鳴鳳荘殺人事件
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鳴鳳荘殺人事件の総合評価:
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「虚月館」編と同様に、基本はゲーム版と同じでありながら、終盤に追加の仕掛けが明かされる作品。 それをそう使うのか!と目から鱗。元々そういうつもりで脚本書いてたの?と思うほど。 しかし、虚月館同様、FGOキャラの解説は最低限なので、FGO未プレイのミステリー好きに勧めるのは難しい。 特にサラザールの扱いは、この作品単体だと初見の人は「???」になるのでは… | ||||
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※ネタバレ注意 『劇中劇についてはゲーム内のイベントそのまま』 『FGOキャラクター側の時間軸が2部に変更されているのと、1部とのクロスオーバー要素がなくなっているだけ』 という前評判を聞いていたので、購入を躊躇っていました。 結局「FGOのマテリアルより書籍の方が読み返しやすい」と思い、購入を決断しました。 “FGOミステリー”と冠していますが、どちらかというと『インセイン』のようなミステリー系TRPGのリプレイ小説に近いです。 TRPGやリプレイ動画などに慣れ親しんでいる人は楽しめる一方、本格ミステリーを求める人は抵抗感を覚える内容かもしれません。 【以下、ネタバレです】 FGOキャラクターたちが映画を撮影する事になるが、脚本家兼映画監督が途中で倒れてしまう。 脚本は出力が間に合わず、脚本家の頭の中にしか無い。 とある事情でタイムリミットがあり、タイムリミット内に何が何でも映画を形にしなければならず、脚本家が復帰するのを待てない。 これまでの物語から5人の演者が結末を考察して提案し、その5つの結末案を撮影する。 タイムリミットギリギリで脚本家が目を覚まし、5つの結末に目を通すが、その5つは脚本家の想定していた物語とは全く違うものだった。 ショックを受ける脚本家5人とは別の演者が脚本家の意を組んだ結末案を提示し、これを決定案として確定し映画を撮り直すというもの。 FGOイベント内では、最終的な決定案として確定した結末でも、物語の鍵となる『肖像画家』の正体が明かされていませんでした。 こちらの小説版では『肖像画家』の正体が明かされていたのが大きな収穫でした。 一方、引っかかる点が3つ。 ①『加害者の動機』 途中、加害者の演者がトラブルにより離脱します。 被害者の演者は残っていたものの、前後の状況から“殺人事件”と描写するしか手はなく、被害者の演者も同意し、予期せぬ“殺人事件”が発生します。 この、演者が途中で離脱してしまった加害者について、「ヒロインの兄か、それとも別人か」で演者内で意見が割れます。 脚本家は“ヒロインの兄”を想定していたものの、決定案を提示した演者は“別人である”方を採用します。 結果的に加害者の動機は『主への忠義』とされるのですが、加害者が掘り下げられていない為、「果たしてそれだけで殺人事件を起こすだろうか?」と首を傾げる結果に。 “ヒロインの兄とは別人”案を採用するなら、加害者と主の交流の描写などが織り込まれていると良かったなと思います。 ②『被害者の友人の行動』 演者が提出した結末案のうち、メタ案を抜いた4つ中2つの結末案で、“殺人事件”の被害者の友人は復讐に走ります。 しかし、決定案では早々に友人の死を受け入れてしまいます。 イベントでは彼を演じたFGOキャラクターの元々の性格と、 【5人の提出した結末案のうち、ひとつを投票で選ぶ】 という投票制で、被害者の友人が復讐に走らない案が採用された為にそこまで気にはなりませんでした。 しかし、小説版では投票で選ばれなかった「彼が復讐に走る結末案」の2つが決定案の前に挟まれているが故に、易々と友人の死を受け入れてしまう彼に違和感を覚えました。 ③『探偵助手の少女』 これは、イベントでも小説版でも共通するのですが、探偵役の演者が「自分は助手の少女よりも目立っていない」「このままではただのカカシだ」と苦悩するコミカルなエピソードが挟まれています。 しかし、小説版の決定案では探偵役の彼は『肖像画家』の正体を明らかにする上で重要な役割を担う一方、探偵助手の少女は全く動きを見せません。 彼女に関しては5つの結末案のうちのメタ案の方で、彼女の演者が重要な役割を担うものの、それは“演者”であって“劇中劇内の彼女”ではないため、探偵助手の少女は5つの結末案でも設定が掘り下げられないまま終わります。 加害者同様、彼女についても掘り下げがあると良かったなと思います。 ただ、②に関しては被害者の友人の演者の提示した案の設定が生きていれば解決します。 演者は、「とある事情で被害者の友人は屋敷内に詳しい」という設定を自身が提示した結末案の中に組み込んでいます。 この設定が決定案でも採用されているのであれば、 「彼は『肖像画家』の正体を目の当たりにし、全てを悟り復讐心を手放した」 という展開が想像できます。 『明確な物語や真相を提示しない』 『読者が自由に想像・考察する余地を残す』 のであれば、『うみねこのなく頃に』で使われている『赤き真実システム』のような「この設定は全編共通の設定である」というのを明確に提示するシステムやギミックがあればもっと楽しめたのではないかと思います。 色々書きましたし、上記の3点で-1させていただきましたが、FGOのイベントとしては2019年に開催されたイベントの中で一番好きなイベントですし、台詞の使い方の上手さには絶句しました。 劇中劇外で撮影した内容を絶妙に劇中劇に組み込むテクニックは素晴らしいと思いました。 だからこそ、劇中劇を曖昧な形で終わらせるのではなく、完成させて欲しかったと思います。 2部の暗示でもありそうなので、劇中劇を曖昧な形にぼかすのは仕方がないのかもしれませんが、劇中劇内の彼らも『生まれてきたひとつの命』だと思いますので、しっかりと掘り下げて、“彼らの物語”を完成させて欲しかったです。 | ||||
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イベントの中の全ストーリーが 読めるのでおすすめ! | ||||
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FGO版との違いを楽しみながら読みました。 「映画」の結末も異なっておりましたが、綺麗に終わっていて良かったです。 ゲームとは違う掛け合いや隙間を埋める掛け合いも楽しめました。 やはり登場キャラクターの関係や時系列の関係から、出来れば2部二章をクリアしてから読んだ方が良いです。 挿絵がカラーなのも地味に嬉しいところですね。 | ||||
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