辛い飴
- 永見緋太郎の事件簿 (2)
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私はジャズはおろか、音楽関係の造詣は皆無である。そんな人間にもビンビンに伝わって来る、作者のジャズに対する熱い想いが素晴らしく、専門的知識に裏打ちされた演奏の描写に圧倒された。そして、主人公永見緋太郎の、トボけた人物造形に味があり、日常の謎を扱ったミステリとしての出来も、出色であった。演奏シーンには迫力があるが、ストーリー展開は軽妙で読み易く、エンタメ度は最高だ。 ジャズ小説としての熱さと、軽妙なミステリ成分が融合した、完成度の髙い連作集と評価する。 | ||||
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好きな作家さんの本だったので、探してました。 きれいでよかったです。 | ||||
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こんな本があるとは知らなかった。 ジャズ・ミステリー。 ジャズを演奏して高揚してゆく様の表現は難しいことだと思うが、 田中啓文はそれをかなり成功させている。 解説が「ジャズの表現が素晴らしいのだが、それがちゃんとミステリーになっていること」を手放しで称賛しているのだが、 ミステリー嫌いの私としては 「これがミステリーでなくて、単なるジャズ小説であったらどんなに良かったことだろう」と思う。 ミステリーという非リアルな枠組みを離れてくれれば、もっとジャズの世界を生き生きと描ける人ではないだろうか。 この時点で3つ星だが、「田中啓文の大きなお世話的参考レコード」という各章の終りに置かれた3×7=21枚のレコード紹介が大変面白いので+☆ | ||||
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2008年に出た単行本の文庫化。新たに「さっちゃんのアルト」が加えられている。 「氷見緋太郎の事件簿」シリーズの第2弾で、今回は味覚にちなんだ8篇が収められている。 ジャズをテーマとしたミステリだが、ミステリとしてはイマイチ。しかし、音楽にまつわる部分が素晴らしい。演奏の描き方が実に魅力的だし、蘊蓄も巧みに効かせてあるし、ミステリ部分との融合ぶりも満足すべきレベルにある。 なかでも、「辛い飴」の老ミュージシャンにまつわる謎解きが鮮烈だった。また、「渋い夢」の演奏シーンの見事さったらない。 それでいてグロテスクやダジャレといった田中さんらしさも全開。 再読したくなる一冊だ。 | ||||
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ジャズミステリ第2弾。ジャズを全く知らなくても、なぜかジャズもミステリも楽しめてしまう短編集。風景や情景などと違って、味と音というのは、言葉で表すのがとても難しいと思っているのだが、タイトルも演奏しているが誰かも知らない曲が、目の前で演奏されているような錯覚を覚えるのは、ひとえに作者の表現力によるものだと思う。ジャズの技術も知らないし、カタカナで知らない言葉がたくさん出てくるのに、全く違和感がない。そこにミステリが絡んできても、これまたぴたりとはまっている。ジャズ以外は全く興味がないという永見緋太郎の変人ぶりも微笑ましいくらいだし、謎解きにも無理がない。 どれもよかったけれど、表題作の「辛い飴」が一番よかった。年老いたジャズメンの底力と音楽を愛する緋太郎たちの熱い思いがぶつかる、心温まる一編だった。 色シリーズ、味シリーズときて、さて次は。第3弾も期待したい。 | ||||
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