作品集だった。 | ||||
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2018年発刊の単行本では無く、2021年11月発行の文庫版での読書。 本作は五編の短編集で、シャーロックホームズが出てくるのは一編のみ。他四編はシャーロックホームズとは全く関係が無い。 巻末の解説(つまり2021年後半に書かれた)によると、近年は空前絶後のシャーロックホームズブームだそう。タイトルにシャーロックホームズを付ける事で、ブームに便乗して一儲けを企んだのが良くわかる。勿論嘘は無い。あくまでもシャーロックホームズ “たち” だから、ホームズとその仲間“たち”と解釈しようが、ホームズとそれ以外の人の冒険と解釈しようが、それは手に取った人の自由。 自分は田中啓文氏の著作は初めてで、シャーロックホームズのパロディやパスティーシュなら読み易いかな?と手に取った次第だが、著者の思惑通りにうっかり引っ掛かってしまった。 しかも肝心の短編どれもが、面白くない。 ・トキワ荘事件 一定以上の年齢の人ならトキワ荘と聞けば、「あぁ漫画家が沢山住んでいた・・・」と思うだろう。そのトキワ荘。実際に住んでいた漫画家が実名(ペンネーム)で登場する。 事件が発生し、その解決が面白くもなんとも無い。何かが盗まれたのだが、状況からそこに居た漫画家達が犯人となる訳だが、仮に漫画家以外が犯人であっても盗む事が出来た必然性が無いとおかしい。最後にSF要素を入れたのも蛇足。 ・ふたりの明智 これは最初からつまらなかった。まだSFとしてどちらかの明智がタイムスリップした方が面白かった。更につまらないのは、この「ふたりの明智」の物語が終わった後に附記が書かれており、その内容が本編に関係の無い事が書かれていたから。どうして本編に一度も坂本龍馬が出てきていないのに、坂本竜馬を書くのか?一般的には、史実の人が坂本龍馬で、司馬遼太郎の小説の人物が坂本竜馬と考えると思うのだが、何故著者は坂本竜馬としたのか?更に次元大介に至っては駄洒落目的以外は何の附記でも無い。 ・2001年問題 映画「2001年宇宙の旅」と、アイザックアシモフの短編シリーズ「黒後家蜘蛛の会」をネタ元とした内容。映画も本も、短編シリーズも読んだことが無かったせいか、これは素直に楽しめた。最後のオチもなかなか。だけど最後の最後、附記がまたもや付き、その単なる駄洒落披露に呆れてしまった。 ・旅に病んで・・・・・・ 病臥する正岡子規と、200年前の松尾芭蕉の関連。松尾芭蕉の死因を、芭蕉死後200年後の正岡子規の弟子である高浜虚子が、発見された文章から読み解く内容。松尾芭蕉忍者説は聞いた事が有るので、その線で引っ張ってもらったら、もっと楽しめたかも。 ・ホームズ転生 歴史のifなのかな?シャーロックホームズのパロディやパスティーシュとして、この設定にしたのは中々秀逸。 | ||||
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シャーロック・ホームズなど創作、歴史上の著名人が登場する短編集の続編です。前作とのつながりは無いので、どちらを先に読んでも良いと思います。 アシモフの「黒後家蜘蛛の会」と「2001年宇宙の旅」を融合させた短編では、二人の著名SF作家を原作とする作品をリンクさせるアイデアが読みどころだと思います。また、芭蕉と子規の話では人の死が主題であるのに関わらず、明るい読後感が味わえます。また、シャーロック・ホームズのIfを描いた作品もオチが強引かもしれませんが、設定の面白さが光ります。 総じて、1作目よりこちらのほうが、印象的な作品が多かったように思います。 | ||||
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「トキワ荘事件」あの有名なトキワ荘のマンガ家たちを巡る事件「ふたりの明智」明智光秀の子孫が明智小五郎という設定のとんでもない事件「二〇〇一年問題」世界貿易センタービルの事件ではなく2001年宇宙の旅に絡む事件「旅に病んで……」正岡子規と高浜虚子が芭蕉の死の真相に迫るというもの「ホームズ転生」ホームズとワトソンが実は同居せずに別の道を歩み、後年二人が殺人事件で再会するというものー「二〇〇一年問題」と「旅に病んで……」は文句なしに傑作だ。ちょっと知的興奮を覚える。他は、いまいちかな。 | ||||
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今回は古本で購入。トキワ荘事件は短編にしてはゴタゴタしてしまって。いっそ高い城の男みたいに長編にしては?ふたりの明智は、もう少しdetail-upして長編にするともっと面白くなりそうな気が。ニ◯◯一問題を読んで閃いた。黒後家蜘蛛の会の1-5巻に未収録の短編たちは、雑誌形式で(ミステリーズの一冊とか増刊号とか)日本人作家によるパスティーシュないしパロディ作品と一緒に掲載するのはどうでしょう、東京創元社さん!勿論、この作品も掲載してもらって。旅に病んで…は、いっそトキワ荘事件と同じようにすると…なってるのかな?ホームズ転生は、転生というよりパラレルワールド?といえばこの作品集は皆そんな感じ?運命の相棒!?と出会えなかったら、あの名探偵の人生は…しかし、今からでも遅くない!?ちょっと寂しいような、でもこれはこれでありのような…慌ててオチをつけなくてもいいのに、勿体ないとか思ってしまいました。個人的には、第一集にはそれをいっちゃあおしまいよ、的な作品もありましたが、この第二集では、惜しいと面白いが混在する、勿体ない、もっと読みたいと思わせてくれるものばかりでした。 ところで、カバーにニ◯◯一年問題関係の絵がありました?他の話関係の絵はあるのに…あ、モノリスか! | ||||
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