シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊
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非常に良かったです。 | ||||
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前作『シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血』より面白い。出だしは前作同様、話が取っ散らかっててページを繰る手が進まないが、物語がスコットランドに移ってから面白くなる。 今回の肝は、ホームズの知られざる過去が語られることだろう。その内容はなかなかよく考えてあると思うけど、しかし関係者がそんなに都合よくペラペラしゃべるかしらん、という気がしないでもない。 かつてホームズが在籍した学校の教員が50代と記述されるので、本作のホームズは30代ぐらいだろうか。ホームズというと、僕にはジェレミー・ブレットの顔と露口茂の声が脳内再生されてしまうのだが、本作の場合、ベネディクト・カンバーバッチと三上哲の声のほうがふさわしいだろう。 横溝正史ばりの猟奇的な死体が2つ出てくるという読者サービス(?)もあって、全体としては楽しんだが、最後はなんとなくアクションでごまかされたという印象がないでもない。訳者のあとがきによると、本シリーズは3作まで予定されているようだが、正直なところもういいかな。 | ||||
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やっぱり日暮雅通さんが翻訳するホームズは、とっても面白いです! | ||||
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ボニー マクバードの第2作目です。 前作、「芸術家の血」から1年後の設定で、登場人物も前作と被り、フランスの探偵ヴィドックも「いやな役回り」で出てきます。 今回は、19世紀後半にフランスの葡萄株に大被害を与えたブドウネアブラムシ「フィロキセラ」の流行によりワインやブランデーの生産が激減、その間を埋めるようにイギリスが主導して広まっていったウイスキーブーム、特にスコットランド原産のスコティッシュ・ウイスキーブームという歴史的事実を背景にして描かれます。 フィロキセラの流行とウイスキーブームは、スコットランドのウイスキー蒸留会社の陰謀によって引き起こされたのかというような「謎」を下敷きに、ホームズの過去、それも正典でも謎となっている15~17歳位(中等学校から大学の頃)のホームズ経験と心の動きを描きます。(ちなみに大学は「オックスブリッジ」ではなく「ケンフォード」と記述されています(^^;) ワトソンにも全く語らなかった青年時代のホームズ。彼はその頃何を経験したのか。 元来「社会的弱者」に対して極めて優しい感情を寄せるのに、なぜ女性に対しては若干ゆがんだ感情を示すのか。 その謎が語られます。 物語は、まるで「アイリーン・アドラー」のような女性の訪問からスタートします。 「ああ言えば、こう言う」キャラクターにホームズはイラつき、依頼を断ります。 その後マイクロフトから「フィロキセラ流行は陰謀ではないか」との依頼を受けてフランスに渡り、調査を進めていくと・・・ ・・・全編のほとんどは、全てを金で解決できるほどの財を成したスコットランドウイスキー蒸留会社の一族を巡る殺人事件が中心です。 誰が、なぜ殺したのか。 一族の人々の行動や証言は嘘と真実の境目がなく、皆が「それぞれ何か」を隠しています。 あばかれる真実。 そしてホームズの過去。 推理物というよりは、「語られざるエピソード」を丁寧に描いた作品です。 そうそう、本作のホームズは、正典なら絶対に言葉に出さない思考錯誤の経過を「言葉に出したり」、判断を間違ったりどじな失敗をしたりするキャラクタとして描かれ、「ブレッド」ホームズではなく「カンパーバッチ」ホームズの感じですね。 面白いです。是非ご一読を。 | ||||
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